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【Bリーグ】島根スサノオマジック100点ゲームでホーム2連勝/ 岡田・飯尾・の活躍が光る「島根らしいバスケ」で会心の2連勝で出雲・カミアリーナを盛り上げる。安藤誓哉は史上2人目の快挙、B1通算3P成功数1000本達成

【Bリーグ】島根スサノオマジック100点ゲームでホーム2連勝/岡田・飯尾の活躍が光る「島根らしいバスケ」で会心の2連勝で出雲・カミアリーナを盛り上げる。安藤誓哉は史上2人目の快挙、B1通算3P成功1000達成

島根スサノオマジックが横浜ビー・コルセアーズに連勝。3連敗の流れを断ち切り、今季ホーム初白星からの2連勝と勢いを取り戻した。注目された第4節、昨年まで島根でキャプテンを務めた安藤誓哉(横浜BC)の凱旋。新加入となったポイントガード対決も見どころとなった。GAME1で安藤誓哉は史上2人目の快挙、B1通算3P成功1000達成した。そしてGAME2では新加入のポイントゲッター岡田侑大が試合開始早々に3ポイント連続してチームを牽引。島根が100点ゲームで2連勝し、出雲・カミアリーナを熱狂させた。

GAME1(10月18日)

島根 81-66 横浜BC @出雲・カミアリーナ
飯尾が安藤を封じ攻守で存在感でホームに歓喜の初勝利

序盤は、昨季まで島根でキャプテンを務めた安藤誓哉(横浜BC)のペースで進み、第1Qには10点差をつけられる苦しい立ち上がりとなった。しかし、島根はここから持ち味のディフェンスを軸に流れを引き寄せる。クラーク、ケイ、マカドゥらが連続得点を重ね、19連続ポイントで逆転。第2Qにはクラークの3Pを皮切りに5本の外角シュートが決まり、リードを広げて試合を掌握した。特筆すべきは、今季加入の飯尾文哉の働きだ。古巣のエース安藤に対してオールコートでマークを徹底し、ドライブも3Pも封じ込めて無得点に抑えた。さらに自身も3Pを3本沈め、攻守両面で貢献。試合後、ボジッチHCも「守備だけでなく得点も伸びた。彼らしさが出ていた」と称えた。

飯尾文哉 試合後インタビュー

J:昨季に比べて、今日は3Pの成功率がとても良かったですが、何か意識されて改善された点はありますか

飯尾:正直、もう決めるだけで、ノーマークだった部分もあったので決められたと思うんですけど。今シーズン、そんなに大きく変えている所はないんですけど、ヘッドコーチが少し教えてくれたので、スコアを意識しています。チームには、岡田選手や、納見選手など、すごくクリエイトが上手な選手がいっぱいなので、もうあとは自分自身のシュートを打つだけです。

飯尾の躍動に象徴されるように、島根は「激しい守備から速い攻撃」という今季のテーマを遂行。セカンドチャンスポイントでは16対6と圧倒し、マカドゥや中村らの10本のオフェンスリバウンドも勝利を呼び込んだ。連敗を止めたホーム初勝利に、カミアリーナは大きな歓声に包まれた。

GAME2(10月19日)

島根 101-82 横浜BC@出雲・カミアリーナ
岡田が21得点、チームは今季初の100点ゲーム! 

翌日の第7戦では、初戦の勢いそのままに島根が躍動した。岡田侑大が試合開始早々にステップバックスリーを連続して1Qに3本を決めてチームを牽引。13得点と爆発し主導権を握る。今シーズンも島根の要となるニック・ケイとの連携も見れて、22得点、クラークとマカドゥはダブルダブルを達成。チームのFG成功率は驚異の60.9%を記録し、ディフェンスでもしっかりと安藤を止めて今季初の100点ゲームでホーム2連勝を飾った。

移籍後の安藤(横浜BC)は試合後のインタビューで「昨日の敗戦を受けて、今日はカムバックしたいという思いで試合に入ったが、最初からキーになる選手にやられてしまい、なかなか自分たちのリズムを取り戻すのが難しかった。個人としては、4年間応援してもらった島根のファン・ブースターの皆さんへの恩返しとして、できるだけ良いプレーをしようと心がけたが、勝利には届かなかった」と、胸のうちをを語った。


今季の島根が目指すのは、“特定の選手に頼らない多彩な攻撃”

この試合では10人が出場し、5人が2桁得点。アシスト数でも28対18と圧倒し、岡田は「これが島根がやりたかったバスケ」と語った。素早いパス回しでノーマークを生み出し、ペイントエリアでの得点も58対30と相手を凌駕した。

岡田侑大試合後インタビュー
J:勝利おめでとうございます!今日の試合、チーム全体としても非常にディフェンスが機能していた印象でした。岡田選手ご自身も、今季はディフェンス面でかなり成長・変化が見られると思うのですが、これはチームからの指示として意識されているのか、それともご自身の中でテーマとして取り組まれているのか、教えてください。

岡田:ヘッドコーチが求める部分に、アジャストしていかないといけなですし、京都にいた時とは、また役割も変わってますし、そういった部分でディフェンスというところは、自分も1つ、頑張らないといけない課題の1つなので。そこはHCに言われることも、自分もやらないといけない。両方かなと思います。

J:昨シーズンはPGとして多くプレーされていましたが、今季は島根でPGとSG両方の役割を求められていると思います。実際にここまでプレーしてみて、どんな感触がありますか

岡田:やっぱり、まだやりにくい感覚はありますし、今日、自分が前半はスコアを取った時も、ポイントガードの役割をしながらのスコアだったので、やっぱり自分のペースに持っていくには、自分のボールをプッシュする必要があるということは、自分でもこの数試合やっていて、理解をしているんですけど、それでもやっぱり。2番のポジションを求められているときは、そこのポジションやっていかないといけないので、慣れも1つあるのかなと思います。

J:今日、新旧エース対決とも言われた安藤選手とのマッチアップがありました。
実際に戦ってみて、どんな思いがありましたか

岡田:そうですね。誓哉さん、僕とまた違ったスタイルを持ってますし、自分でフィニッシュを持っていきたいタイプの人なんですけど、自分はどちらかといえば、ゲームの流れを見ながら、そのゲームのオフェンスを組み立てていきたいタイプの選手なので、そんなに意識することはなかったですし、今の自分たちの島根の強みっていうものを、自分を意識してプレーしているので、それは今日遂行できたのかなと思います。

J:最後に、今日の勝利を受けて島根ファンの皆さんへメッセージをお願いします

岡田:やっぱりあの満員のアリーナでプレーするってことは、当たり前のことじゃないと思いますし、それをやっぱり作ってくれて、自分たちのモチベーションを上げてくれているファンの皆さんのためにも、できるだけ今後もホームで勝たないといけないので、しっかり自分たちのバスケットをしながら、ホームの勝ち星を増やしていけたらと思います。

岡田侑大(島根) 新天地で“エースとしての存在”を確立へ 攻守で示すリーダーシップ/Jbasketインタビュー🎥 動画はAND1にて公開中

ボジッチHCは「28アシストが示すように、ボールがよく回り、チーム全員が連動してプレーできた。得点やアシストだけでなく、ファウルの使い方など細部まで質の高い内容だったと思う。」と語り、チーム全体の成熟を実感。
島根は通算4勝3敗と勝ち越し、次節はアウェー・秋田戦へ向かう。

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