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[B2プレーオフ]茨城ロボッツ悲願B1昇格を5年で果たす、平尾「感謝しつつみんなの気持ちを背負って最後まで戦いたい」

[B2プレーオフ]茨城ロボッツ悲願B1昇格を5年で果たす、平尾「感謝しつつみんなの気持ちを背負って最後まで戦いたい」

文・写真 西川友也

B2プレーオフセミファイナル2020-21
茨城ロボッツ81-78 仙台89ers
アダストリアみとアリーナ
18[1Q]20
22[2Q]23
22[3Q]16
19[4Q]19

<茨城>
タプスコット19得点
トラソリーニ19得点
福澤13得点(3P 3/7)
<仙台>
ジェイコブセン23得点
ミラー20得点
渡辺18得点

2戦先勝でB1昇格が決まる、B2プレーオフセミファイナルの第2戦。

茨城は、昨日勝って初のB1昇格へ王手をかけ、2連勝で一気に決め、ファイナルへ駒を進めたい。
一方、2016-17シーズン以来のB1返り咲きへ後がない仙台は、今日勝って明日へ望みを繋げたい。

1Q、茨城はタプスコット、仙台はミラーを中心にともにインサイド攻撃を主体として一進一退の攻防が続く。昨日とは打って変わって、20-18とわずか仙台が2点のリードという接戦となる。

2Q、今度は茨城はトラソリーニがインサイドとアウトサイドを有効に使い得点を挙げる。一方、仙台はジェイコブセンがインサイドを攻め、茨城はたまらずファールで止めることとなる。そこを見逃さず、しっかりとフリースローを決めて得点を重ねる。互いに高い攻撃力と守備力がぶつかり合う展開となり、43-40と仙台わずか3点リードで前半を折り返す。

3Q、リードを許す茨城だが、キャプテンの平尾がチームを落ち着かせて試合を展開する。
仙台のジェイコブセンの高い得点力を見せられ、最大7点差をつけられながらも、要所でのショットミスにつけ込み、一気に逆転に成功する。

4Q、茨城は鶴巻、小林、タプスコットと多彩な攻撃を見せ一気に11点の差を付け、試合を優位に進める。それでも、簡単には茨城に負けられない仙台は、渡辺の連続スリーポイントや、ジェイコブセン、ミラーのインサイド攻撃などで、再び点差を詰めて残り約1分で同点に追いつく。両チームミスの許さない時間帯で、オフェンスリバウンドから、得点とさらにバスケットカウントによるフリースローをしっかりと決め3点を取った茨城に対して、後がない焦りからか、肝心な場面でフリースロー2本とも外した仙台。

最後は、仙台のスリーポイントがリングに嫌われ、茨城がしっかりとディフェンスリバウンドでボールをキープして茨城の勝利。
終了のブザーとともに、茨城のB1昇格が決定した。




 

勝った茨城は、B2優勝をかけてアウェーで群馬と戦う。負けた仙台は、同じくアウェーで3位をかけて越谷と戦う。

B2 PLAYOFFS FINALS 2020-21 2戦先勝方式
群馬クレインサンダーズ vs 茨城ロボッツ
太田市運動公園市民体育館
GAME1:5/22(土) 17:00
GAME2:5/23(日) 14:00
GAME3:5/24(月) 19:00
放送・配信 バスケットLIVE/スポーツナビ (全試合ライブ配信)

B2 PLAYOFFS THIRDPLACE GMAE 2020-21(3位決定戦)2戦先勝方式
越谷アルファーズ vs 仙台89ERS
ウイング・ハット春日部
GAME1:5/21(金) 19:00
GAME2:5/22(土) 15:00
GAME3:5/23(日) 13:00
放送・配信 バスケット LIVE/スポーツナビ (全試合ライブ配信)

 

試合後コメント
桶谷HC(仙台)
ブースターの応援が力になった。このどアウェイの中で、自分たちを守ってくれる存在だった。タイムアウト取るたびに、(仙台カラーの)黄色しか見えなかった。
勝ち負けはこの世界で必ずある中、誰かが責任を取らなくてはいけない。ただ、そこに行くまでのプロセスを、ベストを尽くしたということをみんな絶対に忘れてほしくない。

 

グレスマンHC(茨城)
本当に嬉しく思っている。選手・スタッフ、そしてロボッツに関わる多くの方々に感謝の気持ちをもっている。
仙台に対しては非常にリスペクトしており、間違いなく最後まで展開が分からない戦いだった。
ここ2週間、ホームで戦えたことは嬉しかったし、間違いなくそれが力になっていた。

仙台というディフェンスの高いチームに最後に大きなプレーを出して勝ちにつなげられた。
ベテランの選手が非常に存在感を出した試合だった。

(B1昇格が決まって)ホッとした部分もあるし、また非常にワクワクしている部分もある。
B1昇格という一つの目標は達成したが、同時に優勝するという目標があるので、まずは今日喜びを噛みしめて、チーム一丸となって戦う。

 

平尾充庸(茨城)
(昨日話した通り)非常にタフな試合にはなると思っていた。
茨城が先勝したこともあり、ジェイコブセン選手やミラー選手がオフェンスもディフェンスもアグレッシブに|来ており、少し出だしは押されたところもあったが、しっかりと勝ち切ることが出来て、またホームコートでB1昇格が出来たことは嬉しく思う。
しかし、今日の試合でも反省点もあり、良い点もあったと思うので、次の群馬戦に向けてしっかりとやっていく。

(2,000人以上入った今日の試合に限らず)今までブースター、ファンの皆さんがホームコートを作り上げてくれたことが、このプレーオフを平常心で戦えた。
だからこそのプレッシャーはあったが、相手のショットミスについても、そういう雰囲気を作ってくれた会場の皆さんのおかげ。
だからこそ、感謝しつつみんなの気持ちを背負って最後まで戦いたい。

 

小林大祐(茨城)
勝てて良かった。
昨年、山谷代表に声をかけてもらって、昨年はプレーオフがなくなりなかなか難しい状況の中、この1年はロボッツで変わっていくべきか考えていた。
(昨年まで)ロボッツには、プレーオフで強い相手に勝ち抜く力が足りないと感じていた。
あえて控え選手として試合に出ることを志願し、助っ人のつもりで途中出場で出たときは自分に任せろという気持ちだった。
それが功を奏して、いい形で5年間積み上げたものがようやく成就できた。

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