【Wリーグ】優勝🏆ENEOS、準優勝トヨタ自動車コメント /渡嘉敷来夢、長岡萌映子、宮崎早織、林咲希、星杏璃、佐久本HC/大神雄子HC、山本麻衣、馬瓜ステファニー 

【Wリーグ】優勝🏆ENEOS、準優勝トヨタコメント/渡嘉敷来夢、長岡萌映子、宮崎早織、林咲希、星杏璃、佐久本HC/大神雄子HC、山本麻衣、馬瓜ステファニー

2022−23シーズン再延長の激闘、死闘の末にENEOSが4年ぶり17回目の優勝に輝き、皇后と杯併せて2冠を達成 Jbasket記事

【Wリーグ】ファイナル③ENEOSが再延長の激闘、死闘を制してトヨタ自動車を撃破し4年ぶり17回目の優勝🏆皇后杯と併せて2冠達成

 

ENEOS優勝コメント

渡嘉敷来夢 (ENEOS)
「長引けば長引くほどうちが有利かなと思ってました。そしていつか自分達の時間が来ると思ってたので、それが最後の最後に、本当に我慢して出た結果だと思います。本当に勝てて良かったです。はい!
最後の最後まで自分達を信じきれた。3Pやられても誰も顔を下げる事なく、自分達だったらできると強い気持ち!それだけだと思います。」

J:相手の全てのDFに対してどう対応していきましたか

「苦しかったですね。それでもみんなが信じてくれてのが本当に嬉しかった、、それで踏ん張れてました。
フィジカル強く寄ってきて外に出しても”今のはいける”ってチームからの声で行くしかないんだなっていうのは思いました。
誰が来てもやるしかなかったです!
はい、でも本当にキツかったです。」

 

長岡萌映子(ENEOS)
「本当に嬉しかったです。古巣という事もあって2連覇しているトヨタに対して優勝出来てよかったです!我慢の時間で相手に突き放されずに、チームでやろうと、自分は得点こそ決めれなかったですけど、DFで何かできる事をやれて勝てて本当に良かったです。ここはタクさんがいるのが絶対的な存在だし、チームの軸としてあるので、それをどう上手くやるかだったので、そのタクさん使えたら強いんじゃないかなと思ってENEOSに来たので、タクさんを1番に見る事を意識してやってきました。苦しい時間帯もありましたがそこを信じてやってきたので私だけじゃなくみんなもそうだったと思います」

渡嘉敷来夢「何回も助けられました、、、」

「こう言ってもらえて光栄ですけどもっと出来たかなって、開幕は酷いバスケットだったですけど後半になるにつれてやりたいものが見えてきて優勝に繋げられてよかったな思います」

 

宮崎早織(ENEOS)
「去年から悔しい思いをずっとしていて、今シーズン無事にいい結果が出て良かったなって、正直不安だったのが一気に晴れて嬉しい気持ちで一杯なんですけど、今日はスターター、ベンチメンバーが頑張ってくれました。出れなかった選手もいるんですけど、ENEOSが強い所はスターターだけじゃなく、途中からの選手が流れを持ってきてくれるのがもう一つの強みだと思っているので感謝したいと思ってます」

J:DFでのかなり厳しいピックに対してどう対応してましたか

「トムさんと清美さんに1年目から2年目にかけてDFを徹底的に教わり、凄い怒られもしました笑。身体が弱くて誰よりもファイトオーバーができなくて、毎日泣いて練習していました。そのOFが岡本さん、吉田さんに練習やってもらっていたので絶対意地でもついていく、相手に対して削って削っていくのが仕事だと思っていたので意地でついていくという事を最初からやりました」

 

林咲希(ENEOS)
「50分間長い試合だったですけど、コートの中で選手達でずっと声を掛け合ってましたし、ベンチもずっと声を出してくれていたので、本当にチーム一丸となって戦えたんじゃないかなと思います。相手の3Pが入らず、自分達も良くはなかったですけど要所要所で決める事が出来たので、最後どっちに転ぶかわからない状況で勝ちきれてよかったなと思います」

 

