男子日本代表

【男子日本代表】NBA15年、吉本泰輔ACがディフェンスを担う/「代表に関わることは嬉しいしエキサイティング、そして誇り」

【男子日本代表】NBA15年、吉本泰輔ACがディフェンスを担う/「代表に関わることは嬉しいしエキサイティング、そして誇り」

NBAで15年にわたり、ビデオ、育成、戦術、コーチングの最前線に身を置いてきた吉本泰輔アシスタントコーチ。アメリカを拠点に積み重ねてきた経験を携え、男子日本代表のディフェンス構築を担う存在としてチームに加わった。

「代表に関わることは嬉しいしエキサイティング、そして誇り」

その言葉の裏側には、NBA、国際大会、大学バスケットと、異なる現場で培ってきた知見と、日本代表への強い思いがある。吉本ACが歩んできたキャリア、そして今、日本代表に何をもたらそうとしているのか。

まずは、吉本ACから、直接ここに至るまでのキャリアを話してくれた。

「2001年にアメリカに渡りまして、短大、大学、大学院に行きました。その後、知人の紹介で、NBAにビデオを配信している事業会社に入る機会がありまして、そこでNBAのセクションに関わっていました。ニュージャージー・ネッツで、インターン的なことをやらせてもらったのが最初です。
その間に、2011年のユーロバスケットで、ウクライナ代表のアシスタントとして大会に行かせてもらったのもきっかけで、その年の後にシカゴ・ブルズに入る機会がありまして、ビデオコーディネーターとして4年間在籍しました。
その後に、デンバー・ナゲッツで1年、ミネソタ・ティンバーウルブズで1年、大学のジョージア大学に行きまして、その後にニューヨーク・ニックスで5年。今はニックス傘下のGリーグチーム、ウエストチェスター・ニックスにいます。」

日本代表に袖を通す意味、その喜びと現在の思いについて、吉本AC本人に聞いた。

J:吉本さんが日本代表のウェアを着る意味や、喜び、今の気持ちを教えてください。

吉本AC
「すごく誇らしいことですよね。僕はNBAに15年ぐらいいるんですけど、試合前にアメリカ国歌が流れるのを、シーズン82試合、プレーオフを含めて年間100回くらい、15年にわたって合計1500回くらい聞いてきました。
その中で、どこかのタイミングで日本の国歌を試合会場で聞けたらいいな、と思っていた時があったので。
今こうして日本のシャツを着て、日本の国歌を聞ける立場にいられるというのは、本当に素晴らしいことです。すごくエキサイトしていますし、誇りに思っています。」

J:その経験から、日本代表にどんなプラスをもたらしてもらえますか。

吉本AC
「そうですね。僕が来ることによって、選手とのコミュニケーションのレベルが上がるかなとは思っています。
やっぱり、選手たちも僕がNBAにいるということで、ちょっと違った感じで見てくれていることもあるかもしれないですし、選手とダイレクトにできること、うまくいい環境を作れると思うので、チーム全体の雰囲気も良くなると思いますし、コミュニケーションのレベルをどう高めていくかだと思っています。」

J:NBAで活動しながら、外から日本代表をどう見ていましたか。

吉本AC
「僕は日本で生まれて育っていますし、今はアメリカ生活の方が長くなりましたけれども、常に代表のことは追っていました。
もちろん、ユータ(渡邊雄太)もルイ(八村塁)もNBAにいましたからね。色々と思ってます。今日はそこまでにしておきます(笑顔)。」

 

桶谷HCからディフェンスを期待されていることについて
「もちろんNBAで学んだことを活かせればなとは思いますし、日本の選手の強みである一生懸命守るというところを活かしたいです。
まず、選手の特徴に合ったスキームを構築することが重要になってくると思います。そこは桶さんとも話し合った上で、『これがいいんじゃないか』『こうしよう』と決めていきたいです。
今日は一緒に練習できたので、僕としてもいい勉強になりました。これから試合が近づくにつれて、もっともっとエクスキューションのレベルを上げていけたらなと思っています。」

日本代表のオファーを受けたきっかけについて
「まずは所属している組織のメンバーに相談したのですが、チームのフロント陣が行ってこいとすごく後押ししてくれたのが一番大きかったです。
何度か話をさせていただく中で、日本代表のビジョンや、チームに対して、そして日本代表としてのコミットメントがどうあるべきかを話しました。
みんなが行きたい代表、みんなが来たい代表を作っていきたいという言葉。その熱い思いにコミットしているんだったら、僕も力になりたいというのが決断の大きな理由です。」

