
「すべてが挑戦」「琉久さんと4月に直接対戦する機会があるので、すごくワクワクしています」
1月26日、横浜市内にて、横浜ビー・コルセアーズは、東山高校3年の佐藤凪を、2025-26シーズンの特別指定選手として登録したことを発表した。

会見に登壇したアカデミーディレクター兼アシスタントGMの白沢氏は、今回の加入について
「ユースチームで共に戦ってきた佐藤凪が、東山高校で大きな成長を遂げ、再び横浜に戻ってきてくれたことをとても嬉しく思っている」
と語り、クラブにとって“原点回帰”とも言える意味合いを強調した。
佐藤は、先日行われたウインターカップでも圧倒的な存在感を示し、大会屈指のポイントガードとして評価を高めた存在だ。
白沢氏はそのプレーについて
「日本を背負うポイントガードになっていける可能性を感じている。今後は海外経験も含め、さらに大きく成長していってほしい」と期待を口にした。
またチーム内では、安藤誓哉、森井健太といった同ポジションの選手たちと切磋琢磨する環境が整っており、
「同じポジションでタイプの異なる選手たちと競い合うことで、より大きく羽ばたいていくことを期待している」と、育成と競争の両立を見据えた起用方針にも言及した。
生まれ育った街、そしてユース時代を過ごした横浜ビー・コルセアーズで、佐藤凪がどのような第一歩を刻むのか。
クラブ、そしてファンの期待を背負い、特別指定選手としての挑戦が始まる。

瀬川琉久 “楽しみにしている再会”
次に見据えるマッチアップ
会見の終盤、「Bリーグの舞台で一番戦ってみたい相手は?」という問いが投げかけられると、佐藤は具体的な名前は挙げず、言葉を選びながら答えた。
「千葉ジェッツの5番をつけている選手です(笑顔)。
分かる人には分かると思いますけど……。琉久さんと4月に直接対戦する機会があるので、すごくワクワクしています」
練習では何度かマッチアップした経験があるものの、公式戦の舞台ではまだない。その相手との対峙について、
「試合でマッチアップできたら、しっかり勝てるように頑張りたい」と静かな闘志をのぞかせた。同世代であり、先にBリーグの舞台で存在感を示してきた瀬川琉久。
佐藤にとって、その存在は目標であると同時に、今の自分の現在地を測る指標でもある。“再会”を心待ちにし、その舞台を真剣勝負の場として捉えている姿勢だった。
Jbasketはさらに聞いた。
J:今の自分を数ヶ月前の自分が見たとしたら、どんなふうに「変わったな」と感じると思いますか
佐藤凪
「数ヶ月前は東山高校の選手として戦っていて、自分がキャプテンでしたし、チームを引っ張っていかなければいけない立場でした。
そういう中で、こういった形でBリーグの横浜ビー・コルセアーズに加入させてもらって、また全然違う立場でバスケットをやっているというのは、すごく新鮮だなと感じています。本当に日々の練習だったり、試合だったり、学ぶことがたくさんあって、加入してまだ数週間ですけど、その中でも多くのことを選手たちから学ぶことができています。この数週間でも、一人の選手として成長できているんじゃないかなと感じています」
J:イメージした通りでした?それとも、少し違う部分もありましたか?
佐藤凪
「数ヶ月前は、やっぱり東山高校のことに集中していたので、正直あまり先のことまでは考えていなかったです。
なので、イメージ通りかと言われたら、そうではない部分もありますけど、こういう機会をもらって、本当に毎日いろんなことを学んで、成長していっている実感があります。
加入させてもらっている以上、チームの勝利に少しでも貢献できる選手になっていきたいと思っていますし、これからも頑張っていきたいです。ありがとうございます」
J:今回のB1デビューを経て、「プロになる」という意味で、自分の中で何か変わったと感じることはありますか?
佐藤凪
「プレー面では、まだまだ通用しない部分が多くて、課題だらけだなと感じています。一つずつ向き合って、しっかりプロの舞台で通用する選手になっていきたいという気持ちは変わりません。
ただ、実際に試合に出させてもらって強く感じたのは、これだけ多くの方がチケットを買って会場に来て、応援してくださっているということです。高校の時もたくさんの方に応援してもらっていましたが、プロではその重みが全然違う。
そういう方々に「楽しかった」「また見たい」と思ってもらえるようなプレーをしなければいけない。それが、プロになって一番意識が変わった部分だと思います」
渡米を控えた今、佐藤凪にとってBリーグでの挑戦は「すべてがチャレンジ」だ。高校とは比べ物にならない試合強度、求められる役割の違い、瞬時の判断力。その一つひとつを、将来につながる経験として受け止めている。
「本当にすべての経験が、自分の成長につながると思っています。一人の選手として、ここで大きく成長することに集中したい」
限られた時間だからこそ、得られるものを最大限に吸収する。その姿勢は、プレーだけにとどまらない。
英語力やコミュニケーションについても「まだ発展途上」としながら、外国籍選手や外国人コーチとの対話を通して、環境に適応する力そのものを磨こうとしている。
そして最後に、ユース時代から育ってきたクラブへの思いも口にした。横浜で過ごした時間は「自分にとって特別なもの」であり、海外挑戦を経たその先には、
「また戻ってきて、クラブを背負う選手になりたい」
という明確な未来像がある。
Bリーグで過ごすこの時間は、単なる通過点ではない。
世界を見据えるための実戦の学びとして、そして原点と再び向き合う時間として、佐藤凪は今、この舞台に真摯に立っている。
#11 佐藤 凪キャリア
ポジション:PG
生年月日:2007年10月2日 身長/体重:176cm/72kg
出身地:神奈川県 出身校: 大道中学校→東山高等学校 在学中 登録区分:特別指定選手
<主な経歴>
2022年 第52回 全国中学校バスケットボール大会 出場 ※大会最多記録となる1試合50得点を記録
2023年 令和5年度全国高等学校総合体育大会(北海道総体2023)準優勝
U18日清食品トップリーグ2023 準優勝
SoftBank ウインターカップ2023 ベスト8
2024年 令和6年度全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)優勝
U18日清食品トップリーグ2024 第4位
SoftBank ウインターカップ2024 第3位
2025年 令和7年度全国高等学校総合体育大会(中国総体2025)ベスト8
U18日清食品トップリーグ2025 準優勝/ベスト5
SoftBank ウインターカップ2025 準優勝/ベスト5
NIKE ALL ASIA CAMP 2025 ベスト5
<ユース在籍歴>
2020年度 横浜ビー・コルセアーズ U13 男子
2021年度 横浜ビー・コルセアーズ U14 男子
・2021 bjカップ U14 Presented by 総合教育・生涯学習ECC 優勝
2022年度 横浜ビー・コルセアーズ U15 男子
・Jr.ウインターカップ2022-23 準優勝/ベスト5
・B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2023 第3位/ベスト5