星杏璃(ENEOS)
「4年目なんですけど、初めてリーグ優勝、皇后杯と2冠を取って勝つ事がこんなに嬉しいんだなって感じました。大事な所で自分はベンチにいたんですけど、その緊迫した試合の中でも助けてくれるお姉さん達が勝ち切ってくれるのが頼もしかったです。ありがとうございました」

 

佐久本智HC (ENEOS)
「こういうゲーム展開になると思っていなかったので、もう本当になんて言うんだろう、、我慢我慢の連続でそれを選手達がしっかり耐えて、自分達のプレーを信じて仲間を信じてやった結果だと思います。目標としていた2冠を達成出来たのでホッとしてます。苦しい場面で点が入らない、その時はDFとReb取ろうと自分達の流れを待って、走るチャンスが生まれてペースが作れたと思ってます。我慢とはOFが上手くいかない時にDFでしっかり頑張ってチャンスを狙う、その経験が活きていると思ってます」

J:今回の優勝は現役も含めてどう感じてますか

「現役時代になってというのは個人的な事だったり嬉しい気持ちがあるんですがコーチになって選手、スタッフ、ファンの皆さんが喜んでいるのを見て、それで本当にみんなに応援されているんだなと思って喜びが湧き、選手の時よりもコーチになってからの方が本当に嬉しくこのメンバーでやれて本当に楽しかったです」

 

トヨタ自動車コメント

大神雄子HC (トヨタ自動車)
「みんなが全力を尽くしたベストゲームだったんじゃないかと思ってます!戦術どうのこうのじゃなく、トヨタもENEOSさんも、、なんて言うんですかね、、、もう言葉では表せない、そんな試合でした。
改めてバスケットの楽しさを選手が表現してくれての50分本当はもっと見たいと思ってくれてる人達がいると思うんですけど、選手はよく戦ったと思います。本当にありがとうございました」

J:毎試合作戦を少しずつ変えて戦ったチーム力について

「リーグ2位で通過出来たのでしっかりと準備する期間がありました。その中でスクリーンのかけ方、かけた時の逆のビッグマンの動き方と含めて練習してきました。渡嘉敷選手に対して、うちのビッグマンをどこに置くか、他のチームとはまた違うしスカウティングにアジャストしていかないといけなかったです。ただうちには2人のハンドラーがいるので、ステファニーとどう絡ませてやるかワクワクさせてくれるようなプレーをみんながデザインしてくれたと思ってます。DFはeffortとenergyなのでみんなから50分感じたので何も言う事はないと思ってます。」

 

山本麻衣(トヨタ自動車)
「優勝を狙ってたので負けて凄く悔しいです。自分もOTに入る時1本のシュートを決めきれなくて、、、悔しくて、、でもみんなでここまで成長して来れて最後OTまでプレー出来た事が嬉しく、本当に1番いい顔をしていたと思います。それは自信をもって言えるので、この経験を来年に繋げてまた戻って来たいと思います」

J:起点となってスクリーンを精度高くプレーしていたOFについて

「ピックの所でアドバンテージが出来ていたのはわかっていたのでそこをどう上手く組み立ててやるのか、パスからなのかドリブルから入るのか、都度都度コートの中でしっかりコミュニケーション取って、試合の中でもアジャスト出来ていて、センターとも合わす事も出来ていたと思います。前半は自分がドライブからシュートが多かったですが、後半はチームプレーの合わせも試合通して成長出来たと思います。」

 

馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)
「優勝した経験があるからこそ悔しいなと改めて思いました。気持ちの部分が凄く大きくて、途中から勝ち負けよりずっとこの時間が続けばいいと、、 楽しくなって、最後負けてしまったんですけど、今シーズン正直ここまで来れるとは信じられなかった。でもみんな凄く成長して一人一人が気持ちを強くもって、経験あるチームにダブルOTなったのは自信にも繋がったなと思います。トヨタファンに言いたいのはトヨタの未来は明るいぞって言いたいです。最後自分が決めきれなかったのは凄く悔しいな、、と思ってます。スラムダンク風に言うと自分に足りない経験はこれだったのかって、、楽しく出来ました。」