桶谷HCとの関係性
「以前からもちろんあります。やっぱり、そういう人たちと一緒にやりたいと思わせてくれる方ですし。何回も日本に、夏の間などに帰国した時は会わせてもらって、誘ってくれたりしました。
今回、ニックスのトップチームから離れて(Gリーグの)ウエストチェスターに行ったことで、スケジュールのフレキシビリティが少し良くなったというのもあります。
タイミングがうまく噛み合って、今回こうやって合流できたのは良かったなと思っています。」

桶谷HCと以前「将来一緒に日本代表でコーチをやれたらいいね」と話していた
「そう言っていただけるというのは、やっぱりありがたいことですし、一緒にやりたいと彼も思ってくれたのは、すごく嬉しいです。
僕も桶さんだったり、今のスタッフのみんなと一緒にやりたいと思っていました。
桶さんは素晴らしいコーチだと思いますし、ただそれ以上に素晴らしい人なので、そういう人と一緒にチームを作っていけるのは光栄です。」

ライアン・リッチマンACと一緒にやることに対して
「やっぱり同じ言葉(NBAの共通言語や基準)で話せるというのは、とても重要なことだと思います。
代表活動は長期間でじっくり作れるものではないので、短期間で仕上げる時に、彼と桶さんと僕が同じような熱量で話し合いができるのは大きいです。
お互いに高いレベルを見てきたので、その水準を保つという面でも、彼がいてくれるのは心強いです。彼だけでなく、桶さん、スタッフのみんなとパートナーシップを築いて、いい日本代表を作っていけたらなと思っています。」

 

吉本泰輔 アシスタントコーチキャリア
NBAシカゴ・ブルズ、デンバー・ナゲッツ、ミネソタ・ティンバーウルブズでビデオコーディネーター、育成コーチを歴任。
ニューヨーク・ニックスでは、NBAレギュラーシーズン日本人初のアシスタントコーチに就任。
NBAサマーリーグでは、日本人初のヘッドコーチとして4年連続で指揮を執り、現在はデンバー・ナゲッツ傘下Gリーグのグランドラピッズ・ゴールドでアシスタントコーチを務めている。

 

スタッフ
チームダイレクター:伊藤拓摩
(公益財団法人日本バスケットボール協会/長崎ヴェルカ)
ヘッドコーチ:桶谷 大
(琉球ゴールデンキングス)

アシスタントコーチ:吉本泰輔
(Grand Rapids Gold/Denver Nuggets)
アシスタントコーチ:ライアン・リッチマン
(シーホース三河)
アドバイザリーコーチ:佐々宜央
(琉球ゴールデンキングス)
プレイヤーディベロップメントコーチ:ケビン・アンゼンバーガー
(長崎ヴェルカ)

選手16名
アレックス・カーク
(C/211cm/34歳/琉球ゴールデンキングス)
安藤誓哉
(PG/181cm/33歳/横浜ビー・コルセアーズ)
富樫勇樹
(PG/167cm/32歳/千葉ジェッツ)
原 修太
(SG/187cm/32歳/千葉ジェッツ)
渡邊雄太
(SF/206cm/31歳/千葉ジェッツ)
ジョシュ・ホーキンソン
(C/PF/208cm/30歳/サンロッカーズ渋谷)
齋藤拓実
(PG/172cm/30歳/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
馬場雄大
(SF/196cm/30歳/長崎ヴェルカ)
シェーファー アヴィ幸樹
(C/206cm/28歳/シーホース三河)
川真田紘也
(C/204cm/27歳/長崎ヴェルカ)
渡邉飛勇
(PF/207cm/27歳/信州ブレイブウォリアーズ)
西田優大
(SG/190cm/26歳/シーホース三河)
佐土原 遼
(SF/192cm/26歳/琉球ゴールデンキングス)
富永啓生
(SG/188cm/25歳/レバンガ北海道)
ジャン・ローレンス・ハーパージュニア
(PG/181cm/23歳/サンロッカーズ渋谷)
金近 廉
(SF/197cm/22歳/千葉ジェッツ)

試合概要
第1戦
2026年2月26日(木)
19:05 TIPOFF(開場17:00予定)
日本代表(22位) vs 中国代表(27位)
テレビ放送:BS日テレ(18:58~ 生放送)
ライブ配信:DAZN/TVer

第2戦
2026年3月1日(日)
14:00 TIPOFF(開場12:00予定)
日本代表(22位) vs 韓国代表(56位)
テレビ放送:テレビ朝日(13:55~ 生放送)
ライブ配信:ABEMA/DAZN/TVer

会場:沖縄サントリーアリーナ

 

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