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【It Roster026】エンターテイナー “お祭り男” 辻直人 (群馬)「 キャプテンとして挑戦する年、チームが1つになるために”犠牲心”が1番大事」Jbasketインタビュー7つの質問

【It Roster026】エンターテイナー “お祭り男” 辻直人 (群馬)「 キャプテンとして挑戦する年、チームが1つになるために”犠牲心”が1番大事」Jbasketインタビュー7つの質問

藤井祐眞やミリングHCと新たなチームとなって再びコートで躍動する

ミスターお祭り男、エンターテイナーとして、日本代表として、日本屈指のシューターとして、日本バスケット界を引っ張ってきた辻直人。キャリアもさることながら、自身のパーソナリティを存分に発揮して、バスケ界のみならず多方面に貢献してきた。35歳になった辻は今シーズン大型補強があった群馬のキャプテンとして、クラブ最大の目標の1つCS出場、リーグ制覇に向けて熱い想いを持ったシーズンになる。更に日本のバスケット界を盛り上げるために、今年吉本興業と契約して、メディアにも出演していくことも多くなるだろう。2019年から活動している”スリーピース”の活動も今シーズンも継続するという。

スリーピース“とは、辻直人が川崎時代の2019年から取り組んでいる活動で、3ポイントシュートが1本決まると3,333円が寄付となり、3ポイント成功本数に応じて寄付をする社会貢献活動になる。昨シーズンは3ポイントシュートは合計118本で、積立金額は393,294円となり、試合会場での募金額が345,204円、合計738,498円となった。それを能登半島地震により被災された「児童養護施設あすなろ学園」の子どもたちへ寄付をした。7月24日に自身があすなろ学園に訪問し寄付金で購入したおもちゃや文房具を子どもたちへ渡し一緒に遊び、バスケを教えるなど交流した。

さらに注目されるのは、川崎時代にガードとシューターで幾度も日本一に輝いた仲間の藤井祐眞が4年シーズンぶりに一緒にプレーする。これはバスケファンにはたまらないに違いない。またドイツ代表のティーマン、そして広島で共に戦っていたカイル・ミリングHCも群馬でクラブ最大の目標に挑むことになった。そこについても辻に聞くことができた。

 

Jbasketインタビュー

J:シーズンインに向けてどんなオフを過ごしてきましたか

「濃いシーズンオフを過ごしました。もう本当に今年にかけて、ちょっと動き出しも早くして体作りもそうですし、バスケ以外のところでもそうですし、 本当充実したオフを過ごせたのかなと思います」。

J;パリ五輪ではゲスト解説もされていましたね

「貴重な経験させていただきました。生放送でしたし、言葉遣いには本当に重々気をつけて、細心の注意を払いながらやらせていただきました(笑顔)。そこばかり注意を払っていたら頭がパンパンになっていました(笑)。今回はバスケの媒体ではなくて全国の皆さんが見てくださる番組だったので、 バスケットを知らない人にも極力わかりやすい説明で伝えようと思って臨みました。その結果いい反響をたくさんいただきまして、おかげさまで!(笑顔)。
なので、僕の中でも本当に自信に繋がりましたし、なんて言うんすかね、俯瞰的に見るというか、バスケットを客観的に見て、 自分なりに世界と戦ってる日本代表を見て勉強するところもありました。結構触発されて、オフシーズンには力を入れて体作りとか、そういうところに目を向けてやっていました」。

J:今シーズン個人の活動”スリーピース” “吉本事務所”について教えてください

「引き続きスリーピースの活動は続けていきたいですし、今年に限って言えばやっぱり僕1人ではなくて他の選手も巻き込めたらなとは思っていますが、そこはなかなかコントロールができないところでもあるので、いろんな選手に聞きながら輪を広げていけたらなと思います。もちろん応援してくださってる皆さんの力も借りつつ、頑張ってる子供たちとか、頑張ってる人々に対して少しでも力になれたらなと思っています。

これは、僕がスリーポイントを決めて、1本につき決まった金額を寄付するという形を取らしていただいてて、昨シーズンも100本以上のスリーポイントを決めることができたので、募金活動含めて集まった金額を今年は石川県の児童施設に寄付をさせていただきました。今シーズンもそういった活動を、まだ寄付先はまだ決まってないんですけど、活動を続けてさせていただけたらなと思っております。よろしくお願いします」。

「もう一つの活動、このオフにですね吉本興業と、なんとあの小さい頃から夢にまで見たというか、いまだに信じられないですけど、吉本興業と契約させていただきました。今年のオフで言えばオリンピックの解説だったり、いろんな媒体に出させていただきました。もっと自分の価値や辻直人を知ってもらえたらなと思っています。それでバスケットボールを多くの人に知ってもらうチャンスだと思っていて、まだセカンドキャリアは考えていないですけど、今できるうちにやっていきたいという思いもあります。またそれを応援してくださるというご好意に感謝してます(笑顔)。

まだ契約したばかりなので、そこは今後になっていくと思うんですけど、でも小さい頃から明石家さんまさんとダウンタウンさんは、ずっと大好きでしたし、また吉本新喜劇を見て育っているので、そこにいつか、いつか、お会いできたらなっていう思いもあります(笑顔)。