J:起点となってスクリーンを精度高くプレーしていたOFについて

「山本選手とは3×3も含めてずっと長い間やってきてるので、欲しい時に自分がいられるように、シュートが打ちやすいようにどうスクリーンかけたらいいか2人の経験でお互いに瞬間瞬間に判断してこれてると思うので、最後は相手がファイトオーバーしてきたりなどありましたが、やっぱり理解しあえてるのでそれに周りも合わせてくれた。話せばすぐに切り替えてくれるのでチームにいい形で繋いでくれたと思ってます」

 

 

【Wリーグ】ファイナル②ENEOSの気迫がトヨタ自動車を破り両チーム優勝へ王手へ 4/17Game3決戦へ

【Wリーグ】ファイナル②ENEOSの気迫がトヨタ自動車を破り両チーム優勝へ王手へ 4/17Game3決戦へ

ENEOSのオフェンスを強度高いディフェンスで抑えるトヨタ自動車。インサイドとアウトサイドと両チームは日本を代表する選手達がいて激しく攻防するのが最大の魅力でGame1はトヨタ自動車が勝利した。後がなくなったENEOSは渡嘉敷のインサイドとアウトサイドのシュートがどう決めていくか、山本と川井の2人のハンドラーとステファニーらのインサイドワークがGame2のカギになる。

4/16(日)
Game2 武蔵野の森総合スポーツプラザ
5,266人

ENEOS 74-65 トヨタ自動車
1Q 22-20
2Q 14-17
3Q 15-14
4Q 23-14

<ENEOS>
#3 長岡萌映子 17得点 7Reb
#10 渡嘉敷来夢 17得点 14Reb
#21 高田静 15得点
#32 宮崎早織 8得点 6AST 3STL

<トヨタ自動車>
#23 山本麻衣 22得点(3P4/7)
#3 馬瓜ステファニー 19得点 7AST
#28 シラ ソハナ ファトー ジャ 12得点 8Reb

ピックをしっかり当てて、宮崎と山本がズレを作ってそれぞれジャンパーを決めて入る。ENEOS星のドライブからのアタックが昨日と違って1本目から決めていく。ピックを決めてロールして星から渡嘉敷とインサイドが機能して得点する。長岡がミスもあったがスティールから得点、そしてスリーポイントを決めてENEOSの流れにもっていく。ENEOSは落ち着いて入り、ディフェンスもしっかりトヨタを抑える。
点差ついたトヨタ自動車はステファニーが縦にしっかりドライブしてフリースロー、山本のスリーポイントを決めてしっかり対応する。
山本、宮崎が入れ合い、長岡が2本目のスリーポイント10点目をあげる。ENEOSのオフェンスが爆発していく中、山本がまたしても連続でスリーポイント決めて15得点と一気に追いつき22-20ENEOSリードで1Q終える。

2Q入りすぐボールムーブよくインサイドから得点したトヨタ自動車はいい入り。ソハナのリバウンドから得点して逆転する。一気に流れを前日のように持っていきたいトヨタ自動車に対して、落ち着いてフリーを作ってインサイドに渡嘉敷がダイブして得点し逆転とリードする。ディフェンスの強度は高くお互いヘルプ、スイッチもしてバスケットをさせず、ENEOSリードの中シューター平下がスリーポイント決め切り、37-36トヨタ自動車リードで折り返す。
(スリーポイント ENEOS3/10、トヨタ自動車4/7)

大事な後半の入りは2Qに得点がなかった長岡がフリースロー3本決めて逆転して入るENEOS。
ピックはしっかり当たってないが星がタフショット決めてリードする。そしてようやくここで林のスリーポイントが炸裂して勢いに乗るENEOS。トヨタ自動車もフリーのステファニーがスリーポイント、インサイドでバスカンを決めてリードを離させないい。ここで高田がこのクォーター2本目のスリーポイント決めて2ポゼッションのリードする。トヨタ自動車もしっかり対応して、インサイドからズレを作って得点して同点にして51-51で最終へ。

