B.LEAGUEは次のステージへ。
2027-28シーズンのB.PREMIERライセンス、そして2026-27シーズンのB.ONE・B.NEXTの判定結果が発表された。
「地域密着」から「地域創生」へと進化し、アリーナ・経営・競技力の三本柱でクラブが成長を重ねる時代へ。この判定は、クラブの努力と未来を示す新たな指標となり、日本バスケットボールの次の地図を描き出している。
レバンガ北海道
仙台89ERS
秋田ノーザンハピネッツ
茨城ロボッツ
宇都宮ブレックス
群馬クレインサンダーズ
アルティーリ千葉
千葉ジェッツ
アルバルク東京
サンロッカーズ渋谷
川崎ブレイブサンダース
横浜ビー・コルセアーズ
富山グラウジーズ(※制裁付き交付)
信州ブレイブウォリアーズ
シーホース三河
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
滋賀レイクス
京都ハンナリーズ
大阪エヴェッサ
神戸ストークス(※制裁付き交付)
島根スサノオマジック
広島ドラゴンフライズ
佐賀バルーナーズ
長崎ヴェルカ
琉球ゴールデンキングス
※三遠ネオフェニックスは10/31の臨時ライセンス判定理事会後に発表予定。
〈B.ONE 正式〉
ファイティングイーグルス名古屋
熊本ヴォルターズ
鹿児島レブナイズ
〈B.ONE 仮入会〉
青森ワッツ
岩手ビッグブルズ
山形ワイヴァンズ
福島ファイヤーボンズ
越谷アルファーズ
さいたまブロンコス
東京ユナイテッドバスケットボールクラブ
アースフレンズ東京Z
立川ダイス
東京八王子ビートレインズ
横浜エクセレンス
新潟アルビレックスBB
金沢武士団
福井ブローウィンズ
岐阜スゥープス
ベルテックス静岡
バンビシャス奈良
トライフープ岡山
徳島ガンバロウズ
香川ファイブアローズ
愛媛オレンジバイキングス
ライジングゼファー福岡
📘B.ONE 正式と仮入会の基準
B.ONEには「正式クラブ」と「仮入会クラブ」の2つの形がある。
B.ONE正式クラブは、すべての基準を満たして正式ライセンスが交付されたクラブ。
平均入場者数2,400人以上、売上高4億円以上(2期連続)、
B.ONE仕様アリーナを6割以上確保していることが条件で、経営・運営の安定性が評価されている。
一方のB.ONE仮入会クラブは、B.NEXTライセンスを保有しながら、一定の条件を満たしていると理事会が判断したクラブ。
売上高2.5億円以上、平均入場者数1,500人以上、債務超過でないこと、フロントスタッフ13名以上、ヘッドコーチA級保持などが求められる。
いわば“条件付き昇格”としての参加であり、定期的な監査と再審査を経て正式入りを目指す。
正式クラブは安定した「本資格保持」、仮入会クラブは次のステップを目指す「挑戦枠」。B.ONE全体が、地域クラブの可能性と成長を支えるステージとして機能している。
しながわシティバスケットボールクラブ
ヴィアティン三重
山口パッツファイブ
◉B.NEXTの現状と今後
今季は3クラブでのスタートとなり、リーグ運営や競技体系の成立にはまだ課題が残る。しかし、これは“終着点”ではなく“種まき”の段階。地域クラブの育成や新規参入の受け皿として、今後も段階的な拡大が見込まれている。
島田慎二チェアマンは、
「B.NEXTは最終的にすべてのクラブがB.ONEに到達することをイメージしている」
とコメント。
つまりB.NEXTは独立した下部リーグではなく、B.ONEを目指すための“成長ステージ”として位置づけられている。
地域発クラブが次々とB.ONEへ昇格していく循環型の仕組みを構築し、日本バスケの地域基盤をさらに強固にしていく構想だ。
湘南ユナイテッドBCは現在、審査中。
B.PREMIER、B.ONE、B.NEXT
3つのステージが明確に整い、日本バスケットボールは新たな段階に入った。
B.PREMIERは世界を見据えたトップリーグへ、
B.ONEは地域と共に挑戦を続ける成長の舞台へ、
B.NEXTは夢と育成の原点として、次の扉を開こうとしている。
一方で、アリーナ整備や財務の安定、人材育成、地域連携など、まだ多くの課題も残されている。クラブの真価は数字だけでなく、地域と共に歩む“文化”としての力。
その根をどれだけ深く張れるかがB.LEAGUEの未来を決めるだろう。それでも、希望は確かにここにある。地域に根ざしたクラブが、ファンと共に描く夢。若い才能が育ち、アリーナが人と街をつなぐ場所になる。
B.LEAGUEが創ろうとしているのは、
“日本中に広がるバスケットボールの文化”そのものだ。
その先にあるのは、バスケットボールが社会を動かす力、そして、次なるステージへと続く未来である。