U18世代の育成と強化を目的としたU18日清食品トップリーグ2025は、8月23日開幕して11月16日と長きに渡り開催された。最終日は早い時間帯から会場がほぼ満員となり、声援・拍手・緊張が混じり合う“高校バスケ特有の空気”が広がった。

選手たちのアップの音、各校の声掛け、そしてプレーごとに湧き上がる拍手。未来の日本バスケを担う選手が集まる舞台にふさわしい雰囲気だった。全国区の強豪と若い才能が正面からぶつかり合う試合が続き、このリーグの価値そのものが最終日に凝縮されていた。

最終日
仙台大明成(4勝3敗) 92-61 美濃加茂(1勝6敗)
鳥取城北(4勝3敗) 38-55 八王子(3勝4敗)
帝京長岡(1勝6敗) 77-69 東山(5勝2敗)
福大大濠(6勝1敗) 97-48 福岡第一(4勝3敗)

そんな中、男子は福岡大学附属大濠が福岡第一を圧倒して勝利。高い完成度を見せ、2年連続となる優勝を飾った。
U18世代の育成と強化を目的としたU18日清食品トップリーグ2025」。男子の部は福岡大学附属大濠高等学校が大会を制し、2年連続となる優勝を飾った。強豪校によるハイレベルな戦い、そして1年生の飛躍が際立つ大会となった。

■最終順位（男子）

🏆 優勝｜福岡大学附属大濠高等学校（2年連続2回目）
白谷柱誠ジャック、本田蕗以中心に完成度の高いチームバスケを貫き、守備の強度と判断力の高さで頂点へ。2年連続の優勝でトップリーグを牽引する存在に。

準優勝｜東山高等学校
佐藤凪・佐藤久遠の佐藤ブラザーズを中心に、攻守で全国トップクラスの力を発揮。勝負強さと安定感で、ウインターカップ、そしてその先の来シーズンへ。

第3位｜鳥取城北高等学校
フィリモン ホムタワ タルモンら若い世代の成長もあって、高い強度で戦い抜き、3位という結果で存在感を示した。

第4位｜仙台大学附属明成高等学校
エース三浦悠太郎を軸にチームを作り、丸山エンディら1年生も台頭してきた。育成力の高さを示す大会となった。

第5位｜福岡第一高等学校
シー・ムサの急きょ帰国という非常事態の中、宮本聡・耀の宮本TWINSが牽引。総力戦で大会を戦い抜き、ウインターカップでの巻き返しに期待。

第6位｜八王子学園八王子高等学校
ニャン・ゼットを中心に高さとフィジカルで勝負。ここから総決算、来季の上位進出が期待されるチーム。

第7位｜美濃加茂高等学校
大谷陽心ら1年生も活躍してスキルと勢いのあるバスケを展開。成長を強く感じさせた。

第8位｜帝京長岡高等学校
最終日には東山を撃破した力を持つチーム。赤澤を中心に大会全体に勢いを与えた。MIPチーム賞を受賞。

新人BEST5賞
将来性と即戦力を兼ね備えた1年生が選出された。

丸山 エンディ（仙台大明成／1年）
ジョベ パ マリック（帝京長岡／1年）
大谷 陽心（美濃加茂／1年）
佐藤 久遠（東山／1年）
黒田 健斗（福大大濠／1年）

オールディフェンシブBEST5賞
守備でチームに貢献した選手たちが並ぶ。

三浦 悠太郎（仙台大明成／3年）
藤田 珀 (帝京長岡／2年）
フィリモン ホムタワ タルモン（鳥取城北／1年）
櫻井 照大（福大大濠／3年）
宮本 聡（福岡第一／3年）

BEST5賞
大会を象徴する5名が選出された。

三浦 悠太郎（仙台大明成／3年）
ニャン セハ セダト（八王子／2年）
佐藤 凪（東山／3年）
中村 颯斗（東山／2年）
本田 蕗以 (福大大濠／2年）

MIPチーム賞
若い選手が躍動し、大会に新しい勢いをもたらしたとして高く評価された。

帝京長岡高等学校（初受賞）

最終日は、強豪校のプライドと台頭する若い才能がぶつかり合い、会場全体が一体となる特別な1日だった。決まった瞬間の拍手、想いのすべてが折り重なり、U18世代の今と未来が強烈な存在感を放った。いずれ日本代表のユニフォームを着て戦っている選手もいるだろう。2025年のU18男子は、大濠の完成度、東山の安定感、そして1年生世代の突出した才能と、成熟と新世代が共存し、互いを押し上げるようにシーズンとなった。

そして来月、いよいよウインターカップへ。
ここで積み上げた経験と悔しさ、手応えと覚悟を持ち寄り、U18は今年最後の舞台で、さらに進化した姿を見せる。U18はもはや育成カテゴリーだけではなく、次の日本バスケを動かすステージになってきている。