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【Bリーグ】安藤誓哉 新天地ビーコルで2勝2敗 感じる“今”をJbasketインタビュー🎙️🎥

【Bリーグ】安藤誓哉 新天地ビーコルで2勝2敗 感じる“今”をJbasketインタビュー🎙️🎥

Bリーグ第2節、横浜ビー・コルセアーズはホーム・横浜国際プールで新生チームとして初のホーム2連戦に臨み、強豪・FE名古屋を迎えた。結果は2戦とも惜敗。10月11日のGAME1は71–90、12日のGAME2はダブルオーバータイムの末に88–91で敗れ、通算成績を2勝2敗とした。

今季からは、昨季日本人得点ランキング1位(平均16.4得点)を記録した安藤誓哉がチームに加入。新天地・横浜ビー・コルセアーズで司令塔としてチームを引っ張っている。開幕節からここまで、攻守で存在感を示しながらチームの新たなスタイルを形づくっている。

GAME1では序盤からFE名古屋のオマラ、ピケット、須藤タイレル拓らがリズムを作り、横浜BCは立ち上がりに苦戦。安藤は約30分の出場で9得点2アシスト。持ち味のスピードと視野でチームを鼓舞したが、シュートタッチに波があり、終盤に点差を縮めきれなかった。チーム全体でも3P成功率27%と精度を欠き、オフェンスリズムを掴めなかった。

迎えたGAME2は一転して激戦。魂のダブルオーバータイムとなった。試合は延長2回に及ぶ総力戦となり、安藤は39分間出場し、12得点6アシストを記録。冷静なゲームコントロールで再三チャンスを演出し、並里成との司令塔対決でも存在感を示した。だが勝負どころではシュートがリングに嫌われ、3Pは14本中2本の成功にとどまった。チームとしてはハードなディフェンスと速攻で何度も食らいついたが、FE名古屋の平松克樹、保岡龍斗らがクラッチで得点を重ね、最後はわずか3点差で敗れた。

安藤は開幕4試合で平均13.5得点、3.5アシスト、平均出場時間33分38秒。数字が示すとおり、攻守両面でチームの中心として起点となるプレーを見せている。ホームでの2連敗は悔しい結果だが、ゲーム終盤まで勝負を演じた内容は、新体制・横浜BCの可能性を感じさせるものだった。新天地での挑戦が始まった安藤誓哉が、ここからどうチームを導くか。その次の一歩に注目が集まる。

安藤はGAME2のダブルオーバータイムで得た気づきをこう語る。
「僕だけじゃなくてキーファーもそうだったと思うんですけど、かなりスペーシングがぐちゃっとしてしまった」と分析。
「どんなに良いボール回しがあっても、クラッチタイムでは最後の配置が大事。今回は体より頭の疲労で判断が鈍った」と語り、勝負どころでの意思統一と修正の必要性を強調した。

 

Jbasketインタビュー

GAME1

J:開幕からこの新チームで感じることを教えてください。

安藤:
「今日はなかなかズレができなかったかなと思うんで。向こうも結構、どっちかって言ったら、毎回同じディフェンスじゃないんで、そういうところでどこにアドバンテージがあるかっていうのは探していかなきゃいけないなと思いました。」

J:このチームでの2ガード、安藤選手がコントロールするやりやすさはどうですか。

安藤:
「もちろん、そのやりやすさもあります。どっちもどっちなんで、バリエーションというか、そこはかなりいいと思います。」

J:追いついて振り切れなかったところは何が必要だと感じましたか。

安藤:
「今日に関しては、もう前半から3ポイントを打たれまくってたんですよね。
そこでクローズアウトに対して手をあげるとか、最初から崩れてたというか、そこで追い上げたとしてもなかなかでした。1クオーターの傷っていうのはかなり深いのかなと思って。どうしてもそこをどう修正するかだったんですけど、後半も多分打たれたりして。そうですね。」

