
EASL(東アジアスーパーリーグ) 1次リーグA組で、宇都宮ブレックスは1月21日、ブレックスアリーナ宇都宮で香港イースタンと対戦。83―74で競り勝ち、通算成績を2勝2敗とした。予選突破に向けて大きな1勝となった。
なお、EASLの1次リーグは各組4チームによるホーム&アウェー方式で行われ、各チームが6試合を戦う。上位2チームが決勝トーナメント(ファイナル4)に進出するレギュレーションとなっている。
EASL (East Asia Super League) 25-26
1/21 (WED) ブレックスアリーナ
宇都宮ブレックス 83 – 74 香港イースタン
この試合では、アイザック・フォトゥ、渡邉裕規、星川開聖がロスター外となる厳しい状況の中、宇都宮は「負けられない一戦」にチーム一丸となって臨んだ。
試合の入りから宇都宮が主導権を握った。D.J・ニュービルのアシストを起点にオフェンスが機能し、グラント・ジェレットとニュービルの3ポイントでリズムを掴むと、1Qを28―20でリード。2Qも鵤誠司の3ポイントや比江島慎の速攻などで得点して、追い上げてくる香港の流れを切っていき、要所でギャビン・エドワーズとジェレットが得点を重ね、53―42と2桁リードで前半を終えた。
後半も流れは渡さない。3Qにはニュービルの連続3ポイントなどで点差を広げ、最終の4Qでは香港の反撃を受けたものの、エドワーズの3ポイントや竹内公輔のミドルシュートで踏みとどまり、83―74で試合を締めくくった。
宇都宮はこの勝利で2勝2敗とし、予選突破へ前進。次戦は2月4日、アウェーで再び香港イースタンと対戦する。



試合後に最高のパフォーマンスが戻ってきたグラント・ジェレットはこう語った。
試合後の会見では、「久しぶりにコートに立って相手と対戦できたことが本当に楽しかった」と率直な感想を口にした。負傷離脱から実戦復帰して、この試合で22得点を挙げ、「少しずつ復帰し、健康な状態に戻ってきていることが嬉しい。全体的に良いバスケットができた」と手応えを語った。
シーズン後半、そして連覇に向けた戦いについては、「焦ったりイラついたりせず、自分のやるべきことを毎日積み重ねていくしかない」と冷静に語る。この日のパフォーマンスを「本来の自分に戻るための大きなステップ」と位置づけ、仙台戦から続く感覚の良さにも前向きな兆しを感じているという。
そして何よりも、ジェレットがコートに戻ってきたことは、宇都宮ブレックスにとって計り知れないほど大きい。インサイドの安定感、存在感、そしてチーム全体に与える安心感は、今後のEASL、そしてシーズン後半戦を戦い抜く上で欠かせないピースとなる。
また、ホームで声援を送り続けたファンに対しては、「いつも声はしっかり届いている。本当に感謝している」と感謝を口にし、怪我という逆境についても「それもバスケットボールの一部。一日一日、少しずつ良くなっていくことが大事」と、地に足のついた姿勢を示した。

試合後、宇都宮のジーコ・コロネルHCは、香港イースタンについて「非常にタフなチームで、自分たちにとって良いチャレンジを与えてくれた」と評価し、「準備してきたことをしっかり遂行し、勝利につなげられたことは良い経験になった」と試合を振り返った。
天皇杯で課題として残った試合の入りについては、「入りが良い時も悪い時もある。そこは決まったものではないので、過度には気にしていない」と冷静な姿勢を示した。
また、今季最長となる30分以上出場したグラント・ジェレットについては、「前回のEASLでは怪我でプレーできなかったが、今回は戻ってこられて良かった」と復帰を歓迎。フォトゥ不在の中、「オールスターに行かなかったメンバーは香港戦に向けて準備ができていた。その中で、準備が整っている外国籍選手を起用した」と起用意図を明かし、「宇都宮ブレックスには素晴らしい外国籍選手が3人揃っている。リーグ戦に入っても、全員が良い状態でプレーできると信じている」と今後を見据えた。
さらに、久しぶりのホームゲームを経て迎える今週末の北海道戦に向けては、「学ぶところはたくさんある。ビデオを見て課題を明確にし、次の試合に臨みたい」と語った。一方で、「選手には早く帰って、しっかり休んでほしい」と冗談交じりに笑顔も見せ、「コンディションを整えて次につなげたい」と、連戦を見据えた現実的な視点を示した。

また、香港イースタンのバイラモビッチHCは敗因について2つの課題を挙げた。
「本来は攻撃を軸とするチームだが、相手に攻め込まれる時間が長くなり、自分たちのオフェンスのペースを掴めなかったこと」、そして「その状況下でもオフェンスの精度を高め、スペースを有効に使う必要があったこと」だと振り返る。後半には一部改善が見られた時間帯もあったものの、「それを継続できなかった」と悔しさをにじませた。
またHCは試合準備についても言及し、「ピック&ロールへの対応を中心に入念な分析と練習を重ねてきたが、本番ではそれを上回るプレーをされた」と、宇都宮ブレックスの完成度の高さを認めた。後半は一定の修正ができたとしながらも、「相手の勢いに飲み込まれた」と語り、次戦に向けては「フィジカルだけでなく、異なる戦術的アプローチが必要」と課題を明確にした。
#31 ガブリロヴィッチも試合を振り返り、「宇都宮ブレックスのような素晴らしいチームと対戦できたことは非常に光栄だった」とコメント。タフショットを含めた相手の高い個人能力に触れつつ、「このレベルの強度で戦えたことは大きな経験」と前向きに捉えた。その上で、「ボールへのプレッシャーやシュートの確実性など、もっとできることがある」と課題を挙げ、2月の再戦に向けて「しっかり準備をして、勝利を積み重ね、ファイナルへの道を切り開きたい」と意気込みを語った。
この勝利で宇都宮はEASL 1次リーグ2勝2敗とし、予選突破へ大きく前進した。結果だけでなく、内容と収穫がはっきりと残る一戦だった。
ジェレットの復帰、チームとしての完成度、そして「負けられない一戦」を勝ち切る力。ホームで掴んだ確かな手応えを胸に、宇都宮は次なるステージへと向かう。




◉1月22日時点での順位表◉
GROUP A
1 位:ソウルSKナイツ 3勝2敗
2位:台北富邦ブレーブス 2勝2敗
3位:宇都宮ブレックス 2勝2敗
4位:香港イースタン 2勝3敗
GROUP B
1 位:桃園パウイアンパイロッツ 4勝1敗
2位:琉球ゴールデンキングス 3勝1敗
3位:メラルコボルツ 3勝2敗
4位:マカオブラックベアーズ 0勝6敗
GROUP C
1 位:アルバルク東京 3勝1敗
2位:ニュータイペイキングス 3勝2敗
3位:ザックブロンコス 3勝2敗
4位:昌原LGセイカーズ 1勝5敗