あとがない ENEOSは林が落ち着いて得点して入る。インサイドの攻防は変わらず激しく見応え満載で、更に林のスティールから得点と林の落ち着いたプレーがENEOSに力を与える。長岡の4ファウルで中田に託される。トヨタ自動車もステファニー、ENEOSは渡嘉敷とインサイドで得点して拮抗状態に。
ここで飛び出したのは、林がブレイクしてENEOSのリズムになりそうだが、そこからステファニーが決めて4点差にして終盤、最終局面へ。
ENEOS高田が3本目のスリーポイントを渡嘉敷からのパスで決めて9点差にする。長岡もコートに戻りたいENEOSに勢いつく。

そして残り2分11秒でインサイドで長岡からのバスなどで渡嘉敷が連続で得点して最大の11点差にする。トヨタも返すが長岡のスリーポイントで流れを渡さない。リードをしっかり守ってENEOSがGame2を勝利してお互い王手をかけて翌日のGame3で女王が決まる。

 

試合後コメント

渡嘉敷来夢 (ENEOS)
「後がない状況があまり経験した事がないので本当に勝てて良かったです。昨日の反省で盛り上げ方、見せ方でエネルギーが足りなかった。とにかくハッスルしたらみんな乗ってくれると思ってチームに貢献出来たと想います」

J:試合終えて膝に手を置いてましたね

「終盤のファウルも効いたのもありましたし、いつもよりエネルギー使いましたね! でもその中でも明日のtipoffまでに十分休めると思っていたので、今日全部出し切りしまた。まだ32歳なので(笑)若いと思って明日もやります。あと2ヶ月で32歳です。明日はやるだけです。勝ちます!」

 

林咲希 (ENEOS)
「自身考えていた事はガード陣が凄くプレッシャーをかけてくれていて相手のガード陣がやりにくそうにしていたので、そこを見ていて、いつかチャンスがあるんじゃないかと思っていてスティール、レイアップといけていたのでDFからブレイクを意識してやってました。3P入らなかったけど、そういう所をやっていけばいずれ入ると思ってやっていますした。渡嘉敷さんや長岡さんもReb入るから打ってと言って貰えてたので、何も迷いなくプレー出来ていました。
チームとしては、インサイド攻められていたけど、3P打たせないと意思疎通出来ていたのが良かったと思います」

 

佐久本智HC(ENEOS)
J:入りからのDF、1対1もしっかり強度高く出来た事について

「ソフトなDFで入って昨日は悪くなってしまったので、ファウルになっても仕方ないくらい食らいついていけという気持ちを出していって、決められたらしょうがないからと伝えました。それを40分間やった事で勝利に繋がった。
1Qの入りから昨日の4QのバスケットをOF、DFと展開しようと我慢して流れを作っていけば勝てると話してゲームに入って勝つ事が出来ました。しっかりバスケットが出来ました。」

 

大神雄子HC (トヨタ自動車)
「結果負けてるので悔しいです。これに尽きます! どこを修正していけばいいか明確になっていると思います。選手達はタフな状況の中で一生懸命頑張っている。経験ある選手に向かって行ってるのでそこには感謝しながら、明日楽しみながらしっかり準備したいと思います。
出だしの3分は特に大事にしてやってきてます。チームのルールをしっかり出来れば勝てる事を証明したいです」

 

山本麻衣(トヨタ自動車)
「今日負けて悔しいです。強い気持ちで戦ったので結果的に得点に繋がりました。自分達のバスケットをやれば大丈夫という確信があるので、明日しっかり体現したいです。DFやRebを40分間コントロールして明日はやっていきたい。」

 


馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)
「悔しいが1番強いです。でも明日3戦目まで出来るという事は最後までこのチームでまた戦えるということをポジティブに考えて、明日はやるしかない!
ので楽しんでやりたいと思います。」

 

