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【Bリーグ】島田チェアマンに聞く 1/11大野HCの2度のテクニカルで退場になった経緯や真相、その経緯をどうアナウンスするか

【Bリーグ】島田チェアマンに聞く 1/11大野HCの2度のテクニカルで退場になった経緯や真相、その経緯をどうアナウンスするか

1月14日にBリーグのメディアブリーフィングが行われた。

第17節、Bリーグでファンブースターが驚くシーンがあった。三遠ネオフェニックスの大野篤史HCが、仙台戦GAME1の第3Qで残り2分54秒頃に2度のテクニカルファウルを受け、失格、退場となったのだ。

この行為に対し、1試合出場停止の懲罰が発表され、大野HCは12日の第2戦に出場できなかった。

大野HCが退場した試合も、そして翌日の試合もチームは圧倒的な強さを見せてダブルスコアで、三遠129ー64仙台に連勝した。

映像を見る限りでは、どんな事がコートの中で起こったのかは不明。該当選手たち、そして三遠選手が最後にベンチにいる大野HCへ何かを伝えるとその後、烈火の如く怒った大野HCがいた。そしてペナルティを承知でコートへ入って仙台の選手へ何かを伝えていた様子が映し出された。

なぜ、この事態になったのか全くその後になっても状況や真相がわからず、ファンブースターからもたくさんの不満や質問も出ていた。お互いチーム、選手たちの今後のためにも、島田チェアマンへ質問し、そこに応えてくれた。

●懲罰対象
大野 篤史HC(三遠ネオフェニックス)

●適用条項
懲罰規程 第5条【懲罰の基準】第1項第1号および同第6条【選手等に対する罰金】
第10条【規律委員会決定までの出場停止】

●懲罰内容
1試合の出場停止と罰金5万円
※懲罰規程第10条に基づき、既に1月12日(日)に消化済みの1試合分は上記1試合の内から減ずることとする
※本件による新たな出場停止は科さない

今回このメディアブリーフィングで島田チェアマンが真摯に応えてもらえたので、正確に伝えていければと思い掲載します。

島田チェアマン
「事実確認とか事象を確認するプロセスを当然取ってます。事象というのは、仙台のある選手が何らかの言葉を発した。それを三遠の選手が非常に侮辱発言に捉えた。それをベンチにいる大野ヘッドコーチに伝え、大野ヘッドコーチも自分の選手に対するそういう発言に対しては許容できなかったんでしょう。コートインをしてテクニカルファウル、その後またやり取りが続いて収まらず、2度目のテクニカルファウルで退場という、これが事象です。
この退場に対しては理由としても正しいと思っている。2度のテクニカルの妥当性と、それが失格対象になったことは正しきレフリーのジャッジメントだったと思いますし、リーグもその認識です。

問題はその真相です。

本当にそういう暴言があったのかということについては、両チームの当該者、そして周辺にいたであろう選手何人かにきちんとヒアリングをしています。ヒアリングした結果、言ったであろうと疑われている選手は“言っていない。事実無根である”と。

“こういう言い方をしただけであって、そういう言葉は吐いていない”と言っています。

『言った』と言っている選手は『聞いた』と言っている状況です。

ただ、周辺の選手たちに確認しても、そういう発言をしたという事実は確認できませんでした。ですから、興奮状態や歓声もありますし、 どのように伝わったかどうかわかりませんけども、この事象だけで見ると、規律委員会の見解としては、両罰規定の適用に抵触されるようなことはないと。つまり、相違しかなかったということ、そういう事実はなかったですけどもこういうことが起こって、テクニカルファウルを2度取られて退場した大野ヘッドコーチがいたということにとどまります。

本来であればリーグが裁定をリリースして発表になるんですけど、今回はそういう意味では、調査の結果、我々としてはその事実を認定できなかったんで、何らかの発信することはないんです。しかし、本来であれば説明責任、リーグとして対外発表する案件ではないんですけど、私もこういうスタイルでやってますしあまりにも隠蔽というか、クローズにしてファンの皆様がモヤモヤしてるような状況が気持ち悪いと思い、今日この場で答えました。リーグから何も出さないと何が起こったかわからないまま終わってしまうので、仙台からもリリースを出します。1番この問題で最終的に懸念してるのは、その暴言や発言があったか否かっていうところが前提で、その当該選手にも誹謗中傷めいたSNSでの発言、クラブに対してもあると聞いてます。
ですから事象に一致してない状況を確認した以上、誹謗中傷は絶対許さない、選手を守る立場にいますんで、クラブからもそういう発信があると思いますけど、私からも改めてそういう行為はやめていただきたいということをお伝えしたい」。

