前日に東地区強豪でCSに向けて負けられない戦いが続く群馬を川崎が圧倒した。そして19日に注目のGame2が行われて、一進一退のゲームになった。川崎が勝負所でディフェンスから流れを掴んで最後5分で決着をつける強さを見せた。
3/19(日)川崎市とどろきアリーナ
Game2
川崎ブレイブサンダース 90-80 群馬クレインサンダーズ
1Q 26-26
2Q 23-21
3Q 19-20
4Q 22-13
<川崎>
#22 ニック・ファジーカス 25得点 6AST
#0 藤井祐眞 18得点 (3P4/9)
#2 マイケル・ヤングジュニア 13得点
#23 マット・ジャニング 13得点 5AST
<群馬>
#40 ジャスティン・キーナン 21得点
#25 ケーレブ・ターズスキー 18得点 9Reb
#16 並里成 15得点(3P3/6) 7AST
ゲームは並里のジャンパーから入り、ターズスキーが連続で押し込んで6-0とランしていい入りをした群馬。すかさずタイムアウトをとる川崎はどうアジャストしていくか。ジョーンズもインサイドにアタックしてターズスキーが押し込み群馬が流れを掴んでいく。
一方、川崎はしっかりボールムーブしてファジーカスが連続で得点していくが、お互いスリーポイントを決めていく。群馬がリードするも川崎はファジーカスのスリーポイントが決まりしっかりついていく。レフリーの判定と合わない群馬だったが、水野HCからチームに集中すように檄が飛ぶ。川崎は篠山の激しいルーズボールでハッスルして勢いをもたらし26-26で1Q終える。
2Qに入って川崎のジャンパーが決まっていきリードをする。納見がペイントアタックしてバスカン3点プレイで川崎がリードを広げる。群馬はここで離されずになんとかついていき、キーナンが気を吐いて同点にする。ポイントガード同士の並里と藤井が入れ合い得点は拮抗していく。少しのショットの差が点差にでるが、群馬はアウトサイドから決めて同点にして粘り49-47川崎リードで前半折り返す。
後半に入って、並里と藤井がコントロールして得点も上げていく。藤井はアタックを続けフリースローも決めて川崎を牽引する。群馬も決まらなかったシュートも、並里、チェンバースのスリーポイントで再び同点にして逆転する。その後も激しい攻防で点の入れ合いになる。点差を離され始めた群馬は八村の渾身のアタックでバスカン3点プレイで追い上げて68-67川崎リードで最終へ。
4Q群馬は直ぐに70-70にして入る。川崎はピックから攻撃して、群馬はインサイドから攻撃して得点する。川崎はスペースにダイブして熊谷が連続で決め切り川崎を引っ張る。出てくる選手がしっかり自分の役割を発揮する川崎はディフェンスから流れを作った。ジャニングが大事な場面で2つオフェンスファウルをとって、篠山がペイントアタックからレイアップで得点して群馬の勢いを止め、終盤6点差に広げるが、ここから群馬も巻き返し3点差にする。残り1分11秒でファジーカスのインサイドでのバスカン3点プレイで6点差に戻す。川崎の本来の勝負強さがこのゲームにふんだんにでたゲームだった。その後川崎がリードを守り群馬に勝利して同カードで2連勝した。
佐藤賢次HC(川崎)
J:出る選手全員で戦ってローテーション通りなのか.出る選手が活躍して新たに何か作っているのでしょうか
「前半戦といいますか2月まではビックラインナップに偏ってしまう。それをやめた時にどうすればチームのリズムを大きな波にしないでしっかりチームのリズムを整えながら戦っていけるかということにバイウィークで取り組んで来たので、今日は長めに使いましたけどそれでも良いバスケができていて、今日は久しぶりに手応えのある試合でした。とにかく誰が出てもチームのベースが変わらず、シンプルな本当に大事なことだけは絶対に落とさない。それを課題にしてやっていこうと思います。」
J:横浜戦後のHCの雰囲気が凄く伝わってきてました、この群馬戦どんな気持ちでしたか
「あの日試合は負けた直後悔しくて、あの横浜戦をきっかけにバイウィークでやってきたことを今試合で表現するっていう目標に対して横浜さんのその強度、インテンシティはとにかく激しいし切り替えも早いしでどこまでできるかっていうのを気づけたといか、それを知れた。