【Wリーグ】FINAL①トヨタ自動車が3連覇へ王手/前半一気に引き離し後半追い上げるENEOSを振り切る 大神雄子HC「我慢ができるチームになっている」

【Wリーグ】FINAL①トヨタ自動車が3連覇へ王手/前半一気に引き離し後半追い上げるENEOSを振り切る 大神雄子HC「我慢ができるチームになっている」

遂にWリーグ2022-23シーズンチャンピオンを決める戦いになった、ENEOSサンフラワーズとトヨタ自動車アンテロープス。
ENEOSは12月に行われた皇后杯で決勝でデンソーを破り優勝して10連覇している。40分出場の渡嘉敷来夢の「1対1は負けられないし、負けてない、自分を止められるのは自分、本当にパスをくれた仲間達に感謝」と2冠を目指してここまできた。先週行われたセミファイナルでもリーグ1位のデンソー相手に死闘を繰り広げて2連勝でファイナルに勝ち上がり、長岡と共にインサイドで強さを見せてきた。宮崎、林、星とアウトサイドと合わせて優勝の返り咲きを狙う。

また3連覇を狙うトヨタ自動車は、大神雄子HCに代わりチームが若手中心に一新。ハンドラーの山本と川井がチームの司令塔と得点源になり、インサイドでは梅澤、オールラウンダーのステファニーがいて、平下など強力なアウトサイドで決める選手を擁して、セミファイナルもシャンソンを相手に2連勝して勝ち上がって、若手中心のチームもこのファイナルでの3連覇に向けて勝ち上がってきた。

4/15(土) 武蔵野の森総合スポーツプラザ
3.975人
ENEOS 47-55 トヨタ自動車
1Q 11-19
2Q 6-19
3Q 18-11
4Q 12-6

<トヨタ自動車>
#3 馬瓜ステファニー 14得点 10Reb 5AST
#23 山本麻衣 13得点 8Reb 3AST
#4 川井麻衣 11得点 4AST

#10 渡嘉敷来夢 17得点 11Reb 4AST 4STL
#59 星杏璃 10得点 4AST

ボールムーブよくコーナーからステファニーがドライブとズレを作ってジャンパー決めて連続得点して入るトヨタ自動車。ENEOSもインサイドから長岡、星のドライブで押し込んで得点とインサイドで両チーム攻めていく。トヨタ自動車はピックからミスマッチを徹底して作っていく。お互いインサイドでのディフェンスも厳しく激しくいく。
ENEOSは渡嘉敷と宮崎を起点に展開して得点する。トヨタ自動車も1対1からの山本は強く、ドライブして得点やコーナーから川井からのパスでスリーポインと更に3連続得点して山本の得意なプレーが出て勢い付けてリード。ENEOSのヘルプが追いついていかない展開になり19-11トヨタ自動車リードで1Q終える。

なんとか流れを戻したいENEOSは渡嘉敷のインサイドから得点して入るが、トヨタ自動車はステファニーのインサイドでのミスマッチを突き2桁得点差にする。
ENEOSはトヨタ自動車のプレッシャーあるディフェンスに中々シュートを決められず、トヨタ自動車は決めていき我慢の時間帯が続く。
オフェンスリバウンドを取ってセカンドチャンスから得点するトヨタ自動車は30-15とダブルスコアで試合の主導権を一気に握る。38-17で折り返す。

何とか食らいつきたいENEOSは長岡のスリーポイントで入る。トヨタ自動車はやはり川井がENEOSの勢いを止めるスリーポイントを決める。前半中々入らなかった星が渡嘉敷からのパスでスリーポインをようやく決める。星が連続スリーポイント決めてリズムをチームにもたらす。そしてアウトサイドから渡嘉敷のインサイドで得点していき49-35トヨタ自動車リードで最終へ。

渡嘉敷からキックアウトで高田がスリーポイント沈めて入るが、川井が必ずこういう所で得点して返す、それでも高田が連続スリーポイント決める。両チームのインサイドでの身体を張ったプレーがゲームを盛り上げる。
10点差で渡嘉敷のスティールからブレイクで林が決めて遂に一桁得点差、8点差にする。残り2分の最終局面になり、林から渡嘉敷で6点差にする。一気に持って行くか ENEOS、守り抜くかトヨタ自動車。残り1分23からENEOSボールだったがトヨタ自動車が守り、オフェンスリバウンドで絡んで時間も取り、川井がドライブして得点と大事な場面での得点はトヨタ自動車が決めてリードを最後守り勝利してGame1を制した。Game2は翌日4/16に行われる。

