5/22にCSセミファイナルGame2、川崎ブレイブサンダースvs宇都宮ブレイブサンダースの試合が行われた。
Gam1に勝利した宇都宮は、この日も強度高く、インテンシティ高いディフェンスが川崎の前に立ちはだかった。天皇杯を連覇して短期決戦に強い川崎だったが、上がり、長谷川とフィジカルに強い選手が居ないという苦しい状況ではあったが最後まで素晴らしい試合を見せてくれた。
5/22(日)川崎市とどろきアリーナ Game2
川崎 73-77 宇都宮
1Q 19-15
2Q 9-16
3Q 24-21
4Q 21-25
<宇都宮>
比江島慎24得点(3P5/10 FT9/9)
ジョシュ・スコット 17得点 14リバウンド
チェイス・フィーラー 12得点
鵤誠司10得点
<川崎>
ファジーカス 24得点
ジャニング22得点
川崎はインサイドでどれだけ支配できるかポイントの一つ、ヒースがインサイドで連続得点するが、またまた宇都宮はエース比江島がゲーム入りからZONEに入ってスリーポイントでさらにバスカンもあり4点プレーで昨日の勢いをそのままに比江島がスリーポイント再び決めて13-4で宇都宮がランする。
インサイドへのアタックが厳しい川崎だったが、オープンに開いてファジーカスが縦にアタックできるようになって連続得点で追い上げる。川崎らしいバスケットが1Qから出て1Qに宇都宮に追いつき逆転19-15で1Q終える。
川崎はスティール5で宇都宮のリズム乗せないディフェンスする。その中でフィーラーが宇都宮を支える。時間帯帯によってチームを牽引するセカンドユニットが活躍する。また川崎はピックが上手くいき、ミスマッチをしっかり作ってファジーカスのシュートを決める。宇都宮は我慢の時間帯でもボールムーブを展開してしっかりフリーを作ってスリーポイント決めて逆転31-28宇都宮リードで折り返す。
後半に入って宇都宮は入りにパワーをいつものようにラッシュする。川崎は昨日と違い直ぐに追いつくようにシュートを決め切り、ファジーカスがスリーポイント2本でとどろきアリーナは盛り上がる。試合はここから拮抗する。52-52で最終へ。
最終クォーターはお互いの力をぶつけ合いの熱い展開になる。比江島、渡邉、マットの入れ合い、篠山の意地の得点と熱い展開に会場のボルテージはマックスに。
残り55秒で67-67でクライマックス。
ここでやはり試合を動かしたのは比江島慎。
ペイントへアタックしてフリースローをしっかり決めてリードし、さらに比江島がフリースローを決め存在感を存分に示した。最後、藤井がスリーポイントを決めるなど連続得点で意地を見せるも、タイムアップ。
77-73で宇都宮は、セミファイナルもアウェイ2連勝して、ファイナルへ進出を決め昨年の悔しさの場所へ帰る事になった。
比江島慎(宇都宮)
「出だしの所でしっかり自分達の流れに持ってこれたけど相手は勝ちにきて苦しい時間帯もありました。本当に我慢して我慢してチームとして勝ち切った。
今年は失う物は無いと思っている。勝負のかかったフリースローでしたけど、周りを見渡せばブレックスファンがいて安心して、落ちる気はしなかった。最後少し点数も残っていたので決めきれて良かったです。」
渡邉裕規(宇都宮)
「先週に引き続きCSの緊迫した大事な試合で最高のバスケットが出来てるなと思う。レギュラーシーズンで学んだ事が最大限に発揮出来ているなと思うし、この2戦も素晴らしいゲームで自信を持ってファイナルに進んで行けると思います。一つ一つのプレイをおろそかにせず前を向いて、団結力でここまでの仕上りで持ってこれたのは素晴らしいと思うし、信頼しながらプレイ出来ている。」
安齋HC(宇都宮)
「本当にタフな試合で川崎さんのエナジーとやり返すパワーを会場と共に感じましたけど紙一重の所で、どっちに転んでもおかしくなかったゲームですが、DFとリバウンドをやり続けられた所が最後勝ちとれたと思います。
僕自身もここで一息という感じですけど、逆転されても解決して選手がコートで表現できているのが凄いなと思う。CSに入る前から選手たちの遂行力は本当に指揮を取っている自分でも凄いなと思いますし、またチャレンジ出来るので次ファイナルをしっかり準備して頑張りたいと思います。」
ニック・ファジーカス(川崎)
「自分達の思い描いた結果ではなく残念だったけど、宇都宮さんは良い形で入ってきてアウェイで2連勝出来た事は凄い事だと思います。今シーズンはチームで武器を持って挑んだけどコロナの影響の要因もあった。自分自身は後何年残っているか分からないけど、まだBリーグでタイトルを取れていないので取りたいと思っていますし王者になれると思っているので、しっかり辿り着きたい思う。」
マット・ジャニング(川崎)
「接戦、負けて非常に残念です。宇都宮さんが素晴らしいプレイをしておめでとうございます。宇都宮さんが今シーズン続けてきたタフなディフェンスをしてきて、オフェンス面で簡単に何もやらせてくれなかった。パブロが居ない事によって、やれる事が限られてくるので相手にもスカウティングしやすいのかと思った。それを含めても宇都宮さんが素晴らしいプレイをして激闘を讃えたいと思います。」
藤井祐眞キャプテン(川崎)
「今シーズンはキャプテンでもありメインのガードとしてプレーをさせてもらって、そういう部分でも最後に悔しさの残る終わり方になってしまいましたが、今後自分に何ができるのかを考えて次に繋げていきたいと思います。
苦しい時や大変な時もあったシーズンでしたが、ファミリーの皆さんの支えがあったからこそホームのとどろきアリーナでクォーターファイナル・セミファイナルを戦うことが出来ました。本当に皆さんの応援に感謝しています。ありがとうございました。来シーズンは必ず皆さんをファイナルに連れていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。最後に、宇都宮ブレックスの選手の皆さん、ファンの皆さん、決勝頑張ってください。」
篠山竜青(川崎)
「あと一歩だったなと思います。悔しいですけど、チームとしてのプライドは見せられたんじゃないかなと思います。
会場を埋めてもらったことはもちろんですが、皆さん工夫して、サンダースカラーに染めようとしてくれたり、SNS通じて会場に行けないけど配信で応援してますというような声もいただいて、本当にいろんなところでファミリー一丸で戦えたことはありがたいと思いますし、Bリーグ1年目のチャンピオンシップに比べて、今年のチャンピオンシップはクラブとして、ファミリーとしての成長を示すことが出来たと思っています。」