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【Bリーグ】川崎ブレイブサンダース 岡田大河、21歳でBリーグデビュー/欧州で磨いた視野と判断力を日本の舞台で

【Bリーグ】川崎ブレイブサンダース 岡田大河、21歳でBリーグデビュー/欧州で磨いた視野と判断力を日本の舞台で

10月11日、川崎ブレイブサンダースの岡田大河(おかだ・たいが/21歳)が富山グラウジーズ戦でBリーグデビューを果たした。
試合は100–65で川崎が快勝。岡田は約10分の出場で6得点・3アシストを記録し、持ち味のスピードと判断力を発揮。初陣ながら落ち着いたプレーでチームにリズムと力を与えた。

静岡県出身の岡田は、174cm・71kgのポイントガード。
中学3年時にスペインへ渡り、Zentro Basket Madridの育成組織でキャリアをスタートした。17歳でスペイン4部リーグ「LIGA EBA」に日本人最年少で出場すると、続いてフランスの強豪ASモナコへ。
フランス1部リーグ(LNB PRO A)でも経験を積み、ヨーロッパのトップレベルでプレーを重ねてきた。さらに2023年にはFIBA U19ワールドカップ日本代表として出場し、国際舞台で司令塔としてチームを牽引。若くして世界を知る数少ない日本人ガードだ。

そして2025–26シーズン、川崎に特別指定選手として加入。
10月10日の契約発表からわずか1日後にデビューを果たし、堂々とした姿でファンの前に立った。海外で培った冷静な視野、そして瞬時の判断から生まれる鋭いアタックは、川崎に新たなリズムをもたらす存在となっている。

試合後、岡田はデビュー戦を冷静に振り返った。
「若さを活かしてアグレッシブにプレーしましたが、少し前のめりになってコントロールを欠いた部分もあり、課題を実感した良いデビュー戦でした。海外での経験は自分の強みですし、Bリーグの中でどう自分のスタイルを生かせるかを考えながら、成長した姿を家族や多くの方に見せていきたいです」と語る。

ギンズブルグHCもそのプレーを高く評価した。
「米須選手の怪我による離脱はチームにとって痛手ですが、岡田選手の活躍でPGポジションに厚みが出たのは非常に嬉しいです。明日はまた違う展開になると思うので、しっかりと準備して挑みたいと思います」とコメント。
21歳の若き司令塔が、すでにチームの信頼を勝ち取っていることを感じさせた。

欧州で培った経験と、日本で見せる新たな一歩。
ギンズブルグ体制のもと、川崎ブレイブサンダースに新しい風が吹き始めた。そのチームを牽引していくのは、21歳の岡田大河。世界を知る視野と落ち着きを携え、日本バスケットの次のステージを切り拓こうとしている。

 

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Jbasketライター

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