 

 

試合後コメント

 

大神雄子HC (トヨタ自動車)
「チームを一言で言うなら、我慢ができるチームになっているとつくづく思います。経験豊かなENEOS選手に対してもしっかりと我慢できる選手がいるのが証明できたんじゃないかなと思います。
渡嘉敷選手、林選手、長岡選手と経験ある選手が相手にいる。
ステファニーと山本もオリンピック出てますが大会数や経験は少ないと思います。なので1つのミスで交代する、しっかりと使って自信をつけさせると2つあって、私は後者でそれを全員で補っていくのがチームスタイルなので、時に我慢と辛抱がありシーズン通してチームが出来上がってきていると思います」

 

馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)

J:ENEOSにバスケットをさせなかった大事な出だしについて 「それぞれが役割を果たす事が重要だと思っていてインサイドでは渡嘉敷選手や長岡選手を守るという事が大事で、ガード陣はしっかりスピードを止めて乗せない事が大事と思ってました。そこをフォーカスしてやってたので相手の点を抑える事が出来、それぞれが集中してDFしてRebを取って守り切れたのが大きく、自分達のリズムに乗れたと思います。 後半プレッシャーでボールが止まってしまい得点が伸びなかったのが課題と改めて思ってます。」

 

山本麻衣 (トヨタ自動車)

J:ENEOSにバスケットをさせなかった大事な出だしについて 「まずみんながコートで役割を果たせた事でトヨタの流れになったと思うので、その中でも自分はピックの所をアタックする、DFがある程度どうやってついてくるかは前回の試合見て把握していたので、そこをしっかり突いていけるように最初からリングにアタックする事を心掛けてやっていました。 DF面では宮崎選手にボールプッシュさせないなど、前からしっかりピックアップしてやられないように、それがENEOSのリズムになってくるのでしっかり抑えるように考えて入りました。
前半は思い切って立ち向かっていいプレーが出来ました。後半に課題があるのでプレッシャーが強くなってもどう対応して攻めるか、ピックをどの位置でするか等を明日修正して臨みたいです。

 

渡嘉敷来夢(ENEOS)
「初戦なのでどんな形でも勝ちたかった。ENEOSのバスケットが悪い中でも後半いい所が出たと思います。個人的にも久しぶりのファイナルで少し緊張、恐怖心を感じて、でも明日からは失うものは何もないと気持ちを切り替えていきたいです」

J:中と外の手応えはどうでしたか

「明日は絶対入ると思います!
そしてアウトサイドが気持ちよく打てるように自分が相手を引きつけて、そこにしっかりパスをだして、外れても自分がRebを取れるようにしたいです。そこが1番のアドバンテージだと思うので自分が居るから打てるというのを証明したいです」

 

星杏璃 (ENEOS)
「入りは凄く悪かったと 思います。相手のDFも中に寄って外が打てる状況だったんですが、自分も前半6本打って外しているので、外のシュートが入らないと中も空かないと思います。今日は中をアジャストされていたのでガード陣がもっとやれるべき事があったと反省してます」

 

佐久本智 HC(ENEOS)
「ゲームの出だしに相手のプレッシャーを受けてしまって中々流れを作れなかった。渡嘉敷に入れて展開するうちのバスケットが前半できなかったが、後半は気持ちを切り替えてDFからやれたんですが20点差を縮められなかったです」

J:ハイプレッシャーのDFに対してHCからみて選手はどう感じてましたか

「今シーズン久しぶりのファイナルで緊張した事もあったと思いますが、こういう舞台で自分達のプランをゲームでしっかり出来ないとこの結果になってしまう。でも明日は反省踏まえて出だしから激しいDF、得意なスピードや渡嘉敷中心にやっていきたいと思ってます」

 

