日本、世界最強アメリカに負けてワールドカップ0-3で1次予選敗退 そこで得たもの
日本48-98アメリカ
日本代表の戦いぶりに感謝の気持ちを最初に述べたい。
試合前からこんなにワクワク、エキサイトさせてもらえた事、これまでのワールドカップまでへの道のりを考えたら、この舞台に立ってアメリカと戦うところまで来た事、アメリカの激しいプレーに最後まで日本のバスケをやり抜いたところ、次世代にメッセージを見せてくれたところに感謝します!!
試合は、アメリカがチェコ戦、トルコ戦よりも更にギアを上げてきていた。
1Qの入りか大事だとみんながわかってはいたが、速い!!
ディフェンスに関してはドリブルを簡単にドライブさせない。
そのため、アウトサイド陣営のボールポジションがリングからいつもよりも遠い。シュートとドライブどちらなのかをさせてもらない時間が続く。
アメリカのオフェンスに激しくいきたいものの、ケンバウォーカーを中心に縦からドライブが早くカバーすれぼズレをついてアウトサイドからシュート。
その確率も高い。アメリカはフリーになるのも上手い、作るのも上手く、速い。
スリーポイント41本もアテンプトがあって14本決めている。
一方日本は17本打って3本決めた。
フリーでもらってもディフェンスの寄せが速い。日本はなかなかシュートに行けなかった。
リバウンドを比較してみると、
アメリカは58本、そのうちオフェンスリバウンドが20本。
日本は25本、オフェンスリバウンドは8本。
今大会を通じてリバウンドは日本代表の肝になっていた。
世界最高峰と戦う機会なんて本当にないだろう。
予選の組み合わせで戦うことができた事が本当に今後の日本のためになったと思う。
今の日本代表選手が世界の選手と戦う機会を増やすことがもう一つ急務しなければならない。
なぜなら、いわゆる’経験’というところが慣れになるからだ。
八村塁、渡邊雄太はNBA
比江島慎、馬場雄大はサマーリーグに今年
日本のエースが世界でプレーしてるのも最近すぎるからだ。
日本の選手は世界で通用する!!!
後半の馬場雄大のドライブ、ドライブすると見せかけての3ポイント とバスケの基本の1対1をアメリカ相手に魅せてくれた。
・八村塁のスラムダンクのスピードはNBAブロックショット王の上から叩きつけた。
・渡邊雄太のドライブインからのフェイントかけてジャンプシュート
・比江島慎のドライブイン
・ベテラン竹内公輔の気持ち入ったプレー 17分出場、3ポイント、6リバウンド、2スティール
感動を覚える!!
今後は
代表のスケジュール、Bリーグのスケジュールを調整して代表の試合を必ず入れていかなければいけない。
ワールドカップでは
アジアから出場した国は1次予選で敗退している。まだまだアジアというエリアが世界から遅れている。
その為にも、日本が世界ともっと戦うことがワールドカップ、オリンピックの上位進出を強化する。
自分の持っているものを出すことも実力。
チームの力全て出し切ることも実力。
大会の組み合わせの運も実力。
色んなものを合わせて世界のトップにいるアメリカは身体能力を超えたものを備えているからこそ、
世界最強にいるのだから!!
