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【Wリーグ】SF②ENEOSがデンソーとの死闘を勝利2年ぶりにファイナル進出へ 渡嘉敷来夢「今このENEOSに自信を持っています」

【Wリーグ】SF②ENEOSがデンソーとの死闘を勝利2年ぶりにファイナル進出へ 渡嘉敷来夢「今このENEOSに自信を持っています」

Wリーグプレーオフ準決勝のもう一つの注目カードはリーグ1位で上がってきたデンソーとENEOSとの戦い。Game1はインサイドのENEOS、アウトサイドからデンソーという得点になり最後はENEOSが競り勝った。デンソーは後がないGame2、ミスが後半出たのと、ディフェンスをどう修正していくのかが注目になる。デンソーは悲願の初優勝向けて負けられない。 ENEOSは2年ぶりにファイナルを目指す。

4/9(日) セミファイナル
Game2 武蔵野の森総合スポーツプラザ

デンソー 59-61 ENEOS
1Q 20-13
2Q 10-19
3Q 17-19
4Q 12-10

#32 宮崎早織 13得点 5AST
#10 渡嘉敷来夢 12得点 21Reb 4AST
#59 星杏璃 11得点 4AST

<デンソー>
#8 高田真希 16得点 (FT18/10) 7Reb 5AST
#12 赤穂さくら 14得点 9Reb
#88 赤穂ひまわり13得点 7Reb

ゲーム入りは渡嘉敷と高田の注目のマッチアップから渡嘉敷がポストプレーから得点、デンソーは本川がスリーポイント、ポストからと連続得点でいい入りをする。両チームともリングに積極的にアタックしていく。リバウンドがカギになるこの戦いで、長岡はハッスルしてこの2ゲームでの貢献が大きい。ミスマッチを作れば高田がしっかり突いてバスカンで3点プレーして、デンソーは前日と違う展開でリードと勢いつけて、さくらが連続で得点してリードを広げデンソーリードで20-131Q終える。

2Qインサイドで渡嘉敷からキックアウトして林がスリーポイント決めていい入りをする。これが ENEOSの強みで、そこからディフェンスの強度が上がりデンソーのオフェンスがシンプルになってしまうが、本川がしっかり得点、デンソーらしさを出してリードを広げる。ENEOSは中田がリバウンド取って繋いで押し込んで、ペイントから得点して繋いで追いつく貢献する。中田は常に練習で渡嘉敷とやっている事でフィジカルでの強さを出しリバウンド取って得点してバスカンで逆転でチームに貢献して、デンソーの流れを変えて32-30とENEOSリードで折り返す。

 

後半に入って、星のドライブから得点したENEOSに、さくら、木村がすぐに返していき同点にして入るデンソー。ここで話されずに我慢の時間でどうデンソーの流れにするかでしっかりヘルプディフェンスいくが、林がスリーポイント決め切る。点差が徐々につき始めると、高田がアタックしてフリースロー2本決めてついていく。ミスやターンオーバーが大事な所で出てしまったデンソーにそこをしっかり突いて得点してリードを広げる ENEOSだが、ここで高田がまたしても繋いでフリースローを決めていき51-47ENEOSリードで最終へ。

最終入って、デンソーのリズムが上手く乗れてなく我慢の時間帯からスティールして得点して追い上げる。木村から高田へ渡し、インサイドからフリースローを取り決めて遂に同点に追いつく。高田の渾身のプレーでチームを牽引する。
ENEOSのアタックは変わらずにいき得点して追い上げるデンソーを切っていく。2ポゼッション差のENEOSリードで最終局面に進んでいく。シュートを打っていくデンソーは中々決まらない中、ひまわりが残り1分19秒で値千金のスリーポイントで2点差にする。ボールを奪い返し残り53秒でデンソーボールから本川を宮崎のカットしてENEOSボールになる。何度もボールを取り合うが遂にタイムアップしてENEOSが勝利して2年ぶりにファイナル進出を決めた。まさに40分間のファイナルのような死闘だった。

 

試合後コメント

佐久本智HC(ENEOS)
「タフなゲームを予想してましたがここまで最後までとは思ってなかったです。うまくいかない時間にみんなで我慢出来た事、勝ちたい気持ちで勝ったのかなと感じてます。