それをきっかけにしてこの2試合臨めたのでこの試合でまた成長できたと思うし、今登ってるいる階段はステップは間違っていないことを再確認してここから進んでいきたいと思う。」
藤井祐眞 (川崎)
J:横浜戦からガラッとみんなでやって勝っていますね、今の強みを教えて下さい
「そうですね バイウィークの期間にチームとしてやって来た事を、それをまず出そうと。本当にチーム全員であと何か強みなのか。出てくるメンバーによってどう所が強みなのかをしっかり把握して出てる5人が動いて、そして決められた後でも、早く早く展開作ってOFのリズム、テンポを上げてこうっていうことで、本当にみんながバイウィークやってきてそれがうまく出せていいリズムを作ってんじゃないかなと思ってます」
J:個人的にも好調でダブルダブルの様なここ最近のスタッツですね
「どんどん行くプレイスタイルなので自分の中でリズムを取りやすいというっていうのがあるんで、そこへ最初のシュート入ったりして、そこで今日は結構良いシュートタッチだなっていう自分の中でもある時はもうドンドン出だしから積極的にやろうという考えているので、それがうまく今ハマってるんじゃないかなと思ってます」
J:少し前は苦しんでた時期もあって逆に今終盤に向けて勝ち進んでチームの雰囲気などどうですか
「そうですね、今凄くいい形で東地区3位相手にこれだけの試合を出来たらというところは自信していいと思います。ただこの間もそうですけど、チャンピオンシップに出るようなチームとの対戦でもしっかりそういうところ出さなきゃいけない。千葉さん東京さんだったり西の上位チームとの試合も全て終わってしまってるので、あとは同じ地区内の競争であったりなので本当に負けられない戦い。そこでしっかり僕たちの力を見せて、しっかり自信に繋げることが大事ですね」
水野宏太HC(群馬)
J:TOの所などもあって本当に拮抗した戦いで僅かな差を教えて下さい
「例えば僕たちが瞬間瞬間、川崎さんは相手の嫌がるところを作ってしっかり攻め切る所、終盤特に僕らは逆にプッシュをしていてどこで攻めるべきかっていう所を明確にしきれなかった。ジョーンズの四つ目のファウルをして残り5分になった時、あそこで一つの問題として使い続けるのか?ファウルアウトするまで使い続けるのか、試合の状況ゲームの流れ考え、結果論の話にはなりますけれども、そこがゲームを変えた所にもなるのでオフェンスでの明確化する事。僕たちが攻めるべき場所を理解しきれなかった所が川崎さんとの違いなのかと思います。」
J:残りの試合の中でどういう群馬らしい最後の仕上げていきますか
「自分が就任して1年目の目標はしっかり文化を根づかせるような1年にしたい。勿論、文化っていうのは一年で根付く様なものではなく、その足がかりとなる年にしたい。その中で準備する、競争することそういうことをシーズン最初からやっていく中で、それは少しずつできる様になっていると思う。皆さんにどう映ってるかわからないけど僕が就任して最初の頃ゲーム一つ一つ姿勢であったり準備など真剣に捉えてやるようになってくれてきてる。そこは結果に伴ってない中であまり僕自身の気持ちとしてあまり進まない事なんですけれどもそこでの過程に関してはチームになっていってる。やっぱりゲームの入り方、相手に流れを捉えてしまうところ、このゲームの終盤、自分たちがゲームコントロール出来ず負けてしまう様な事が今シーズンあるので経験して進んできたから見えてきた次の課題だと思っていて、僕たちの戦い方を皆さんにわかるようにやっていきたい。」
並里成(群馬)
J:新しいチームとなってようやく終盤に入ってくる中、更に拮抗してる中どう勝ち、クロージングしていくのか、コミュニケーションなどを
「正直、チームの雰囲気はタフな状況で、すごい皆んな踠いてる時です。僕らとしては勝敗を分けるのはリバウンドで、しっかり固いDFする事、40分間やっぱしないといけない。そこを徹底しないと次に繋がらないかなと思ってます。」
J:身近な目標やチームとどういう共有して残りの試合にしていくか教えてください。
「まずはプレイオフに入る目標にしてるんですけど本当に今日負けてしまったんですが、本当に負けられない試合をずっと続いてて1試合、1試合、僕らがやりたいことがしっかり出来れば自ずと結果はついてくると、そこはやり続けたいと思ってます。」