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【Bリーグ】A東京を撃破し中地区首位に立った三遠/湧川颯斗と兪龍海がチームに欠かせない存在に大野篤史HCの大きな期待

【Bリーグ】A東京を撃破し中地区首位に立った三遠/湧川颯斗と兪龍海がチームに欠かせない存在に大野篤史HCの大きな期待

リーグ屈指のトップ対決は三遠がA東京を撃破🔥スターター湧川颯斗、兪龍海がタフにプレーして勝利に貢献

12/15(WED) 代々木第一体育館 9,401人
A東京 72-82 三遠
1Q 17-19
2Q 28-21
3Q 10-20
4Q 17-22

<三遠>
#1 ヤンテ・メイテン 20得点 7Reb
#2 デイビッド・ヌワバ 18得点 10Reb
#14 湧川颯斗 12得点 8Reb 5STL
#24 佐々木隆成 12得点 9AST

<A東京>
#23 レオナルド⚡︎メインデル 16得点 6Reb
#11 セバスチャン⚡︎サイズ 13得点
#3 テーブス海 10得点

古巣凱旋となるはずの吉井(三遠)は体調不良となり、A東京はアドマイティスHCが同じく欠場となった。三遠は湧川がスターターで初登場。試合開始早々に、小酒部からスティールをとるなど、試合を通して5スティール。サイズとスピードのあるPG対決となるテーブス海(A東京)とのマッチアップも対等に堂々とディフェンスから存在感を与えた。

試合は三遠がペイントにアタックしていくがなかなか決まらずA東京がリードしていく。A東京の流れになりそうなシーンで津屋が3ポイントを沈めてしっかりついていく。湧川のA東京へのガードとウィングへの強度高いディフェンスがチームに力を与える。そしてヌワバがグダイティスをブロックしてそのまま運んでグダイティスからバスカンを決めて逆転し19-17三遠リードで1Q終える。湧川の3ポイント、テーブスのドライブからの得点とお互い激しいマッチアップ、そして佐々木と小酒部が3ポイント沈めて一進一退のままお互い譲らず試合が進んでいき45-40でA東京がリードして折り返す。

後半に入ってA東京に対して、佐々木、ダジンスキー、メイテンと畳み掛けてディフェンスからいい流れを作りリードしていく三遠。そして湧川のブレイクから得点して勢います。三遠は吉井が欠場の中で、兪龍海がテーブス海へのディフェンス、またリングへしっかりアタックして1対1で個人で打開していくプレーを見せてチームを盛り上げていき60-55三遠リードで最終へ。得点が欲しい時にヌワバが3ポインを決めてチームを牽引する。A東京も果敢に攻めるが、三遠のディフェンスがA東京のオフェンスの流れを強度高く切っていき、この試合で湧川が試合を通してチームをリードする。オフェンスではスペースにアタックして得点して2桁得点差にする。お互いボールの奪い合うが、三遠がリードして最終局面を迎える。A東京は強さを最後前見せる安藤の連続3ポイントで一気に追い上げる。それでも三遠は佐々木が落ち着いて返して流れを渡さず残り2分切って5点差から抜けたのは三遠だった。佐々木からニカにわたり得点して勝負を決めた。リーグ屈指のカードは三遠が勝利して中地区首位に立った。試合後に勝利した三遠ネオフェニックスの大野HCに湧川と兪龍海について聞くことができた。

そしてアルバルク東京は島根戦に続くホームでの敗戦となったが、長いシーズンで、トップチームとして勝ち続けている。試合後は大倉颯太へ、今回の大野HCとの対面、対戦の気持ちも聞くことが出来た。

ここから、5月のチャンピオンシップは優勝へ向けて更に強度高くお互い負けられない試合が見られるのが楽しみな対戦カードとなる。

 

試合後コメント

大野篤史HC (三遠) 
J:12/14千葉J戦後に湧川選手や若い選手に対してプレーする上で相手選手の名前負けして欲しくないという言葉があってこのA東京戦での感想やどんな会話をされてきましたか

J:どの試合も1/60の一つと常に話していますが、今日の中地区同士の試合での勝利はどのように感じていますか

また大野HCは会見でさらに湧川颯斗選手と兪龍海選手にも言及した。
「名前負けして欲しくない。失うものがあるとすればネームバリューがあるプレーヤーの方しかない。”ワク” “タツミ” 失うものがないんだから怖いものはないはずなのに何にビビっているかわからないけど、自分が持っているものを出し切ろうとしなかったことに僕は気になっていたので、今日の試合は良かったと思います。
テーブス選手や素晴らしい選手がたくさんアルバルクにはいるので、その中で名前負けせずに、はい。弱気なところがちょっとでも見えたらすぐ交代させると思っていましたけど、そういうこともなく、”タツミ”もレイアップは入らなかったけど、メインデル選手にしっかりリジェクト(スクリーンプレーに対しスクリーンとは反対方向にドライブすること) してゴール下までアタックできたことが次に繋がっていくので、若い選手たちとって素晴らしいゲームだったと思う。上のレベルに行くためにも成長してもらいたい、このゲームが大きかったと(シーズン)最後に言いたいと思っています」。