J:日本バスケットを盛り上げ続けてきて、今シーズン13年目、キャプテンとしてどんなシーズンになりますか

「広島でキャプテンをした経験がすごく僕の中では大きくて、今まで副キャプテンをやらせてもらったことはあったのですが、あの1年は本当に大きかったですし、またクラブとしてもCSに出場したことは、大きな目標を達成できたので、すごい自信に繋がりました。キャプテンをして、自分はもっとこうしたらよかったなって思うところもあったし、色々学ぶことも多かったですね。今年に限って言えば、自分が思ったことも常にチームに問いかける、自分に問いかけつつ、チームみんながひとつになって、向上心を持って、ハングリー精神でハードワークできる、そういう環境、意識作りをやっていきたいなと思っています。
シーズン始まって勝敗がつくと、チームの雰囲気が変わってくるので、そういった時にキャプテンとしての初めて仕事ができるんじゃないかなと思ってるので、 そこを頑張りたいと思います」。

 

J:今シーズン、藤井祐眞選手とミリングHCと再び、新たにドイツ代表ティーマンと共に戦うことについて教えてください

祐眞とは久しぶりです。嬉しい、、嬉しいですね。川崎を離れて3年経って4シーズンぶりですかね。これから一緒にやるので、、まさか祐眞と一緒にやるっていうのは思ってなかったです(笑顔)。本当に彼が来てくれたことによって、僕自身キャプテンとしてもすごいやりやすくなったと思います。

ティーマンが来てくれて、彼はリーダーシップもありますし、人柄もすごくいいので、 僕がキャプテンとして新たにやらないとっていうより、みんなの力を借りてやっていけたらなって思いますね。

ミリングHC、本当に陽気なおじさんとまた一緒にできるってのは本当心強いです(笑顔)。自分がこうやって怪我をして離れてしまっても、彼のバスケットを経験してたことによって、安心できるじゃないですけど、戻りやすいなっていうのもあります。また彼自身も僕のプレーやパーソナリティを知ってくれてるいるので、そういった部分で離脱しても焦ることなく、 もちろん焦る気持ちというか、早くやりたいなっていう気持ちはあるんですけど、新たなヘッドコーチだったら、また自分をアピールしないといけない、知ってもらうところから始まるんですけど、そういうのがないので本当よかったなと思っています。

チームも彼が来てくれたことによって本当にまとまりやすくなっていますし、本当にいい雰囲気でやれてるので、昨シーズンよりも確実にいい雰囲気でやれています。
怪我をして試合に出れなくても、やることはあるんだぞっていうところはみんなに示さないといけないと思っていましたし、一緒に戦ってる気持があるので、これから怪我人は出てほしくないですけど出たとしても、チームが1つになるのが今年のテーマでもあるので、見て笑ってくれる人がいれば嬉しいですし、それでチームが気づけば何よりだと思っているので、またこれで次に進めます。次こそは僕がコートに立って、コートで貢献したいですね」。

J:群馬のブースターも年々パワーアップしていますよね

「すごいです!音楽に乗ってのクラップもそうですし、 アリーナの一体感が昨シーズンよりも増してるなと思います。満員で皆さんが応援してくださるので、それを背に今シーズ戦い抜きたいなと思います」。

J:今シーズンへの想いを教えてくさい

「トータル60試合という考えももちろん大事ですし、目先の試合でどう戦っていけるかというのも大事ですし、最後の60試合が終わって振り返った時に、あの時があってよかったなって思える試合もたくさん作っていきたいなと思います。また僕自身キャプテンとして挑戦する年でもあるので、ベンチでの振る舞いもそうですし、練習とかコートでチームに貢献すること、このチームに大事なのは”犠牲心”が1番大事だと思う ので、そこを体現して今よりもさらに強いクレインサンダーズを作っていきたいし、もう堂々とCSで戦うイメージができているので、まだ成し遂げてないこのクラブの目標や歴史を1つ作っていきたいなと思っています」。

J:メッセージをお願いします

「またバスケで盛り上がる時期が来ました。皆さん一緒にバスケットを盛り上げてください。クレインスタンダーズの応援も、そしての辻直人の応援もよろしくお願いします(笑顔)。今シーズン目標達成します。頑張ります」。

【Jbasket AND1】にて
フルバージョンがご覧になれます🎥辻選手のセレブレーションも教えてくれます

時代がどんどん進んでいっても、プロとしてプレーで魅せ続けて、話す言葉も教科書どりではなく、辻の心から出る、面白さや真面目さがバスケットファンに伝わっていっている。コートでのバスケIQの高さ、視野の広さ、ここぞという時の勝負強さ、日本代表でもそれで日本を何度も救ってきた。こんなバスケット選手はなかなかいない。35歳になっても辻は目標を明確に待ち、再び”頂” に立とうとしている。新たなチームとなった群馬は開幕2連勝といいスタートをきった。お祭り男、エンターテイナー辻から目を離せない。

辻直人キャリア

SG/185cm/1989年9月8日生まれ/ 35歳

◉洛南高校
2年生 インターハイ準優勝、ウインターカップ優勝、大会ベスト5
3年生 インターハイベスト8、ウインターカップ2連覇

◉青山学院大学
2011 関東大学リーグ3ポイント王 優秀選手賞、インカレ優秀選手賞
2012 関東大学選手権 3ポイント王 優秀選手賞、関東大学リーグ最優秀選手賞、インカレ最優秀選手賞

2012-21 川崎ブレイブサンダース
2021-23 広島ドラゴンフライズ
2023- 群馬クレインサンダーズ

2012-13 ルーキーオブザイヤー
2013-14 NBLチャンピオン
2015-16 NBLチャンピオン
2015-16 プレーオフMVP
2012.2013.2015 年間ベスト5受賞

日本代表🇯🇵
2013・2014・2015 ウィリアム・ジョーンズカップ
2013 アジアカップ
2014 アジア競技大会
2016 リオデジャネイロ五輪世界最終予選
2017 FIBAアジアチャレンジ
2018 アジア競技大会
2018 ウィリアム・ジョーンズカップ
2018-19 ワールドカップアジア地区予選

 

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Jbasketライター

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