J:ディフェンスのローテーションもですよね。

安藤:
「ローテーションで結局、ああいう展開になると集中力がどんどん消えてきちゃうから、“ハッ”と思ったときには終わってるというか、最後までいき切れない。そこは何がなんでも最後までいき切ることがディフェンスでは大事だなと。
プラス、そこからインテンシティとかにも入ってくると思うんですよね。今日は、全然オフェンスの問題じゃないかなと思ってます。」

J:ビーコルに来てギャップを感じていることはありますか。

安藤:
「ギャップとかは特に感じないです。それは新加入の選手もそうですしね。
なんていうのかな、遂行力。
オフェンスはどっちかといえばクリエイトしていかなきゃいけないですけど、ディフェンスは相手が何をしてくるのか、止めなきゃいけないところを止める。
そこはどのチームでもスカウティングがあるわけだし、全部を止めることはどのチームもできないですけど、“ここは抑えなきゃいけない”という部分に真剣に取り組んで、自分も含めて明日やりたいなと思います。」

J:コンディション含め、チーム事情もいろいろ出てきている中で、どんなシーズンにしようとしていますか。

安藤:
「勝ってる時こそ繊細にいきたいなと思ってます。やっぱり負けて落ち込むのは簡単だし、勝って喜ぶのもすごく簡単なこと。
どっちかといえば逆のことを考えたくなるタイプなんで。だから琉球に連勝したのはもちろん嬉しいですけど、“なんで勝ってるのかな”とか思ったりしてました。
今日も怪我人が急に出ないってなりましたけど、“怪我人が出たからどう”とか、そこに行くにはまだ早かったというか、その段階まで行ってないというか。突き詰めるところまでいかないと。今日もそこを目指すところはありましたね。

もちろんプレイングタイムが多くなる外国籍選手はいると思うので、そこをみんなでカバーしながら、打開策は絶対あると思う。そこは前向きにやっていきたいなと思ってます。
あとは思いっきり、思いっきりやらないと。今日はちょっとダイナミックさが足りなかったかなと感じてます。なので、まずダイナミックに行かないとって思ってます。」

J:ビーコルでの新天地、ファンブースターへメッセージを。

安藤:
「それこそダイナミックにプレーしていきたいし、自分の持ち味は持ち味で、このチームで成長したいと思ってます。みんなと一緒にシーズンをしっかり戦っていくのを、お互い楽しんでいきましょう。」

 

GAME2
J:昨日から何が良くなって追いつけたのか、また延長では何ができなかったのかを教えてください。

J:次へリフレッシュして、どんな考えで臨みますか。

この続きとスペシャル映像はJbasket AND1にて公開中。

安藤誓哉が語る“遂行力と冷静さ” ビーコルの現在地を読み解く Jbasketインタビュー🎥
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新しい環境の中で、自分たちのバスケットを信じ、貫く姿勢、仲間と築く“今”の積み重ねが、チームの未来を悔しさも成長の糧に変えながら、司令塔として一歩ずつ前へ進めている。ビーコルのバスケットが進化する、その中心に安藤誓哉がいる。

安藤誓哉の言葉には、勝敗を超えた信念がある。
「勝ってる時こそ繊細に」「思いっきりやらないと」。
その言葉には、経験に裏づけられた強さと冷静さが同居する。
GAME1の課題を明確にし、GAME2で修正を示した姿勢は、チームの中心としての責任感そのものだ。
敗戦をただの結果として終わらせず、そこから何を積み上げるかを語る姿は、ビーコルの未来を照らしている。「自分たちがどうあるべきか」と問い続ける彼の姿勢は、チームに一つの方向を与え、バスケットの本質を思い出させる。冷静な言葉の奥にある“熱”こそが、横浜ビー・コルセアーズを動かしているエネルギーだ。
積み上げの先にしか見えない景色を信じ、安藤誓哉は今、チームとともにその道を歩き始めている。

 

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Jbasketライター

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