B2東地区首位を独走するA千葉と、5ゲーム差の4位で首位を追う信州の対戦
B2では、第12節を終えてA千葉が首位を独走している、92.4点と圧倒するオフェンス力、87.6と2位の信州のオフェンスを抑えて2連勝した。信州は高さある渡邉飛勇が欠場しているのでリバウンドやオフェンスでビハインドがあった。
Game1
『圧倒的な攻撃力でGame1はA千葉が信州を圧倒 / 熊谷尚也「試合の入りからすごく良いオフェンスとディフェンスによって、良いスタートが切れた」』
12月14日(SAT) 千葉ポートアリーナ
A千葉 90-73 信州
1Q 27-10
2Q 18-23
3Q 26-23
4Q 19-17
≪A千葉≫
デレク・パードン 17得点 11リバウンド
ブランドン・アシュリー 14得点 11リバウンド
≪信州≫
石川海斗 16得点 8アシスト
テレンス・ウッドペリー 16得点 7リバウンド
A千葉は、昨シーズン惜しくも逃したB2優勝B1昇格に向け、20勝1敗と完全に独走態勢に入った。いっぽう信州は、愛媛戦を欠場したペリン・ビュフォードが復帰したものの、渡邉飛勇を欠くなど10人で首位A千葉に挑む。
第1Q、信州がマーシャルのショットで幸先良く先制した。しかし、攻撃力No.1のA千葉がすぐに逆転する。第1Qから得点の取り合いになると思われたが、逆転してからはA千葉が一方的なペースで得点を重ね、コートに入った8人の選手全員が得点するなどで27-10と大量17点リードの展開となった。
第2Q、出だしは一進一退の攻防が続く中で、攻撃力に勝る千葉が徐々に点差を広げようとする。最大20点差まで開き、このままA千葉のペースかと思われたが、終盤信州はウッドペリーが連続でスリーポイントを沈めるなど、徐々にだが点差を詰める。このクォーターは信州が上回り、前半を45-33と点差を詰めて後半へ。
第3Q、前半最後の勢いのまま逆転したい信州は、石川とビュフォードを中心にゲームを作り、チェンバースがスリーポイント2本を決めるなど、外から得点を重ねる。一方のA千葉は、ドリブル突破からのパードンのインサイドショット、素早いパス回しからの杉本の3ポイントなどで応戦する。信州のファウルトラブルも重なり、71-56と15点差に開き最終クウォーターへ。
第4Q、序盤は信州が意地をみせる。石川の巧みなドリブル突破、マーシャルとビュフォードのパワーを活かしたペイントアタックを中心に点差を詰め、残り4分で10点差まで詰め寄る。しかし、そこで崩れないのがA千葉。パードンがインサイドで強さを見せて再び得点を重ねるとともに、アグレッシブなディフェンスで相手の攻撃を抑えて試合を決める。終わってみれば、A千葉が第1Qの点差を守り切り90-73と快勝。21勝1敗と貯金を20に増やした。
Jbasket nissy’s eye
攻撃力No. 1のA千葉と、タレント揃いの信州という楽しみな対決。お互い得点の取り合いで接戦となるかと思われたが、終わってみればA千葉の快勝となった。5人が二桁得点である上に、出場した選手全員がまんべんなく得点を挙げるなど、どこからでも点を取れるA千葉の攻撃力の高さが見られた。一方、信州も石川とウッドペリーの16得点を中心に、こちらも5人が二桁得点を取るなど、得点力の高さが見られたが、ディフェンス面で勝ったA千葉が平均得点88点の信州を70点台に抑えたことが大きかった。
試合後🎙️
アンドレ・レマニスHC(A千葉)
「信州さんは、非常にタレントと層の厚いチームで身体的にもかなり大きいチームむなので、非常に難しいマッチアップが出てくるなと試合前から予想していた。選手がしっかりとゲーム内でアジャストしてプレーしてくれていた。フィジカルにディフェンスでもプレッシャーをかけられてその中でもしっかりオフェンスを遂行で来ていたので良かった」。
熊谷尚也(A千葉)
「試合の入りからすごく良いオフェンスとディフェンスによって、良いスタートが切れた。途中第2Qで失点を連続で与えてしまうところがあったが、崩れることなくリバウンドでもしっかり取り切ってオフェンスに繋げてというアルティーリらしいバスケットが出来た」。
勝久マイケルHC(信州)
