[Bリーグ] 2チームが規約違反による制裁決定。愛媛庄司HC暴力で3ヶ月職務停止、開社長にも制裁金、新潟小菅社長兼GMパワハラでけん責と制裁金
慎重にヒアリングをした後に、事実認定を行い、本制裁決定に至った。
愛媛オレンジバイキングス
◉庄司 和広ヘッドコーチ
暴力行為と暴言
3ヶ月間の公式試合に関わる職務全部の停止
1 暴力行為
①練習中の以下行為
2020年8月頃、練習中に自分の番を終えた選手(以下、「選手A」)が、練習参加者が少なかったことから、気を利かせて再度練習に加わったところ、選手 Aの入りが遅いと勘違いし、選手Aを叱責するとともに、手拳(裏拳)でみぞおちを殴打したもの
②練習外での以下行為 2020年12月1日、チーム全体でインフルエンザ予防接種を受けるため集まった 際、選手Aに対し、突然、左肩(三角筋部分)を手拳で6回殴打したもの
2 暴言
① 2020年7月から12月にかけて、選手Aが練習前後の準備や片付けに少しでも遅
れたり、ミスがあったりすると、同選手に対し、暴言を頻繁に浴びせていたも
の
②試合でミスの多かった選手(以下、「選手B」)に対し暴言を吐いたもの。また選手Bに対して2020年7月から12月にかけて、暴言を繰り返していたもの。
◉株式会社エヒメスポーツエンターテイメント(愛媛オレンジバイキングス)
開 大輔 代表取締役社長兼GM
制裁金100万円
庄司和広ヘッドコーチの言動に問題があることを、一部の選手、スタッフから相談や報告を受け、庄司和広ヘッドコーチに対し抽象的に問題点の指摘を行ったものの、具体的な言動の中身を確認していなかったため、上記言動を把握することも無く、その後の更 なるパワーハラスメントを招いたもの
制裁理由
1 上記違反行為は、リーグや協会ひいてはバスケットボール界全体の価値を貶めるものであり、厳に慎むべきものであるため
2 ヘッドコーチよりも上位の立場にあり、かつ庄司和広ヘッドコーチのパワーハラス
メントを止めさせる機会が実際にあったにもかかわらず、GMとして選手、スタッ フとの信頼関係を構築出来ていなかったこと、さらに代表取締役社長として、会社 全体のガバナンスを機能させられなかったことで、状況を十分に把握することが出 来ず、理不尽な暴力や暴言の横行を招いたため
制裁理由 上記、庄司和広ヘッドコーチのパワーハラスメント行為等、および開大輔代表取締役社長兼GMの不適切・不十分な対応は重大な規約違反であり、リーグや協会ひいてはバス ケットボール界全体の価値を貶めたことに鑑み、管理責任を問うもの。
▼発覚から裁定決定までの経緯
1. 2020年12月26日、B.LEAGUEが設置する「外部の弁護士通報相談窓口」に庄司和広ヘッド
コーチの行為がパワーハラスメントに該当するのではないかとの通報が入る
2. 調査を進めたところ、複数の選手が暴力・暴言・ハラスメント行為を受けた、その行為を複数 の選手、チームスタッフが見ていたことがわかり、関係のある多数の選手、スタッフに対し、慎重にヒアリングをした後に、事実認定を行い、本制裁決定に至った。
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新潟アルビレックスBB
◉株式会社新潟プロバスケットボール(新潟アルビレックスBB)
小菅学 代表取 締役社長兼GM
パワーハラスメント(侮辱的、人格否定的、恫喝的な発言)
けん責および制裁金50万円
①2021年1月30日の以下行為
試合後のチームホテルにて、約2時間20分にわたりチームスタッフと面談した際、 同チームスタッフに対し侮辱的、人格否定的、恫喝的な発言を行ったもの
②2021年1月31日の以下行為
前述の面談によって不安定な精神状態に陥っている同チームスタッフに対し、反省文を強要するもの
上記各行為は、代表取締役社長兼GMと言う強い優位性を背景に、指導などの適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与え、又はチーム環境を悪化させる行為で あることから、パワーハラスメント※に該当し、規約に違反する行為である。
▼発覚から裁定決定までの経緯
1. 2020年12月30日、B.LEAGUEが設置する「B.LEAGUE通報相談窓口」に小菅学代表取締役兼
GMの行為がパワーハラスメントに該当するのではないかとの通報が入る
2. 調査を進めたところ、チームスタッフが暴言・ハラスメント行為を受けた、その行為を複数のチーム関係者が見ていたことがわかり、関係のある多数の選手、チーム関係者に対し、慎重にヒアリングをした後に、事実認定を行い、本制裁決定に至った。