三遠の速いバスケットに群馬が対応して互角の戦いで大接戦に
1月8日(WED)豊橋市総合体育館で天皇杯クォーターファイナルが行われた。
三遠 79-77 群馬
1Q 24-15
2Q 17-28
3Q 23-21
4Q 15-13
<三遠>
#2 デイビッド・ヌワバ 16得点 10Reb 5AST
#28 津屋 一球15得点(3P5/10)
#24 佐々木 隆成 12得点 3Reb 5AST
#5 大浦 颯太 11得点 6AST
<群馬>
#0 藤井祐眞 17得点 8AST
#4 トレイ・ジョーンズ 17得点 6Reb 5AST
#%2 ヨハネス・ティーマン 15得点 7Reb 4AST
#29 細川一輝 14得点(3P4/9)
ゲーム入りは群馬が得点を重ねていい入りをするが、この日5本の3ポイントを沈めてチームに貢献した津屋の得点から三遠の得意の得点力を見せていく。さらにダジンスキーやメイテンの活躍で三遠がリードして1Q終える。
リードを持って入った2Qでは、群馬も粘りを見せていき逆転。リードしてディフェンスを仕掛けていくが、大浦と佐々木隆成が3ポイント決めれば、藤井も3ポイント決めてリードチェンジを繰り返し、2Qで28点挙げた群馬が43-41とリードして折り返す。
後半も激しい攻防が続き接戦となって試合は進んでいき、3Q終わって64-64の同点で最終クォーターへ。4Qも一進一退の攻防が続く。三遠はツーガードで佐々木、大浦、そしてインサイドのやり合いもヒートアップして、勝負は最終局面に入る。残り2分を最後はお互いが勝負をかける痺れる展開になる。両チームインサイド陣がファウルアウトして残り19秒三遠が2点リード。群馬がファウルゲームを仕掛けていき、三遠のヌワバがフリースローを獲得して1本決めて78-75として、3点差から残り18秒から群馬のジョーンズがファウルを取り2本フリースローを決め返して78-77として1点差にする。ここでこの試合群馬を引っ張ってきた藤井がファウルアウトとなる。残り17秒で佐々木がフリースロー2本中1本決めて、最後は群馬のオフェンスでジョーンズのシュートが決まらず勝負が決まった。
お互い競り合い最後までわからない展開が続く見応えある試合は79-77で三遠が群馬に接戦を制してセミファイナルに進出して琉球と戦うことが決まった。
天皇杯セミファイナル
2月5日(水) 19:30 tipoff @沖縄アリーナ
琉球 vs 三遠
今シーズン琉球と三遠の対戦は開幕戦を1勝1敗。また琉球ホームで迎える三遠と天皇杯セミファイナルで再びの対戦に注目が集まる。
試合後コメント
大野篤史HC(三遠)
「40分間我慢強く戦えたことが勝因です。特にヌワバ選手がかなり良かったと思います。シュートが入る入らないや派手なブロック、1対1を守り切ったというよりも、最後にグラブする気持ちや勝利に繋がる一つのポゼッションのところに対するメンタリティーをヌワバ選手を通してもっともっとチームに浸透させたいです。そういうところが勝ち切れた要因でもあり、そのメンタリティーを少しずつ成長させていけていると思っています。ヌワバ選手のメンタリティーをもっと浸透させていければ、さらに良いチームになれると思います」。
デデイビッド・ヌワバ(三遠)
「特にギアを上げるというわけではなく、試合を通して自分のパフォーマンスでチームを引っ張っていくこと、自分がやることで他の選手にも影響し、良い流れを作ることを心掛けて常にやっています。時には上手くいかないこともありますが、40分間続けてしっかり戦える姿勢を維持するようにしています。どこよりも自分たちの方が良いチームだと思っている」。
津屋一球(三遠)
「自分のタイミングや佐々木選手、大浦選手のタイミングがそれぞれあります。そのことをチーム全員が共通理解を持ってプレーすることができています。
自分のシュートだと思えば自信を持って打ちますし、チームから打てと言われているようなパスも来ます。その流れでシュートを打たない方が逆にボールが止まってしまったり悪い終わり方になるリスクもあるので、自分のタイミングと思えば思い切って打つことを選手全員がそれぞれ感じていると思います。天皇杯セミファイナルのこの先は自分も経験したことのない舞台ですが、やるからには絶対に勝ちたいです」。
カイル・ミリングHC(群馬)
「最後のプレーは、結果として狙ったようにはならなかったですけれども、自分たちのシュートで終わりたかったというところと、自分たちのシュートで引き分けに持っていってオーバータイムに行きたいという狙いでバックコートを選択し、トレイをシューターにするというのを決めていました。
名古屋Dさんとも延長戦になったり、今日もこれだけタフな試合で、自分たちはまだ遠征が続くので、まず選手にしっかりリカバリーしてもらって、メンタル面でも体の部分でもしっかり準備ができた状態で週末の大阪戦に挑みたいと思っています」。
細川一輝(群馬)
「今日は最後の方の本当に大事な場面でシュート2本を決め切れなかったというところはとても悔しいですが、全体を通しては、強い三遠さんの強みを消しながら40分間チームで戦えたので接戦になって、最後まで分からない状況にできたかなと思います。相手にペイントタッチをさせずにいいディフェンスができましたし、全員でファイトして最後まで戦えたと思います。あとはちょっとしたところのミスだったり、オフェンスリバウンドだったり、そこはまたすぐ試合が始まるので、切り替えていきたいと思います」。