 

佐々木隆成 (三遠)
「A東京さんはリバウンドも強く、スタンダードにビッグマンの選手が活躍しているチームですが、今日は自分たちのビッグマンがボックスアウトを頑張ってくれて、リバウンドもコントロールすることができました。
湧川選手もステップアップして活躍してくれて、チームで勝つことができた試合だったと思います」。

 

湧川颯斗 (三遠)
A東京戦に今シーズン初スターター出場 勝利に大きく貢献 12得点 8Reb 5STL

J:どんなマインドセットでディフェンス入りましたか

J:オフェンスもしっかり得点して貢献しました

「チームの力になれているのが嬉しい」

湧川選手は会見で5STLについて

「ハードなディフェンスをした結果がこの5スティールに繋がったと思います。バイウィーク前からディフェンスが変わったと自分でも思っています。バイウィーク前の試合を見返して課題があって、ディフェンスでしっかりついていくこと、ハードワークしてディフェンスする意識してやってきました」。

また富樫勇樹選手やテーブス海選手と日本代表🇯🇵選手と対戦して感じたことについて

「ディフェンスは自信持ってできています。ここから継続してやっていくことが課題です。オフェンスはチームオフェンスを遂行していく中で自分の強みを出していきたいと思ってます」。

 

岩部大輝ヘッドコーチ代行(A東京)
「82点、これは間違いなく三遠のゲームでした。前回(アウェーで)勝ったGame1では、60点台だったというのはアルバルクのバスケができたということだと思います。今日自分たちのバスケが出来たか出来なかったかという観点で言うと出来なかった。これがまずは最初の所感です。
(2Q早めにタイムアウトを取り修正していたが)三遠さんは火力の強いチーム。8点9点のランはあっという間にいかれてしまいます。相手に絶対やられてはだめだと言っていたプレーが出たら切ることは意識していました。
(後半点差をつけられた点について)島根戦のGame2も同じように10点差付けられたところから選手たちが焦りはじめてしまい、シュートが単発になったり、ちゃんとビルドされていないものを無理やり打ってしまうというシーンが多くなってしまいました。これに関してはチーム全員にやるべきことを共有していかなければいけないなと思っています。
(インサイド強調してペイントに侵入できてはいたのではないか?)三遠さんはこちらのオフェンスのセットプレーの頭の部分を完全に壊しにきていた。そもそも私たちが(ペイントに)行きたい形ではなかったです、ペイントエリアでの攻防を含めて。そういう意味では効率のいいオフェンスではなかった。もちろん現象としては決めたいシーンでしたが、あれが再現性があるとは思ってはいません。狙いたいポイントはあってもそれ以前の問題でエントリーの部分でつぶされてしまった。それは僕らのエクスキューションが低かった、それに尽きます。また、ペイントエリアでの得点が伸びなかったことに加えて、相手のターンオーバーから走りたかった場面でそれがこちらもターンオーバーになってしまった。それが決まればまた会場の雰囲気も変わって「いける」となっていたかもしれません。次に向けてまた準備していきます。ヘッドコーチをさせていただいたのは初めて。この経験を個人としてもいい経験にしなければいけないと思っています」。

小酒部泰暉 (A東京)
「今日は入りから後手に回ってしまい、気持ち的にも相手のペースになってしまって、我慢をする時間帯に自分たち以外にベクトルを向けてしまってフラストレーションを溜めてしまったり、そこを自分たちで改善できなかったからこのような結果になってしまったと思います。島根戦もそうでしたが、そこが今一番足りてない部分だと思っています。お互い気持ちの入ったディフェンスでしたし、そこでの打開策というのがなかなか自分たちの方が見出だせていなかったと感じています。
結果的にもこれ以上連敗は許されないと思うし、まずは勝利するということにフォーカスして、あとは気持ちでどうにかなる部分もあると思うので、しっかりと強い気持ちを入れてやっていきたいと思います。今日も応援ありがとうございました」。

 

大倉颯太(A東京)
また、A東京で今シーズン期待される大倉颯太はまだプレータイム制限がある中で今シーズン怪我から復帰して全試合出場/そしてオールスターにも選出され、多くのファンブースターが大倉颯太の躍動を楽しみにしている。
古巣、千葉ジェッツの特別指定選手時代、そして同郷で大倉颯太の子供時代からのバスケット人生を知る大野篤史HCと、アルバルク東京ホームにて対戦。
石川県でクリニックなども一緒に開催するなど、大野HCが弟のような存在というお互いバスケット人生で切ってもきれない師弟関係でもある。
大倉颯太は「まだ時間制限があるなかですが、大野さんと対戦できて嬉しかったです。次はフルタイムで万全の状態で出来るようになって戦えることを楽しみにしています」。

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