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【ウインターカップ男子セミファイナル|DAY6】 佐藤凪 限界の先で笑ったキャプテン、仲間と越えたセミファイナル 福岡第一に勝利してファイナルへ

【ウインターカップ男子セミファイナル|DAY6】 佐藤凪 限界の先で笑ったキャプテン、仲間と越えたセミファイナル 福岡第一に勝利してファイナルへ

12月28日、東京体育館で行われた「SoftBank ウインターカップ2025」男子準決勝。大会屈指の人気と実力を誇る両校の好カードは、会場に詰めかけたファンを大いに魅了した。東山高校は福岡第一高校との激闘を72-58で制し、悲願のウインターカップ初優勝へ、決勝の舞台に駒を進めた。

福岡第一
58 9 1st 20 72
東山
26 2nd 16
11 3rd 16
12 4th 20

スタッツ

ここまでの3回戦、準々決勝と接戦を勝ち抜いてきた東山を、40分フルタイムで支え続けてきたのが佐藤凪だった。準決勝でも足を気にする場面が何度も見られ、疲労の蓄積は明らか。それでも25得点10アシスト3スティールと圧巻の内容で、エース兼キャプテンとしてチームを牽引した。試合後には「楽しくて仕方ない。このメンバーとやるバスケが一番楽しい」と、勝利の喜びを素直に口にした。

試合は前半から緊張感の高い展開が続く。ハーフタイム直前には長岡大杜にブザービーターの3ポイントを決められ、36-35と1点差で後半へ。3Q序盤、中村颯斗の3ポイントなどで突き放しにかかる東山に対し、福岡第一は宮本聡・耀の宮本ツインズを軸に粘り強く食らいつく。4Q序盤には57-57の同点に追いつかれ、勝負は振り出しに戻った。

福岡第一は宮本ツインズに山口銀之丞、崎濱秀寿を絡め、佐藤凪への徹底マークを敢行。動き続けさせることで体力を削り、東山のリズムを崩しにかかった。しかし、最後に試合を制したのは「気持ち」だったと佐藤は振り返る。中でもリバウンドで奮闘したカンダ マビカ サロモンの存在を勝因に挙げ、仲間への感謝を強調した。「もっと点を取って、もっと楽しませたい」と、決勝を見据える想いをのぞかせる。

決勝は大会6試合目。5試合で35分以上、2試合はフル出場と、佐藤凪の負担は限界に近い。福大大濠のガード陣も、同様のプレッシャーをかけてくるだろう。それでも「最高の舞台を思いっきり楽しみたい」。
積み重ねてきた時間と仲間への信頼を胸に、東山は頂点だけを見据えてコートに立つ。

佐藤凪 キャプテンインタビュー🎙️

東山をファイナルへ導いた佐藤凪は、試合後、その胸中にある強い覚悟を明かした。

「これが僕にとってのラストゲームになるかもしれない。」

その思いが昂り、試合中は足がどうなるか分からないほどだったという。背景にあったのは、昨年味わった悔しさ。

「何が何でも、その壁を越えたかった」。
ファイナルを前に、「最高のプレーをしたいから、やりきりたい」と語った。

接戦となったセミファイナル。4Qで流れを引き寄せた要因について、キャプテンは「誰も負けると思っていなかった」と振り返る。全員が勝利に徹し、鍵となったのは「泥臭い部分」。特にリバウンドでの奮闘が、勝利を引き寄せたという。

迎えるファイナルに向けて挙げたポイントも、やはりリバウンドだった。

「守り切ることが、点を取ることにつながる」。最後に、「絶対にきついけど、勝ち切りたいという気持ちは強い。きつい試合になるのは分かっている。それでも勝ち切りたい」 と、言葉を結んだ。

佐藤凪の言葉は、特別な強さではなく、積み重ねてきた時間への確かな手応えだった。東山は今、その歩みの先にあるファイナルへ進む。

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Jbasketライター

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