勝負を決めた山崎一渉 THE SHOT
写真:日本バスケットボール協会
明成が意地を示す4Q 大逆転劇72-70で東山を破って3年ぶり6度目の優勝を飾る。山崎一渉「最後は自分が行けと言われ自信が湧いてやり切った」
仙台大学附属明成(宮城)
14回目出場 優勝5回
”佐藤監督就任とともに平成17年に創部され、選手達は「先輩に追いつき、追い越せ」を合言葉に歴史を刻んできた。
今年は新型コロナウィルス感染のためインターハイが開催されなかった悔しさをウィンターカップにぶつけ、「日本一奪還」を目指したい。”
東山(京都)
3年連続7回目
”速攻からハーフコートオフェンスまで幅広いオフェンスが武器のチームです。
大会が開催できることに感謝し、チームに関わる全ての人に恩返しできるように全力で日本一を目指します。”
仙台大学附属明成 (ブロック推薦 宮城)72- 70 東山 (京都)
1Q 20-20
2Q 6-20
3Q 16-15
4Q 30-15
東山
西部秀馬 13P
ムトンボ ジャン ピエール 22P、22リバウンド、9ブロックショット
米須玲音 15P、10リバウンド
仙台大学附属明成(以下明成)
山崎一渉 25P、10リバウン
山内 ジャヘル 琉人 18P
一戸啓吾 17P
点をどんどん取りたい東山、一方ゾーンでしっかり守って勝負どころで出る明成どんな試合になるか注目だった。
バスケットの面白い要素が最大に入ったゲームとなり、ボールのコントロール、リバウンド、ディフェンスから流れを変える、エースが決める、ここぞという時のメンタル等、日本の高校日本一が決まる最高の試合になった。
この素晴らしかった決勝戦は、明成.一戸、東山.西部のシュートで始まった。
明成は試合開始からシュートのタッチが良く、ゲームをリードしていく展開だった。
東山はボールが回らずシュートまで行くプレーが少ない。
両チームディフェンスもハードで1Qでターンオーバーが多かった。試合を通して明成が6に対して東山が23。それほどいつものボールの展開が出来なく、明成のディフェンスの良さも目立ったが、2Qの明成はバタバタしてシュートを狙えてない時間が多く、6-20とオフェンスで固さが出る。
東山はインサイドとアウトサイドのバランスが良く前半でピエールは11P、13Rでダブルダブルと好調。
後半に入って、3Qは重い時間帯が続く。得点は最大15点差になり東山がリード、明成は重い空気をデイフェンスから東山のボールを奪いターンオーバー2つ連続取ってで速攻で得点する。
4Q明成エース山崎の連続スリーポイントからディフェンスしてジャンパー、流れが変わる。
東山エース米須のジャンパー両チームエースがチームに勢いをもたらし始めて、5分を切って5点差に追いついてくる。
最後残り5分は凄い攻防、今年最後の最高の時間が続き、とうとう同点になる。
明成 山崎一渉のスリーで再逆転。その後すぐドライブからレイアップで5点リード。
東山もここから意地を見せリバウンドからバスカンで1点差
ピエールがファウルをもらいフリースローで同点。
残り1分の攻防
明成.山内土壇場で残り35秒でスリーを鎮める
東山米須にスリーポイントファウルをフリースロー3本入れて同点
残り16秒
明成のオフェンス
イブが高い位置からのジャンパーを決めて72-70で明成が勝利、優勝。
決勝にふさわしい素晴らしい試合でお互い戦い抜いた試合になった。
<大会ベスト5>
越田大翔 (明成)
山崎一渉 (明成)
山内 ジャヘル 琉人(明成)
ムトンボ ジャン ピエール(東山)
米須玲音(東山)
佐藤コーチ(明成)
色々な想いがあったあった今大会、開志国際高と出来なかった事、今日のゲームもなかなか選手が力を出しきれない4試合のうち、最後の5分間がちゃんとバスケットができたと思う。
ゲームは本当に終わって見ないとわからない。
3Qの時に諦めかけた時もあったけど、選手は自分、自分たちの力を信じて、戦う姿になれた、そして開き直ってできたことが勝因だと思う。
言われて頑張るから自ら頑張ったところに関しては、それぞれの役割を出せたと思います。
山崎一渉 (明成)
最後は自分で行けと佐藤コーチに言われて自信が湧いてきて思い切ってやりました。
エースとして自覚が足りなかった時に先生が何度も声を掛けてくれたので最後恩返しができて良かったです。試合中に硬くなった部分もあった。
点差が開いても粘って頑張って優勝できて良かったです。
みんなに感謝してます。
コロナでは、モチベーションがうまく保てなくて大変なころもあったけど、みんなで頑張ってやってこれて良かったです。
バスケットの前に人間としてのところを毎日意識して学べたと思います。
明成に入ってこの一年勝つためにやってきました。プレー面、精神的にもチもっとチームの中心になっていきたい。
山内 ジャヘル 琉人 (明成)
4Qのスリーは気持ちで決めたシュートだと思います。苦しい時は自分がチームを助けるという気持ちでプレーしました。
出れなかった選手たちの分まで頑張って優勝できた良かった。
今年は、モチベーションがうまく保てなくて大変なころもあったけど、みんなで頑張ってやってこれて良かった。
越田大翔 (明成)
出れなかったチーム、棄権したチームがあった中、苦しい時間帯もあったけど優勝出来て良かったです。
メンタル面が一番成長したと思います。練習でも手を抜かない、誰かが崩れても、負けない気持ちを育てそれを試合で出せたと思います。
大澤コーチ(東山)
今日は、走り合いに持っていきたかったがゾーンの対策がうまくいかなかった。もっといい展開に出来た。最後は山崎一渉くんの意地にやられた。
今日まで、一日一日成長しながら決勝までこれた。
日本一のプレッシャーに負けてしまった。私のベンチワークの差だと思っています。
選手たちはチームプレーで頑張ってくれたし、一歩届かなかったのは私の責任だと思う。
この1年間はメンタルな部分が成長してしたと思います。
楽しいバスケをするチームなので特に想いが強いチームだったです。