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【男子🇯🇵日本代表】トム・ホーバスHC 今季初視察 11/28開幕「W杯Window1」へ ホーバスHC&渡邊雄太コメント

【男子🇯🇵日本代表】トム・ホーバスHC 今季初視察 11/28開幕「W杯Window1」へ ホーバスHC&渡邊雄太コメント

トム・ホーバス日本代表ヘッドコーチが、10月25日(土) LaLaアリーナ東京ベイ にて、千葉ジェッツ対サンロッカーズ渋谷の一戦を今季初視察した。

日本代表の戦い方、そして11月28日に開幕する FIBAワールドカップ予選 Window1 へ向けて、多くの日本代表経験者、期待される選手が集う試合となった。
渡邊雄太、富樫勇樹、原修太、金近廉、瀬川琉久、ホーキンソン、ハーパージュニア、狩野富成らがプレーした。

この日の千葉Jは開幕から無敗を続ける圧倒的な完成度を見せ、ホーバス体制が掲げる“守備から走るバスケット”を高いレベルで具現化。
渡邊雄太がリーダーとしてチームのリズムを整え、富樫勇樹がテンポを作り、ホグとリトルがインサイドで確実に得点。渋谷もまた、ハーパージュニアやホーキンソンを中心にフィジカルな守備で対抗した。

今後の日本代表で特に焦点となるのはポイントガード

この試合、千葉Jは富樫を中心に、瀬川、SR渋谷にはハーパージュニアら複数のガードと、速い展開でオフェンスを組み立てられるウィングがいる。更にどう組み合わせるか。ホーバスは「ガードが大事な役割になる」と語る。日本代表の勝利に不可欠な得点力と早いテンポで展開できるガード選手はBリーグにはたくさんいる。

Bリーグ全体の守備強度と判断スピードの底上げ。国内で“守って走る”スタイルが文化として浸透しつつある。ホーバスが目指す連動性のあるチームバスケットが形になり始めている。

ただし、課題も明確だ。
戦術理解の差、国際基準へのフィジカル対応、そしてターンオーバーやリバウンドの精度。特に“誰が出ても質を落とさない”チームを作ることが鍵となる。
Window1は、絶対に落とせない戦い。限られた準備期間の中で、どれだけチームとして速く・正確に・一体となって戦えるか、その完成度が、次のステージへの扉を開く。

■ 渡邊雄太について/ホーバスHCコメント

「間違いなく、渡邊雄太も元気でヘルシーにプレーしてるからすごく嬉しいです。
彼は自信があるんですよ。ディフェンスもすごい。もう特別な選手!だから、本当に今シーズンが良い調子で続いたらすごくいいかなと思います。」と熱の籠るコメントもさらに続ける「彼がBリーグでのプレーがもうだんだん分かってきたって感じだから、去年は結構いろいろ初めてで、すごいプレッシャーがあった。でも今回は落ち着いた感じかなと思います。だから本当に彼を楽しみにしています。」

 

■ホーバス×渡邊雄太 代表への想い

「この試合は代表の選手がいっぱいいるから。試合後にいろいろ選手と話したい。」ホーバスはそう語り、試合後すぐに渡邊雄太へ歩み寄った。

渡邊はその場で交わした言葉をこう振り返る。

「まずトムから“11月が楽しみだ”って言葉がありました。そして“台湾の2試合は絶対に勝ちに行く”という強い意志も。それは僕らももちろん同じ気持ちです。ワールドカップに向けて大事な一戦一戦が始まるので、今はレギュラーシーズンに集中しながら、自分たちのコンディションを上げていく。日本代表の大事な試合が始まるので、台湾にはしっかり勝てるようにしていきたいと思います。」

ホーバスの信念と、渡邊の決意。
その会話の中には、確かに“次の日本代表”の息吹があった。

渡邊雄太の“落ち着き”と成熟

ホーバスHC:彼がBリーグでのプレーがもうだんだん分かってきたって感じだから、去年は結構いろいろ初めてで、すごいプレッシャーがあった。でも今回は落ち着いた感じかなと思います。だから本当に彼を楽しみにしています。

 

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【Bリーグ】トム・ホーバスHC、今季初視察 千葉J vs SR渋谷/新しい日本代表へホーバスHC&渡邊雄太がコメント
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J:渡邊雄太の話が出ましたが、比江島慎選手は招集してもらう意向や考え方はどうでしょうか?

J:チーム編成について、多くポゼッションを取っていくために、どんなチームコンセプト、基本にしていく考えですか?

 

■ アジアカップの課題と次なるステップ
ガードポジションに言及

ホーバスHC:毎回、Windowやアジアカップではロスターが変わるじゃないですか。だから新しいチームを作るんで、この間のアジアカップで足りなかったことを強化したい。相手もいろいろ考えてるじゃないですか。だからさっきの話、相手のガード選手がすごく良いから、誰が一番良いかを次のWindowに向けて考えてる。

アジアカップでは、ガードのポゼッションが少し足りなかった感じかなと思う。海(テーブス)もすごい頑張ったけど、体もあまり調子良くなかった。ハーパーも経験させた。富樫は途中で入ったから、そこをもう少し良くしたい。
河村勇輝がいなかったし、佐々木も怪我になった。そこはすごく大きかったと思います。

これはネガティブな話ではない。富樫もすごく頑張ってくれた。1カ月くらい休んでて、そこからチームに入った。だから彼も本当にベストじゃなかった。だからそこはみんなでステップアップしたいと思います。でも本当にこれから強くなりたい。

この3年前くらいに河村勇輝が出てきた。富樫もいたじゃないですか。だから本当に強かった。でも河村がNBAに行ってから、佐々木隆成がすごくステップアップしたんですよ。急に怪我になった時のことは、すごく大きかったと思う。

■瀬川琉久・ハーパージュニアについて

ホーバスHC:瀬川選手はアジアカップのトライアウトの時にちょっと膝の調子があまり良くなかったけど、彼の気持ちがすごく好き。プレースタイルも好きですね。チャンスもあげます。ハーパーと瀬川がとても良い。ハーパージュニアはプレータイムが増えてすごく良くなっている。今、成長していてディフェンスも良い。ペイントアタックも良かった。瀬川も良い仕事をしている。

■ 新体制での連携
伊藤強化委員長との関係

ホーバスHC:何回もFaceTimeとかZoomミーティングをやって、とりあえず、彼がうちのチームを勉強して、この間の電話も、最後の電話はロスターの話だから、どの選手が良いとか、そういう話もしました。彼がBリーグをよく知ってるから、彼はもうすごく大事です。

■世界へ再び挑むために

ホーバスHCが見つめるのは、常に“次”だ。

Window1での代表再始動は、単なる大会準備ではなく、日本バスケット全体の進化を示す戦いになる。国内で育つ選手たちの成長、Bリーグで磨かれる強度、そして代表での融合。そのすべてが、再び世界と戦うための力になる。ホーバスの視線の先には、確かな希望があった。

 

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