【Wリーグ】SF②ENEOSがデンソーとの死闘を勝利2年ぶりにファイナル進出へ 渡嘉敷来夢「今このENEOSに自信を持っています」

【Wリーグ】SF②ENEOSがデンソーとの死闘を勝利2年ぶりにファイナル進出へ 渡嘉敷来夢「今このENEOSに自信を持っています」

Wリーグプレーオフ準決勝のもう一つの注目カードはリーグ1位で上がってきたデンソーとENEOSとの戦い。Game1はインサイドのENEOS、アウトサイドからデンソーという得点になり最後はENEOSが競り勝った。デンソーは後がないGame2、ミスが後半出たのと、ディフェンスをどう修正していくのかが注目になる。デンソーは悲願の初優勝向けて負けられない。 ENEOSは2年ぶりにファイナルを目指す。

4/9(日) セミファイナル
Game2 武蔵野の森総合スポーツプラザ

デンソー 59-61 ENEOS
1Q 20-13
2Q 10-19
3Q 17-19
4Q 12-10

#32 宮崎早織 13得点 5AST
#10 渡嘉敷来夢 12得点 21Reb 4AST
#59 星杏璃 11得点 4AST

<デンソー>
#8 高田真希 16得点 (FT18/10) 7Reb 5AST
#12 赤穂さくら 14得点 9Reb
#88 赤穂ひまわり13得点 7Reb

ゲーム入りは渡嘉敷と高田の注目のマッチアップから渡嘉敷がポストプレーから得点、デンソーは本川がスリーポイント、ポストからと連続得点でいい入りをする。両チームともリングに積極的にアタックしていく。リバウンドがカギになるこの戦いで、長岡はハッスルしてこの2ゲームでの貢献が大きい。ミスマッチを作れば高田がしっかり突いてバスカンで3点プレーして、デンソーは前日と違う展開でリードと勢いつけて、さくらが連続で得点してリードを広げデンソーリードで20-131Q終える。

2Qインサイドで渡嘉敷からキックアウトして林がスリーポイント決めていい入りをする。これが ENEOSの強みで、そこからディフェンスの強度が上がりデンソーのオフェンスがシンプルになってしまうが、本川がしっかり得点、デンソーらしさを出してリードを広げる。ENEOSは中田がリバウンド取って繋いで押し込んで、ペイントから得点して繋いで追いつく貢献する。中田は常に練習で渡嘉敷とやっている事でフィジカルでの強さを出しリバウンド取って得点してバスカンで逆転でチームに貢献して、デンソーの流れを変えて32-30とENEOSリードで折り返す。

 

後半に入って、星のドライブから得点したENEOSに、さくら、木村がすぐに返していき同点にして入るデンソー。ここで話されずに我慢の時間でどうデンソーの流れにするかでしっかりヘルプディフェンスいくが、林がスリーポイント決め切る。点差が徐々につき始めると、高田がアタックしてフリースロー2本決めてついていく。ミスやターンオーバーが大事な所で出てしまったデンソーにそこをしっかり突いて得点してリードを広げる ENEOSだが、ここで高田がまたしても繋いでフリースローを決めていき51-47ENEOSリードで最終へ。

最終入って、デンソーのリズムが上手く乗れてなく我慢の時間帯からスティールして得点して追い上げる。木村から高田へ渡し、インサイドからフリースローを取り決めて遂に同点に追いつく。高田の渾身のプレーでチームを牽引する。
ENEOSのアタックは変わらずにいき得点して追い上げるデンソーを切っていく。2ポゼッション差のENEOSリードで最終局面に進んでいく。シュートを打っていくデンソーは中々決まらない中、ひまわりが残り1分19秒で値千金のスリーポイントで2点差にする。ボールを奪い返し残り53秒でデンソーボールから本川を宮崎のカットしてENEOSボールになる。何度もボールを取り合うが遂にタイムアップしてENEOSが勝利して2年ぶりにファイナル進出を決めた。まさに40分間のファイナルのような死闘だった。

 

試合後コメント

佐久本智HC(ENEOS)
「タフなゲームを予想してましたがここまで最後までとは思ってなかったです。うまくいかない時間にみんなで我慢出来た事、勝ちたい気持ちで勝ったのかなと感じてます。