J:現役の時に結果を出して今HCとしてファイナルまで来て選手やチームとの関わりや雰囲気を教えて下さい

「だいぶ前の話ですけど(笑) この立場になってこうやって選手達が結果を出してくれて、リーグ序盤のあれだけの状況で、迷っている時に前向きな考えで成果を出してくれたのは、選手の時代よりもこの立場になってからの方が凄い嬉しいしコーチ冥利につきるなと思います。必ず結果として表したいのでトヨタ戦に向けてしっかり準備して整えれば自ずと結果は出ると思ってやっていきたいです。」

 

渡嘉敷来夢(ENEOS)
「本当に我慢の時間が40分間、むしろそれ以上だったんじゃないかなという位タフなゲームになりました。このゲームを勝てたのは次に繋がる事なので、反省点もあるけど、勝てたのが1番の財産だと思います。はい!」

J:シーズン前半で負けも増えた時から1ポゼッション大事に強く勝ち切ってる事について

「コミュニケーションが増えてきたのを感じています。負けた時はリーグが始まって怪我人とかメンバーが揃わなかったりなどあって中盤負けたのは、私が居なかったので!はい!でも体調不良自分が敗因で責任感じてました。その後自分がもっとしっかりしないといけないと気付かせてくれました。
そこからより一層チームが一つになり、今このENEOSに自信を持っています。どんな状況でも負ける気がしないです。そこが変わった所だと思います。」

 

星杏璃(ENEOS)
「センターだけでなくガード陣もアタックしていくミーティングをして、自分達ガード陣が点を取っていかないといけないと、今日は特に意識して試合に入る事が出来ました」

J:シーズン前半で負けが増えた時から1ポゼッション大事に強く勝ち切ってる事について
「最初の負けた時と比べて悪い時間帯も声をかける事がすごく増えたと感じてます。自分は下の世代なんですが先輩方がミスしても大丈夫と声をかけてくれて、Reb取るからシュート打っていいよなど、ファイナルが近づくにつれて凄く多くなってきたと思います。」

 

ヴクサノヴィッチHC(デンソー)
「ENEOSさんにファイナル進出おめでとうございます。素晴らしいチームでした。デンソーの選手みんなに今シーズン含めて今日の試合でハードに戦ってくれて感謝してます、素晴らしかった。本当に選手、スタッフ、関係者が全てにおいてハードワークしてくれた事に感謝してます。残念ながら求めていた頂点には届かなかったですけど、死ぬ気で最後まで戦った姿勢は間違いなく素晴らしかった。1つのシュート、リバウンドが結果に左右しました。もう一歩成長出来るように、ENEOSから学んで勝てるようにここから頑張っていきたい」

J:チームのガードについて教えて下さい

「PGでひまわり選手がする事が多いのですが、怪我をしてしまった中での状況でした。本来求めていたプランができなくて、遂行力が欠けていた事はありますが、選手達は自分たちがやるべき事はしっかり全うしようと戦ってくれたので感謝してます。ENEOSは宮崎選手、星選手とプレッシャーをかけれる選手がいても、こういう結果まで食らいついていけたのは評価するべきだと思います」

 

高田真希(デンソー)
「後がない状態で出だしからみんな気持ちを強くもって戦えました。結果が全てのなので悔しいですけど、、最後まで戦う姿は見せれたんじゃないかなと思います。
レギュラーシーズン1位は自分も14年位ですけどデンソー史上初でした。中々結果が出ないとオフの半年間もずっと練習で長く感じることもあって、負けて終わると全てが後悔で終わってしまうけど、過程に価値があって感じる事ができなかったのが、1位になれて少しだけ頑張ってきてよかったと思います。
このチームでゲームができなくなるのが悔しく寂しいです。」

赤穂ひまわり(デンソー)
「昨日も今日も凄くタフな試合で最終的に負けてしまったんですけど、出だしの入りはいい入りが出来て、途中追いつかれて悪い時間がまた出てしまったのが良くなかった。オフェンスRebは取ったんですがセカンドチャンスにやられてしまったり、速攻を出されてしまったりが差になったのかなと思います。
今シーズン若い選手達が凄く頑張ってくれて、セカンドユニットも頑張ってくれましたが、後一歩足りなかったのでまたしっかり直して来シーズンこそは勝てるよう頑張りたいです。」

 

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Jbasketライター

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