熱いマッチアップには2人の気持ちがある
絶対負けられない、燃え上がる気持ち
バイウィーク明けの注目カード、横浜BC vs SR渋谷の一戦。このチームには、今年のインカレを大いに沸かせた2人の選手がいる。ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(2年)、佐藤涼成(1年)だ。ふたりは、福岡第一高校時代に河村勇輝(3年)とも重なり同じチームとして在籍していた。3年の河村勇輝は超高校級としてBリーグでも三遠で活躍し既に名を馳せていた。その背中を追うように、ハーパーも頭角を現す。
河村は「ハーパーにはディフェンスやスティールを教えていたこともあり、マッチアップしたくない相手」という。この試合前には、日本代表デビューを果たしたアジアカップ予選で、持ち前のディフェンスから日本に貢献した。
そして、佐藤涼成は1年からインターハイにベンチ入りして5試合すべて出場。佐藤涼成もここに続いていくことは間違いない。そのふたりにとって河村勇輝の存在が力を与え、追いつき追い越したい存在だ。河村勇輝はアメリカでNBA挑戦は続いている。
大学では東海大学のハーパー、白鷗大学の佐藤涼成で激しいバチバチのマッチアップは人気となっているが、今回Bリーグのコートでこの2人がバチバチのマッチアップをして注目が集まった。ここからの2人への期待は大きい。
試合後にJbasketインタビューに応えてもらった。
ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(SR渋谷)
アジアカップwindow3で中国戦とモンゴル戦で初の代表デビューを果たした。ハーパーは途中出場して日本の停滞している流れを得意のハードなインテンシティ高いディフェンスを見せて、流れを一気に変える、ゲームチェンジャーとして日本に力を与えた。素晴らしいパフォーマンスを見せた。
ハーパーは高校バスケを牽引する福岡第一高校を卒業した後、東海大学に進学する。在学中は4年連続でインカレの決勝に進出している。もちろん持ち前のディフェンス、速いトランジッションバスケを体現してきた。昨年末の最後のインカレではファイナルで日大に敗れたが準優勝に導き、個人としては優秀選手賞を受賞した。
また、東海大学在学中にBリーグ特別指定選手として琉球ゴールデンキングス、群馬クレインサンダーズ、サンロッカーズ渋谷でトップ選手とプレーしてきた実績がある。また琉球ゴールデンキングス在籍中にはBリーグ史上最年少出場(当時17歳11カ月28日)している。また日本代表での活動では、アンダーカテゴリーの日本代表選手に選出されてきた。攻撃的なディフェンスはフィジカル強く身体能力の高さを見せつけてきたハーパーの実力がここからさらに注目される。
Jbasketインタビュー
J:日本代表戦お疲れさまでした
帰ってきてからの周りの声や自身で感じたことを教えてください
「日本に帰ってきて、雰囲気はいつもと変わらずに、自分が成長した姿をチームのみんなに見せることができたので、すごく良かったかなっていう風に思います」。
J:プレータイムも増えて、ハーパー選手らしさが出て、ここからどんなプレーを見せていきたいですか
「そうですね。やっぱりディフェンスですね。自分はヘッドコーチからディフェンスを求められてるので、ファールせずにどれだけアグレッシブなディフェンスができるかがすごく大事なので、これからも自分の持ち味のディフェンスをしっかり1試合1試合、少しずつ発揮していきたいなっていう風に思ってます」。
J:福岡第一からの佐藤涼成選手とのマッチアップはみんな期待していました。何か声を掛けたり、どんなふうに感じていましたか
「声も何もかけてなくて(笑顔)、もう入ってきた瞬間に “もうやっつけてやろう” っていう風に思っていて、多分向こうもそういうマインドでやってると思うので、すごく久々にマッチアップできてよかったかなっていう風に思います」。
J:アメリカでは河村勇輝選手、日本代表でハーパー選手、今回佐藤涼成選手とのマッチアップと新しい時代に向けて感じていることを教えてください
「お互い切磋琢磨して、お互いが成長している中で、常に自分たちはステップアップしているので、またお互い成長してマッチアップできるのはすごく楽しみです。自分もさらにこう、涼成には負けてはいけないっていう気持ちが出るので、すごくいい刺激になります。