日本は17位-32位順位決定戦にいく。
あと2試合
9/7vsニュージーランド BSフジ 27時放送
9/9vsモンテネグロ BSフジ 25時放送
ガンバレニッポン🇯🇵
ガンバレニッポン🇯🇵
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日本代表コメント
■フリオ・ラマスヘッドコーチ
ドリームチームは1stクォーターから本当に隙を与えなかった。自信がないプレーだったし、シュートも決まらなかったことで大差をつけられた。大会はこれで終わりではなく、我々はこれから東莞に行くので、より良い試合ができるように準備をして勝利を目指してがんばりたい。
■馬場雄大選手
この雰囲気にのまれて、最初から個々の勝負になったことがこの結果になった。
チームとしてはプレッシャーに負けて、自分たちが目指すバスケットボールスタイルができなかったと思う。
個人としては、アグレッシブに攻めること。この2試合は弱気になってしまった部分があったので、夢としていたアメリカ戦で披露できて良かったです。
得点云々関係なく、アグレッシブに行った結果だと思っています。貴重な経験であり、40分間を大切に戦った結果だと思います。
チームとして戦わなければいけないのは分かっていますが、パスを考えて後手に回るのがこのような舞台ではしてはいけないことだと思いました。先陣切って走り回ったし、自分が打ちたいようにプレーした結果だと思います。
正直、アメリカと戦うことが夢見ていたことなので、この選手たちを相手にどこまで通用するかを本当に楽しみにしていました。そこを意識してプレーした結果だと思います。
■渡邊雄太選手
言い訳はありません。これが我々の今の実力です。とにかく前を向いて、次の試合に向かっていかなければならない。
■竹内公輔選手
全てにおいて上回れていましたが、常にコンタクトし続けることが世界と戦うには必要だということが分かっていても、止められなかったです。
相手は身長が高く、身体も大きく、アスレティック能力では適わないので、とにかくコンタクトし続けて、それでも得点を獲られたら仕方ないという気持ちで試合に入りました。
ーー長いこと代表にいて、こうして世界1位と対戦したことで、今、強化している方向性が間違っていないことを感じられたか?
方向性は間違っていないです。まだ、結果は出ていませんが、世界1位の相手と戦えるチャンスをもらえたことが良かったと思います。2006年のときはスペインと対戦しましたが、何もできなかったというかたちで負けただけでした。でも今回は、それなりに得るものもあったので、順位決定戦でひとつでも勝って帰りたいです。
ーー得るものとは?
ワンプレーワンプレーに懸けているというか、向こうのビッグマンですら激しいディナイをしてきて、パスをしたらボールが引っかけられるかなという、恐怖ではないですが、そういったディフェンスの圧を40分間感じました。点差が空いても全力で来てくれたというか、全てにおいて圧が全然違った。その圧に対して、自分たちも少しずつでも慣れていかなければならないし、コンタクトの大事さが分かったので、順位決定戦ではもっとそこを徹底していきたいです。
■八村塁選手
できる限りのことをやって、できたことはあったし、反省点はディフェンスでもオフェンスでもそうですが、ディフェンスやリバウンドのところはあらためて大事だなと感じました。
ーー馬場雄大選手の活躍について
すごいうれしいです。僕の中学時代の先輩であり、このような試合で活躍することで、NBAなどのコーチたちも見ていたのですごく良いチャンスになったと思います。それはすごく良かったです。
ーー3Qに初得点がダンクだったが?
レーンが空いていたので、自分もダンクを狙いました。
ーー
ディフェンスの部分で僕らがどれだけずっと強化してきた中で、アグレッシブなディフェンスができたのではないかと思います。
今の結果を見ても分かるように、アジアは上のラウンドに行けずに落ちてしまったので、アジアの今のバスケは世界に通用しない、弱い地域になっていると思います。僕らも日本を含めて、アジアのバスケを盛り上げていければ良い。
ーーアメリカ戦
来年にはオリンピックもあり、アメリカのような強いチームと対戦した経験がこれからつながっていくと思う。世界1位のチームがどれだけのものを感じることができたのは良かったと思います。
ーーNBAに向けて
僕もシーズンを楽しみにしていますので、しっかり準備をして、チームがどのようなバスケをするかは分からないですが、できるだけの力でやりたいです。
■比江島慎選手
ーーパスを振り回されたが?
基本的に僕らのディフェンスは中を固めるという指示だった。そこから良いタイミングでキックアウトされてしまうと、そこからズレが生じてしまうし、そこからドライブされてキックアウトされてしまうのはどうしても起きてしまう。打たして良いというわけではないが、中を固める指示だった。それにしても、遊ばれたのは事実。
ーー3戦目がアメリカだったことで慣れや意識の違いはあったか?
特に変えた意識はない。
この会場や大会の雰囲気には慣れて、一番平常心を保ってプレーできたのは事実です。身体の当たりや高さは強化試合からやって来ていることなので、アメリカに対してもそこまでプレッシャーも僕は感じなかったです。
ーー世界No.1と対戦したからこそ、これからの2試合は結果を求めて行って欲しいが?
本当にその通りだと思いますし、あと2勝を絶対にしないといけないです。内容も良くしないといけない部分もありますが、結果にこだわっていきたいとみんなも思っています。そこを第一に残る2試合を戦っていきたいです。