女子日本代表の国際強化試合は三井不動産カップ2021でポルトガルとの第3戦、最終戦が6/13(日)横浜武道館行われた。
FIBAランキング48位とはいえ、大きく、フィジカルで強いポルトガルに苦戦する時間帯があったが、日本らしい速いバスケットとアタック、アウトサイドシュートの精度が上がると日本を中々止めることは他国でもできない。その反面もあって、アウトサイドが入らない、アタック出来ない時間帯の修正もこれから必要になる。結果は3連勝、テーマ、課題はあるが勝つ事がチームに活気と勢いをつける。
女子日本代表 67-58 女子ポルトガル代表
15:00 横浜武道館
1Q 24-13
2Q 14-10
3Q 11-16
4Q 18-19
<日本>
高田真希16得点
長岡萌映子15得点
赤穂ひまわり12得点 12リバウンド
三好、長岡、高田、赤穂、町田のスターター、このメンバーが4Qもほぼ戦った。日本の基本のラインナップが出来上がりつつあるのを感じられた。
ゲームは、永岡のドライブから得点バスカンで得点。長岡も安定してチームに最後まで貢献している。
今シリーズチームでもハイスコアを叩き出し、決定力がある三好のスリーポイントは今日も炸裂。
町田のドライブからキックアウトしてコーナーから長岡のスリーポイントが外れるがいい攻撃パターンが出来ている。
細かいパスミスは修正したい。
三好ドライブから縦に入ってきた高田に合わせてバスカンで3点プレー。
日本はドライブでリングにアタックして一気に走る4分14秒で11-2にする。
三好、町田のガード陣はポールの展開がいい。
インサイドでポルトガルの190cmコンビを高田がしっかり抑えてオフェンスさせない。
1Q終盤オコエが今日も1本目からスリーポイントを決める。エブリンが何度もアタックし続けてバスカンを取る。日本はアタックし続ける時の強さは凄い。1Qは24-13で終わる。
2Qでも日本のディフェンスはギアが上がって 2度24秒バイオレーションを取る。その為中々ポルトガルは攻められない。
林が3試合目でようやくスリーポイントが炸裂して2本沈めた。林らしいクイックネスでのシュートをもっと求められる。
町田がフロアをコントロールして他の選手の動きもスムーズで良くなり、ダイブしてインサイドの高田にパスして得点決める日本のいいパターンが出て、町田のドライブを起点に得点していく。その後得点は伸びず、もっと爆発出来る感を残して、38-23で前半折り返す。
後半に入って、高田、長岡、町田、赤穂、三好でスタート。ポルトガルが得点するも、高田が落ち着いて得点する。左のスペースを見てドライブレイアップを決める。
メンバーも変えていくが、しっかり最後までアタックがこのクォーターはできなくなっている。
オリンピック本番ではこのような展開が毎試合あるのでとても重要な時間になる。
各選手も相当ハードにやっているが、あとはコンビネーションの回数、コミュニケーションの確認が多くなれば修正出来ると思われる。
7点差まで追い上げられて、3Qは49-39で終わる。
最終クォーター、拮抗状態だったが、この日は、高田、長岡、町田、赤穂、三好(林)でしっかり勝ちにいく、そして上のレベルに上げたくこのメンバーでほぼこのクォーターを終わらせた。
高田がドライブすれば寄るのでそこに赤穂がらダイブしてシュートを決める、最高のオフェンスをする。
追い上げられるも、長岡、高田のスリーポイントで引き離す。高田(28:55)、長岡(28:23)、赤穂(30:12)がプレータイムがやはり長くなるので他の選手の競争も激化する。それが日本をどんどん強くしている。
今シリーズ初戦からシュート決定力が求められる中、3試合でスリーポイントを9/17と52.9%の成功率で、三好が抜きに出た。そして今大会MVPにも選出された。
東京オリンピックの12人のメンバーは今月下旬までに決まる予定になっている。
今大会3戦終わって
トム・ホーバスHC(日本)
出だしは良かったけどリズムが続かなかった。PGのディフェンスがアグレッシブで、ウチのバスケが出来無かった。3試合ステップアップ出来た。
オフェンスの修正したがまだまだ、自分達のバスケが出来無かったけど、来月が凄く楽しみです。12名はまだ決まってない。
今大会MVP 三好南穂(日本)
私の仕事はスリーポイントのチャンスがあったら打つ事なので3戦通して出来て良かったと思います。リオの時は若くて挑戦的で出来たし、吹っ切れた経験が活きたと、今回は代表に入りたい気持ちが強くメンタルで吹っ切れてる事が大きい。
昨日からスクリーンなど打たせないディフェンスをされたが、ドライブから突破の仕方を考えられる経験になった。まだトライアウトは続きますが皆んなでオリンピック目指して頑張っていきたいと思います。
町田瑠唯(日本)
一試合、一試合、成長出来たかと思っているがどの試合も重かったかと思います。PGとして2戦目は、ターンオーバーとミスが多かったので修正していきたい。他の選手たちは勢いがあるので自分はゲームコントロールしてリズムを変えられる様に意識している。
チームは小さいので走るバスケで速い展開を持っていきたかったが相手のフィジカルなプレッシャーが強く出来ない時もあったが、インサイドを徹底してチームとして良い勉強になった。HCからはシュートも打っていけと言う事もあって今日は意識して打っていった。