「非常に楽しみにしていた試合。1Q、相手の方がアグレッシブにオフェンス、ディフェンスしていた。一方で、我々の方は自分たちのバスケットが出来ない状態になった。大量リード最初からされた場面でも、一回も切らさずにファイトし続けていたところは良かったし、ところどころ良い場面はあった。同時に、最初から相手にリードされて我々のやるべきバスケットは出来なかった」。
『A千葉がGame2でも信州を圧倒 / 前半から自慢の得点力を見せつけ2連勝』
12月15日(SUN) 千葉ポートアリーナ
A千葉 89-77 信州
1Q 22-18
2Q 28-19
3Q 22-26
4Q 17-14
≪A千葉≫
ブランドン・アシュリー 21得点 12リバウンド
デレク・パードン 19得点 12リバウンド
≪信州≫
テレンス・ウッドペリー 24得点 9リバウンド
ペリン・ビュフォード 16得点 7リバウンド
第1Qはともにビッグマンがインサイドで打ち合いを演じた。信州は、昨日第1Qで一気に離され、A千葉に大きく主導権を握られた試合だったが、今日は修正し第1Qはリードされたもののわずか4点差で抑えた。接戦も予想された試合だったが、第2QではA千葉がゲームを支配。どこからでも点の取れるチーム力を発揮し、8人が複数得点を取る攻撃型バスケを展開。一方で信州は、ビュフォード、ウッドペリーとマーシャルの3選手が中心にすがるが、他からの得点が伸びずに点差を広げられてしまう。
後半修正して逆転勝利を狙う信州は、第3Q序盤こそA千葉に点差を広げられて苦しい展開となるも、マーシャルとウッドペリーの得点で点差を詰める。さらに前半1得点と抑えられた石川がこのクウォーター7得点と奮起して、点差を一桁9点まで詰めて最終クウォーターに望みをつなげた。
最終第4Q、序盤は信州がウッドペリーひとりで5点ランし4点差まで詰め、逆転の雰囲気も漂う展開に。しかし、信州のファウルトラブルが増える影響も出て、A千葉に8点ランを返され再度点差を広げられる。その後は、お互いに点数を取り合う展開も、最後まで集中力を切らさなかったA千葉が、前半の点差を守り切りGame2にも勝利。
終わってみれば、12点差でA千葉が快勝し、ホーム2連戦を2連勝し22勝(1敗)目を挙げた。一方信州は、第4Qで一時4点差まで詰めるも、あと一歩及ばず。痛い2連敗となった。
試合後🎙️
アンドレ・レマニスHC 公式より
「多くの良いチームは、土曜日に負けた後、日曜日に強い。信州も良いチームだからこそ、今日はより一層気合を入れて、フィジカルに激しくプレーしてくると予想していた。その中でどれだけ対応することができるか、どれだけ戦えるかは良いチャレンジだったと思う。スタッツを見れば、こちらの3Pは6本だけだった。これはリングへのアタックが多かったことを表す。また、相手のディフェンスに対するアジャストの結果だとも言える。選手それぞれのエフォートも良かったし、リードしている時や詰め寄られた場面でも冷静に判断することができた。特にディフェンスのエナジーで相手の流れを断ち切ることができていて良かった。連戦が続くので、次に繋がるようにしっかりと取り組んでいく。」
ブランドン・アシュリー 公式より
「今日は、信州のバスケットスタイルをもっと表現してくると思っていた。予想通りタフな試合になったが、自分たちのスタイルを貫き、しっかりと戦い抜いたと思う。
(個人としては) オフェンスでもディフェンスでもしっかりリバウンドを取りに行くことを意識している。個人としてもチームとしても良いスタートは切れているが、まだ何も成し遂げていないので油断はしてはいけない。これまでの2シーズンも非常に良いレギュラーシーズンだったけど、望むものは得られなかった。現状に満足することなく、毎日少しずつ改善していきたい」。
B2順位表
第12節終了時点(12月15日時点)
東地区
1.A千葉 22勝1敗
2.福井 17-6
3.富山 16-7
4.信州 15-8
5.青森 9-14
6.山形 9-14
7.福島 5-18
西地区
1.福岡 17-6
2.鹿児島 15-8
3.静岡 13-8
4.神戸 9-14
5.奈良 9-14
6.熊本 4-19
7.愛媛 1-22