第1節 10/4(SAT)
GAME1 越谷市立総合体育館
来場者数 4,054人
越谷 74-86 島根
1Q 21-25
2Q 29-20
3Q 11-25
4Q 13-16
<島根>
ニック・ケイ 23得点 10リバウンド
コティ・クラーク 21得点 9リバウンド
ジェームズ・マカドゥ15得点 8リバウンド
岡田侑大 13得点 4アシスト
納見悠仁 10アシスト
<越谷>
松山駿 25得点(3P7/10)
セクー・ドゥンブヤ 18得点 11リバウンド
アンソニー・クレモンズ13得点5アシスト
前半、越谷は新加入のクレモンズとドゥンブヤを起点に展開。隙を逃さず松山が連続で3ポイントを決め、良いリズムを作り出した。さらに池田、鎌田、大庭を積極的に起用する采配で、新たなケミストリーを生み出そうと「新しい越谷バスケット」が展開された。
一方の島根は、岡田・納見のアタックから越谷のディフェンスを崩し、ニック・ケイやクラークを活かす形を構築。前半はリードする場面も多く続いたが、今一つ流れを掴めず、越谷がリードして折り返した。
後半に入って、両チームともに得点を返し合う展開が続いたが、均衡を破ったのは島根の岡田。3Q後半に連続で3ポイントを沈め、越谷はたまらずタイムアウトを要求した。互いにヒートアップする場面もあったが、4Qに入っても島根は集中力を切らさず攻守で競り勝ち、徐々に点差を広げていき、開幕戦は島根に軍配が上がった。
ペータル・ボジッチ HC(島根)
総括
「タフな試合になると予想して臨みました。前半はリードできて、後半はしっかりディフェンスを修正できました。そして主導権を握って勝つことができました。」
J:日本でのチーム作りで感じたことは?
ペータルHC:
「結果については満足しています。選手とはお互いを引き立て合うべく話し合い、激しくプレーすることがうまくいきました。シーズン前に怪我をしている選手も含め一致団結しています。現時点での仕上がりについては満足しています。
岡田侑大(島根)
総括
「前半は越谷さんに好きなようにプレーをさせてしまいました。後半はしっかり修正でき、チームとして勝つことができました。」
J:3Qで感情を表に出す場面もありましたね
岡田:
「試合を通してミスが目立ちましたが、マイナスにならないよう意識していました。もっと前半からできたという気持ちもあります。後半は自分のタイミングでパスが来れば決める自信があり、決められたことで高ぶったと感じています。」
藤原隆充AC(越谷)
総括
「本日はフィジカル面でも相手とやり合う展開を予想していました。前半は数字通りリードする場面もありながらの攻防戦でしたが、後半は修正できず相手の流れに乗せてしまいました。流れが悪い時にクレモンズや松山頼りになってしまい、指示の部分で私の至らなさが出たとも思います。ただ選手たちは最後までよく走り切ったと思います。今後はタイムアウトをもっと早く取るなど、ベンチワークを含め自分たちのバスケットを遂行することが大事だと感じました。」
J:新体制で多くの選手を起用しました
藤原AC:
「いいリズムで遂行できていた場面は、夏から積み上げてきたものが間違っていなかったという点を感じました。ただ修正する力はまだ低く、課題も見つかりました。HC不在の中で選手たちに不安を感じさせてしまうこともありましたが、そこを情熱を持ってどう過ごすか。試合前にはチームでCSに向かって突き進んでいこうと話し、選手たちもそれを汲み取っていいバスケットをしてくれたと思います。」
松山駿(越谷)
総括
「後半に失速してしまい、攻守ともに遂行できなかったので反省しています。明日に切り替えて臨みます。」
J:クレモンズ選手の加入でプレーがやりやすくなった?
松山:
「彼がいることで自分がシューターとして生きると感じています。逆に僕がクリエイトして彼をシューターとして打たせることもできるので、去年よりやりやすいと思います。」
J:新加入選手が多い中でのコート外での役割は?
松山:
「このチームは5年目で、越谷のバスケットを一番理解している自負があります。だからこそ各選手と多くコミュニケーションを取り、良い雰囲気作りを意識しています。」
10/5(SUN) 越谷市立総合体育館
越谷 61-94 島根
1Q 16-19
2Q 14-22
3Q 12-29
4Q 20-24
<島根>
コティ・クラーク 24得点
岡田侑大 18得点6アシスト
ニック・ケイ11得点 8リバウンド
#ジェームズ・マカドゥ11得点 8リバウンド
#21 納見悠仁 10得点3アシスト
<越谷>
セクー・ドゥムブヤ 23得点13リバウンド
アンソニー・クレモンズ9得点、池田祐一8得点
島根が越谷に94−61で快勝し、開幕2連勝を飾った。序盤は互いに慎重な立ち上がりながらも、岡田侑大のゲームコントロールで島根がリズムをつかむ。2Q以降はニック・ケイとコティ・クラークのインサイドが機能し、前半で12点差をリード。
3Qでは岡田のドライブとマカドゥ、クラークの連続得点で一気に流れを引き寄せ、29−12と圧倒。越谷はドゥムブヤのダブルダブルで奮闘したが、攻守の切り替えで後手に回り追い上げきれず。島根は主力がバランスよく得点し、攻守の完成度で越谷を上回った。
島根の新加入・岡田侑大が開幕2連勝の原動力となった。GAME1では冷静なゲームコントロールでチームを落ち着かせ、GAME2では攻撃のスイッチを入れる存在に。ドライブや3ポイントでリズムを作り、攻守に躍動した。ニック・ケイやクラークとの連携もスムーズで、試合の流れを自在に操った。新体制の島根において、岡田は早くも欠かせない司令塔として確かな存在感を示している。新司令塔・岡田を中心に、勢いそのままさらなる進化を見せられるか。
文:小玉慶二郎
写真:竹内遥