J:どういうことが起きて2度のテクニカルファウルが出てたのか、会場のファン、バスケットLIVE見ている人もわからなかったのですが、ルール規約上、審判がなぜかという状況できないのか、それともあえてしないのか、任せてるのか現状はどうなっていますか

チェアマン
「MCが言ってるそうです。そこで2度目のテクニカルファーで退場と」。

J:それは承知してます、その退場のプロセスを審判に今こういう状況になっているとアナウンスする裁量はありますか、それともできないのですか

チェアマン
「そこでは2度のテクニカルファイルを取って宣告をし、 多分そこでレフリーがこうであってと説明することはそんなにない、してないです。」

リーグの方
「審判は会場に向けて説明することは今はしていません。これは統一的にしてません。 もちろん適切に説明できる方もいらっしゃいますし、正直そういうことができない方もいらっしゃると思います。その発言によって言葉じりを取られてより遠慮するってケースもあるので、ここはJBAの審判グループと話してやらないと、としています。今回のケースで言うと、おそらく、なぜ大野ヘッドコーチがあそこまで激昂したのかっていう理由は、ほとんどの方がコートにいる人間もわかっていなかったと思います。
吉井選手がその後に聞いて怒ったりしていました。何が起きたかわかっていないのがほとんどの方で、審判も含めてわかっていなかったんじゃないかなと思うんで、かつ、かなりセンシティブな内容なので、それを一方的にMCの方がある選手を取り上げて話すってこともできないと思うので、この時点で説明するのは難しいケースじゃないかなと思います」。

J:確認ですが、今後こういうよくわからない状態にこうなった時に、その審判が説明する裁量権はもしくは会場で説明してもいいっていう形になってるいう理解でよろしいですか

リーグの方
「審判は説明しません」。

J:それは規約上で審判が説明しないっていうルールになってるってことでいいんですか

リーグの方
「規約とかには書いてないんですけど、オペレーション上そういう整理をしています」。

J:例えばNBAでは審判が説明しますが、今後はどうですか

リーグの方
「是非はもちろん検討はしているんですけど、先ほど私が申し上げたリスクを考えて今はできませんという整理をしているということです」。

J:今後はこの検討する可能可能性はありますか

「可能性はあると思います」。

チェアマン
「基本的に、その瞬間にその状況の中でレフリーが何らかの回答をするっていうのは、いろんな局面があるんで、結構難易度高いと思います。ですから、なんでこんなことになってるのとファンが置いてけぼりになってるような状況になるんで、そこはなんとかしたいなって思いつつも、その時すぐに何らかの発信をするのは、今の話であれば “何々さんが暴言をしたようなので、それを聞いたものがこう入ってきまして、こうで、、、 ” という会話は多分相当難しいと思います。なので、ちょっとそこはモヤモヤするのはありますけど、今ここで話してるように、説明をしたり、そのジャッジメントがあった時に何らかの補足をするとか、 事後でできる限りにクリアにしたいなと思ってます。
その事後さえもクリアにならないことっていっぱいあったと思いますし、今回はホットな話題ですけど、もしかすると1ヶ月後ぐらいの感じになるかもしれませんけど、答えるべきだなと思います。ファンの方たちを置き去りにしたくないなっていうのがありますし、もうモヤモヤした状態でほったらかしにするのは嫌だなと。
ただ、スピード感持ってモヤモヤを晴らすのは会場が1番ベストだあることはわかりますけど、それがなかなか難しい。ですから、やはりヒアリングをしたり、当事者との試合終わった後に会話をしたり、スピード感に欠けるけれどもちゃんとこう出す。説明できるものは説明していくっていうスタンスでいきたいなと思ってます」。

 

 

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