J:現役の時に結果を出して今HCとしてファイナルまで来て選手やチームとの関わりや雰囲気を教えて下さい

「だいぶ前の話ですけど(笑) この立場になってこうやって選手達が結果を出してくれて、リーグ序盤のあれだけの状況で、迷っている時に前向きな考えで成果を出してくれたのは、選手の時代よりもこの立場になってからの方が凄い嬉しいしコーチ冥利につきるなと思います。必ず結果として表したいのでトヨタ戦に向けてしっかり準備して整えれば自ずと結果は出ると思ってやっていきたいです。」

 

渡嘉敷来夢(ENEOS)
「本当に我慢の時間が40分間、むしろそれ以上だったんじゃないかなという位タフなゲームになりました。このゲームを勝てたのは次に繋がる事なので、反省点もあるけど、勝てたのが1番の財産だと思います。はい!」

J:シーズン前半で負けも増えた時から1ポゼッション大事に強く勝ち切ってる事について

「コミュニケーションが増えてきたのを感じています。負けた時はリーグが始まって怪我人とかメンバーが揃わなかったりなどあって中盤負けたのは、私が居なかったので!はい!でも体調不良自分が敗因で責任感じてました。その後自分がもっとしっかりしないといけないと気付かせてくれました。
そこからより一層チームが一つになり、今このENEOSに自信を持っています。どんな状況でも負ける気がしないです。そこが変わった所だと思います。」

 

星杏璃(ENEOS)
「センターだけでなくガード陣もアタックしていくミーティングをして、自分達ガード陣が点を取っていかないといけないと、今日は特に意識して試合に入る事が出来ました」

J:シーズン前半で負けが増えた時から1ポゼッション大事に強く勝ち切ってる事について
「最初の負けた時と比べて悪い時間帯も声をかける事がすごく増えたと感じてます。自分は下の世代なんですが先輩方がミスしても大丈夫と声をかけてくれて、Reb取るからシュート打っていいよなど、ファイナルが近づくにつれて凄く多くなってきたと思います。」

 

ヴクサノヴィッチHC(デンソー)
「ENEOSさんにファイナル進出おめでとうございます。素晴らしいチームでした。デンソーの選手みんなに今シーズン含めて今日の試合でハードに戦ってくれて感謝してます、素晴らしかった。本当に選手、スタッフ、関係者が全てにおいてハードワークしてくれた事に感謝してます。残念ながら求めていた頂点には届かなかったですけど、死ぬ気で最後まで戦った姿勢は間違いなく素晴らしかった。1つのシュート、リバウンドが結果に左右しました。もう一歩成長出来るように、ENEOSから学んで勝てるようにここから頑張っていきたい」

J:チームのガードについて教えて下さい

「PGでひまわり選手がする事が多いのですが、怪我をしてしまった中での状況でした。本来求めていたプランができなくて、遂行力が欠けていた事はありますが、選手達は自分たちがやるべき事はしっかり全うしようと戦ってくれたので感謝してます。ENEOSは宮崎選手、星選手とプレッシャーをかけれる選手がいても、こういう結果まで食らいついていけたのは評価するべきだと思います」

 

高田真希(デンソー)
「後がない状態で出だしからみんな気持ちを強くもって戦えました。結果が全てのなので悔しいですけど、、最後まで戦う姿は見せれたんじゃないかなと思います。
レギュラーシーズン1位は自分も14年位ですけどデンソー史上初でした。中々結果が出ないとオフの半年間もずっと練習で長く感じることもあって、負けて終わると全てが後悔で終わってしまうけど、過程に価値があって感じる事ができなかったのが、1位になれて少しだけ頑張ってきてよかったと思います。
このチームでゲームができなくなるのが悔しく寂しいです。」

赤穂ひまわり(デンソー)
「昨日も今日も凄くタフな試合で最終的に負けてしまったんですけど、出だしの入りはいい入りが出来て、途中追いつかれて悪い時間がまた出てしまったのが良くなかった。オフェンスRebは取ったんですがセカンドチャンスにやられてしまったり、速攻を出されてしまったりが差になったのかなと思います。
今シーズン若い選手達が凄く頑張ってくれて、セカンドユニットも頑張ってくれましたが、後一歩足りなかったのでまたしっかり直して来シーズンこそは勝てるよう頑張りたいです。」