自分の今に満足せずに、自分の上には勇輝さん(河村勇輝) がいて、目標は勇輝さんを超えることなので慢心、過信せず、常に成長できるようにハングリー精神を出して頑張っていきたいと思ってます」。
スペシャル動画はJbasket AND1にて公開
https://jbasket.bitfan.id/
キャリア
#3/ PG
2003年2月9日生まれ
181㎝/82㎏
沖縄県出身
福岡第一高校
東海大学(2025年3月卒業予定)
2021 琉球ゴールデンキングス(2020-21シーズン)特別指定選手
2023 群馬クレインサンダーズ(2022-23シーズン)特別指定選手
2024 サンロッカーズ渋谷 (2023-24シーズン) 特別指定選手
2024 サンロッカーズ渋谷 (2024-25シーズン)
佐藤涼成(横浜BC・白鷗大学3年)
佐藤涼成は福岡第一でポイントガードとしてチームを牽引して、高校卒業後は、網野HC率いる白鷗大学に進学した。そして近年常に上位大学として白鷗大学のポイントガードとして勝利に、優勝にチームを導いてきた。その活躍は白鷗大学のみならず、大学バスケも牽引してきた佐藤涼成。
プレーでは、フィジカルの強さ、速さを加えて、3Pシュート成功率、アシスト数もよく、ゲームメイクでもさらにここから進化していくことが期待される。昨年12月のインカレでも、総アシスト数1位、総得点5位、総スティール数6位タイの個人スタッツでもしっかり結果を残した。何よりも熱いハートでコートで躍動する佐藤涼成に注目したい。
Jbasketインタビュー
J:今回特別指定選手をやってきて、得意としている自身のフィジカル面なスピード面はどう感じていますか
「フィジカル面であったり、スピードの部分は特に問題がなく、いつも通りやれてる感じで、逆にオフェンスでは色々考える部分だったり、今日だったらゲイリー(クラーク)がシュート当たってたり、ダミアン(イングリス)がシュート当たっていたので、そこを活かすようなセットプレーだったりっていうのを考えたりするのが、今まで6試合やってきて凄く学びになってきたかなっていう風に思ってます」。
J:このチームでロールプレーヤーとして今回やっていてどんなことを学んだり感じていますか
「大学ではスタートで出させてもらっていて、こういうプロの舞台ではロールプレイヤーでやってるんですけど、健太さんの最初の方で2ファイルがあって、そこからノンファウルで自分の役割であるディフェンスという部分は活かして頑張っていこうって思ってました」
J:ハーパー選手とのマッチアップはバスケットファンは盛り上がりますね、どんな気持ちでしたか
「渋谷戦ではジュニア(ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア)さんがいるのもわかってましたし、前日寝る前だったりもすごいワクワクしている気持ちで、ずっと意識してやっている部分も大学からあるんで、今日のマッチアップっていうのはすごい自分にとっていい経験だったし、すごい燃え上がるような感じでした」。
J:2人の先輩、河村勇輝選手はアメリカで、日本代表でハーパー選手がプレイして、どんな気持ちやどんなプレイを魅せていこうと思っていますか
「やっぱり2人から学ぶこともたくさんあるので、勇輝(河村勇輝)さんだったら動画などですごい色々チェックしたり、ジュニアさんだったら今日のマッチアップで感じることもいっぱいあるんで、そういうとこからどんどん自分にいい学びをできるように、いろんなことを吸収して、2人からいろんなことを学んでいきたいなってこれからも思ってます。
やっぱり自分の武器であるディフェンスっていう部分で、しっかりいいディフェンスができたり、あわよくばスティールができて得点に繋げれたらっていうところをファンの人たちに見てもらいたいなっていう風に思ってます」。
スペシャル動画はJbasket AND1にて公開
https://jbasket.bitfan.id/
キャリア
#88 / PG
2003年7月9日生まれ
173cm/86kg
岩手県出身
福岡第一高校
白鴎大学 在学中
2019年 第74回国民体育大会 優勝、ウインターカップ2019 優勝
2021年 ウインターカップ2021 3位
2022年 関東大学選手権大会 準優勝、関東大学リーグ戦 優勝、インカレ準優勝
2023年 関東大学選手権大会 準優勝、関東大リーグ戦 優勝、インカレ優勝優秀選手賞
2024年 関東大学リーグ戦 準優勝、インカレ3位/優秀選手賞
日本代表歴🇯🇵
U22男子日本代表
昨年末インカレでも2人のバチバチのマッチアップ