スーパースター渡邊雄太の想い
今シーズン2024-25から日本に帰国して、Bリーグ千葉ジェッツでプレーしている渡邊雄太。開幕戦GAME2から足首の捻挫というアクシデントから始まったが、11月にコートに復帰して、1月のBリーグオールスターに初選出され、笑顔で楽しむ姿があった。渡邊雄太は日本の宝、NBAでまだ1年契約が残っていたが、高校からアメリカに渡り11年ぶりに日本に帰ってきたことに日本のファンブースターはその姿を見にどの会場も満員となっている。
渡邊の経歴は2011年、2012年に尽誠学園でウインターカップに出場し、準優勝と大会ベスト5にも選出されている。さらに高校生として史上初の日本代表🇯🇵に選出されるなど、注目を集めた後、大学はアメリカNCAA1部ジョージ・ワシントン大学に進学してバスケットに邁進し、最後はチームのエースとして活躍した。
2018年7月にメンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約を結び、2018-19シーズンに日本人として2人目となるNBA出場を果たした。現在、河村勇輝が所属するメンフィス・ハッスルと同じ主な活動の場所だった。2019-20シーズン終了後FAで、トロント・ラプターズとツーウェイ契約を結び、本契約も勝ち取った。そして、2021-22シーズン終了後ブルックリン・ネッツと契約して、アメリカスーパースターのケビン・デュラントともプレーをしてブルックリンを盛り上けたシーンも記憶に残る。
またNBAで3ポイントランキングで1位にランキングされる時期もあり渡邊雄太のシュート力が注目を集めた。2023年フェニックス・サンズと契約して、FIBAワールドカップ2023に出場して日本代表を牽引して、アジア1位となり、パリ五輪出場権を獲得して、パリ五輪でも日本代表を引っ張った。2024年グリズリーズ復帰するが、シーズン終了後に、2024-25シーズンは日本でプレーすることを選択して現在に至る。
この日、千葉ジェッツのホームアリーナでBリーグオールスター開催の最終日、渡邊雄太にJbasketインタビューすることができた。
J:笑顔も多くNBA楽しんでますね
「いやもう、雰囲気がすごいんで(笑顔)、ほんとオールスターに、なんていうんですかね、ふさわしい、お祭り感っていうか、めちゃくちゃ楽しんでます」。
J:2020年NBAオールスターシカゴで渡邊雄太選手もお見かけしました。あの時、八村塁選手、馬場雄大選手が集まって、日本バスケの夜明けを感じました
「あの時はさすがに、NBAで自分がオールスターに選ばれるとは、それはちょっともう夢のまた夢みたいな話だったんで。ただ、1NBA選手としてあの場にいれたっていうのは、ほんとすごい特別な時間でしたね」。
J:日本に帰ってこられて今のバスケット生活はどうですか
「今めちゃくちゃ楽しい時間過ごさせてもらって、はい、充実してます」。
J:BリーグとNBAが締結しました。渡邊雄太選手が所属したグリズリーズに河村勇輝選手がいますね、どんなチームですか。
「グリズリーズは多分昔ながらのファンはもう “グリッド・アンド・グラインド” なんて言うんすかね、キャッチフレーズでもコア4というか、その印象がすごい強いと思うんですけど、ほんとにジャ(モラント) をドラフトしてからネクストジェネレーションというか、そこからまた全然違うチームになって、今はなんですかね、そこの”グリッド・アンド・グラインド” のな泥臭さとか、そういうハードワークみたいなとこは残しつつ、でもスピーディーなアグレッシブなバスケットをやってるっていう感じで、今年も強いですし、やっぱさすがだなと思ってます」。
J:渡邊雄太選手から河村勇輝選手へメッセージを
「いや、もう多分今、本人はもう必死で、またその状況を楽しんでやってると思うんで、ほんとに今のこの新鮮さみたいなのを、楽しんでほしいなっていう風にすごい思います」。
J:バッシュを選ぶポイントを教えてください
「本番は今日履いてるのとは違うまた別のシューズを履きます。 僕は履きやすさがまず1番で、その次にデザインですね。
J:コービーがお気に入りですよね
「そうですね、コービーシリーズは好きですし、最近サブリナを結構履いているんですけど、でも今シーズンはまだサブリナしか履いてなくて。ただコービー5、(今履いてる)最近これが出て、ちょっとそろそろ試合で履こうかなと思ってます。気合で(笑顔)。
J:これからさらに日本全国のファンブースターと会うのは楽しみですか、どんな所を見て欲しいですか
「もうほんとに、どのアリーナ行っても盛り上がりがすごいですし、日本のバスケットがここまで来たんだなっていうのを、もういつも感じさせてもらってるんで、それはもうファンの皆さんが会場に駆けつけてくれてるおかげなんで、これからも自分たち選手はそういう人たちをもっと楽しませるようなプレーをしていけたらなっていう風に思ってます。
僕のプレーだったりとか、そのチームのプレーを見るのを楽しみにしてくれてる人が多いと思うんで、そういう人たちの期待にしっかり応えれるようなプレーをしていけたらなっていう風に思ってます。はい!」。
渡邊雄太へオールスター本戦直後、熱気あるミックスゾーンでも感想を聞くことができた。
◉富樫選手とやると言ってたアリープのシーンがみられなかったですね
「いやもう、勇樹がね、なんか直前になってやっぱりやらないみたいなこと言い出して、ちょっとなんかよくわかんないです。笑
(後で富樫選手とサイズ選手の会話中、富樫選手を見ながら)
もう何回か、そのセットも決まってたんで、勇樹にダンクを、させるためのセットも、コーチもなんなら書いて、これで行こう!っていう感じやってたのに…笑 なんか突然やっぱりやらないみたいなこと。困ります笑。もう笑」
◉ 比江島選手に、試合が始まってからしっかりディフェンスしてました。
「いやぁもう、3点取られて悔しいです。もう0点で抑えるつもりだったんですけど。悔しいです!笑」
Jbasketインタビューが終わっても時間がない中で、少し談笑して笑顔を最後まで見せてくれた。渡邊雄太のバスケットに対する愛情がBリーグ、日本のバスケット界に大きく影響していくことは間違いない。怪我だけは気をつけて今シーズンどんなシーズンを送っていくのか注目していきたい。
SF・PF/ 206cm 98kg/ 1994年10月13日生まれ 30歳/ 香川県出身
尽誠学園高等学校
ジョージ・ワシントン大学
2018–2020 NBA メンフィス・グリズリーズ
2018–2020 Gリーグ メンフィス・ハッスル
2020–2022 NBA トロント・ラプターズ
2022 Gリーグラプターズ・905
2022-2023 NBAブルックリン・ネッツ
2023-2024 NBAフェニックス・サンズ
2024 NBAメンフィス・グリズリーズ
2024– Bリーグ 千葉ジェッツ
日本代表🇯🇵
2011 ウィリアム・ジョーンズカップ
2013 東アジア選手権大会
2013 FIBAアジア男子選手権大会
2016 リオデジャネイロ五輪 世界最終予選
2018 FIBAワールドカップ2019アジア2次予選
2019 FIBAワールドカップ2019(中国)
2021 東京五輪
2022 FIBAアジアカップ2022
2023 FIBAワールドカップ2023(日本・フィリピン・インドネシア)
2024 パリ五輪