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【Bリーグ】北関東ダービーは手に汗握る接戦 / 8人で戦った茨城がライバル群馬に勝利

【Bリーグ】北関東ダービーは手に汗握る接戦 /8人で戦った茨城がライバル群馬に勝利

5/7(土)アダストリアみとアリーナ
茨城 93-82 群馬
1Q 18-14
2Q 26-23
3Q 23-21
4Q 26-24

≪茨城≫
エリック・ジェイコブセン 22得点12リバウンド
平尾充庸 20得点
チェハーレス・タプスコット 19得点14リバウンド

≪群馬≫
オンドレイ・バルヴィン 15得点8リバウンド
ジャスティン・キーナン 13得点8リバウンド
トレイ・ジョーンズ 13得点7アシスト

Bリーグ2021-22シーズン最終節の第1戦目。
今シーズン昇格組の2チームの対戦で今シーズンを締めくくる。ここまで直接対決では2戦2勝と茨城に分があるが、群馬もこのままでは引き下がれない。

第1Qはまず群馬が前に出る。
山崎、ジョーンズらの活躍で一時11-4と一気に7点のリードを広げる。
しかし茨城は、そこからジェイコブセンのインサイド攻撃などで点差を詰め、平尾のスリーポイントで逆転に成功。その後、群馬に再逆転されるも、1Q残り36秒で角度のないところからのスリーポイントを決めて逆転すると、粘りのディフェンスから残り5秒で遥がボールを奪うと福澤がきっちり決めて、茨城が18-14と4点リードとする。

第2Qは一進一退のゲーム展開。
群馬は、バルヴィンが高さを活かした打点の高いシュートを決めると、茨城は、タプスコットがフィジカルを活かしたインサイドのシュートを決める。
また、群馬の五十嵐がスリーポイントを決めると、茨城の平尾も負けじとスリーポイントで取り返す展開。
群馬が第2Q後半、山崎が立て続けにシュートを決めるも、このクオーターでスリーポイント4本全てを決めた茨城がさらに1歩前に出て44-37の7点差で前半終了。

 

意地を見せたい群馬は、第3Q序盤に茨城のショットが決まらないところにつけ込み、バルヴィンのインサイドペイントと五十嵐のスリーポイントで得点し、開始1分で2点差まで迫る。
たまらず茨城はタイムアウトを取り、グレスマンヘッドコーチが選手を鼓舞する。すると、タイムアウト明けに平尾とタプスコットのペイントショットが決まり、再び点差を広げる。
群馬はジョーンズのスリーポイント、山崎のペイントショットなどで応戦するも、茨城はタプスコットを中心に遥や福澤のショットで得点を重ね、67-58とわずかに点差を広げて最終クオーターへ。

最終第4Qは、群馬がジョーンズのペイントショットによる得点でスタートするが、茨城が平尾のミドルシュートで得点し、さらにジェイコブセンがインサイドを攻めて得点。さらにバスケットカウントを奪い3点プレイを完成する。
群馬もバルヴィン、パーカーのペイントショットやキーナンのスリーポイントで得点を重ねるも、茨城は第4Qでジェイコブセンがターンオーバーとディフェンスリバウンドからの速攻で3つのダンクを決める活躍をみせる。
何とか追いつきたい群馬がファウルゲームに持ち込むも、平尾が確実にフリースローを決めて点差を詰めさせず、最後は途中出場のゴメスがスリーポイントを決めて勝負あり。
茨城が93-82で制し、直接対決で3連勝とした。

Jbasket nissy’s eye
最後まで手に汗握る試合だった。B1昇格組で同じ北関東のチーム同士、終始意地がぶつかり合っていた。茨城は、8人という少ない人数の中でファウルを少なくしつつ、リバウンドで群馬に勝った試合だった。
群馬も途中は意地を見せ迫ったが、茨城が全員バスケットでライバルから勝利をもぎ取った。
点差こそ11点差と2桁点差だが、試合内容として“接戦”といえる試合だった。

 

 

試合後コメント

グレスマンHC(茨城)
チームを誇りに思う。重要なポゼッションの部分だが、6-11で負けていたところから取り返して18-14で1Qを追われたところは良かった。ひとつひとつの試合は全て違うものだが、このゲームは1Q目をどのように終えるかを重要にしていたので非常に良かったと思う。
得点に関しては、平尾選手、タプスコット選手、ジェイコブセン選手と得点取れる選手が3人いたことが良かった。今日はチームWINだった。谷口選手はスリーポイント3本決めてくれて、15分間の中で数字を残してくれた。
遥選手は影のMVPだと思う。ジョーンズ選手とのマッチアップもよくやってくれた。

 

エリック・ジェイコブセン(茨城)
素晴らしい勝利だった。自分たちがやりたいこと、やるべきことが出来て勝ちにつながった。
ディフェンスとしてはチームのプランを遂行した。オフェンスはタプスコット選手と自分はアグレッシブに戦わなければと思った。チームメイトがいいポジションでプレイできるように配球してくれたので良かった。
(ダンク3本決めた感触は)ファンが喜んでくれたのであれば良かった。ただそれは、平尾選手と福澤選手のパスが良かったからこそ出来た。
(今シーズン残り1試合だが)複雑な思い。いい感情と寂しいという感情が混じっている。明日も今日と同じような素晴らしい雰囲気で出来て、良い終わり方が出来ればと思う。

 

福澤晃平(茨城)
ヘッドコーチが、リバウンドを1本でも勝とうと言っていたので、8本勝てたことは良かった。スリーポイントが9本中2本と良くない数字だが、周りがパスを回してくれてどんどん打って行けと言ってもらっているので有難い。最後のスリーポイントは打った瞬間に入ったと確信を持てた。
ディフェンスは、出ている5人でしっかり守れたことが良かった。リバウンドについては、今日は平尾選手も自分も結構リバウンド取った。(平尾:4本、福澤:5本)それは、チームとして相手を抑える選手が抑えてそこを自分たち(ガード陣)が拾うことが出来た、チームで取ったリバウンドだと思う。

 

トーマス・ウィスマンHC(群馬)
「相手が本当に勝ちにふさわしいゲームだった。また自分たちがオフェンスリバウンドを取らせてしまったことが敗因だった。自分たちが、リバウンドを取るなどしっかりと仕事が出来ていなかった。茨城は昨年B2の決勝で戦って、今年一緒にB1に上がったチーム同士ライバル関係。3連敗はあってはいけなかった。茨城がハッスルに戦って自分たちはそれが出来なかった。」

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Jbasketライター

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