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【ウインターカップ】白谷柱誠ジャック(福大大濠・1年)「気楽に、思い切って」 決勝で見えた自然体と成長/目指すのは「派手さ」と「繊細さ」を併せ持つ選手

【ウインターカップ】白谷柱誠ジャック(福大大濠・1年)「気楽に、思い切って」 決勝で見えた自然体と成長/目指すのは「派手さ」と「繊細さ」を併せ持つ選手

ウインターカップ決勝。特別な舞台であるはずのそのコートに、白谷柱誠は驚くほど自然体で立っていた。
サイズとシュート力を兼ね備え、将来を嘱望されてきた“大型新人”は、今大会、その評価に確かな輪郭を与えた。「緊張はなかった」。
準々決勝、準決勝を経てきた経験が、決勝の空気を“日常”に変えていた。初めての決勝、初めての優勝。その結果以上に白谷が手にしたのは、思い切ってプレーできる感覚だった。

「気楽に、思い切って」
初めての決勝で掴んだ確かな手応え
「緊張はなかったです。準々決勝、準決勝を経てきたことで、逆に気楽な状態でプレーできました。慣れたという感覚もありましたし、最後は思い切ってやろうという気持ちで臨めました」
その“思い切り”こそが、冬の白谷を大きく成長させた要因だった。

冬に向けて変わった「気持ち」
「夏以上に、気持ちの部分で思い切ってプレーできたことが一番大きいです」
インターハイ後、チームとしての時間は決して多くはなかった。しかし冬に向けて、状況は一変する。

安定した3ポイントの背景
今大会、白谷は3ポイントを安定して決め続けた。
「インターハイ後からウインターカップまで、どんな状況でも自分のリズムなら打つ、という意識で練習していました。初戦や羽黒戦ではなかなか入りませんでしたが、開志国際戦で、普段のシューティングと同じ感覚で打てた。それが大会を通して良い状態につながったと思います」

大濠のバスケットに馴染むために
大濠での1年目。自分にどう役割を見出したのか。
「ボールを持っていない時の動きを意識しました。リバウンドに飛び込む、コーナーに走る、自分がみんなから見える位置にいる。そうすることでシュートチャンスが生まれる。それはチームのためでもあり、自分のためでもあると思っていました」

片峯コーチから、日々繰り返し言われた言葉も、白谷の背中を押した。
「 “まずリングを見て、ボールを持ったら攻めろ” ということを、毎日のように言われていました」

苦しんだ夏、そして切り替え
優勝という最高の結果で終えたウインターカップ。しかし、そこに至る道のりは決して平坦ではなかった。
「夏はなかなか上がりきれず、コンディションの調整がうまくいかない時期もありました。インターハイでは一桁得点や無得点の試合もあって、自分のやるべきことを見失いかけました」

それでも、日清U18リーグ終了後に気持ちを切り替えることができた。
「高校1年生でそういう苦しい経験ができたことは、大きな収穫だったと思います。チームとしても、そこから新しく切り替えられました」

3年生への感謝、そして次の役割へ
白谷は3年生への感謝を口にした。
「自分が自信を持てない時でも、『思い切ってやっていい』と声をかけてくれて、ミスしてもパスを出し続けてくれた。本当に感謝しています」
この舞台を経験した一人として、次に担う役割も見えている。
「新しく入ってくる1年生や同級生に、いい影響を与えられるように。自分からコミュニケーションを取って、声を出していきたいと思います」

初めての決勝、初めての優勝。
白谷柱誠はこの冬、確かな一歩を刻んだ。

セレブレーション/
目指すのは「派手さ」と「繊細さ」を併せ持つ選手

J:3ポイントを決めた後の『メロポーズ』のセレブレーションが印象的でした。誰をイメージしたのか、教えてもらえますか?

白谷
「背番号が23番だったので、マイケル・ジョーダンのセレブレーションもやりたかったんですけど、鳥取城北戦であそこで決められた時に、何も考えずに出たのがメロ(カーメロ・アンソニー)の3ポイントポーズでした。普段から遊びでやっているようなセレブレーションがこの舞台でできて、本当に嬉しかったです」

ジャックポーズは作らないですか?
「いや、ちょっと作るのは難しいですね(笑)」

J:目標にしている選手はいますか? NBA、ヨーロッパ、日本国内でも。

白谷
「NBAで言ったらアンソニー・エドワーズ選手だったり、ヤニス・アデトクンボ選手だったり。繊細なプレーもできるし、パワフルなプレーもできるような選手を目指しているので、そこの派手さと繊細さをもっと大切にしていこうかなと思っています」

J:その上で、ポジションアップへの思いも強いと思いますが、来年に向けてはどう考えていますか?

白谷
「身長の関係もあり、パワーの面もあると思いますが、代表活動でも2番(シューティングガード)をやる機会をもらっているので、そこでどう能力を発揮できるか。普段の練習からどんどん挑戦していこうかなと思います」

優勝という結果、
思い切ってプレーできた実感、
そして、自分に足りないものへの理解。白谷柱誠は、この冬ですべてを手に入れたわけではない。
だが、自分が進むべき方向は、はっきりと見え始めている。“遊び心”と“覚悟”を同時に持つ1年生。その成長曲線は、ここからさらに加速していく。

 

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Jbasketライター

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