東地区首位決戦、38勝7敗でチームタイ15連勝中の宇都宮ブレックス、対して、EASLと天皇杯を制した29勝16敗の千葉ジェッツのリーグ屈指の注目カードは、東地区首位決戦は宇都宮が千葉の追い上げを振り切って天皇杯リベンジして勝利し16連勝で東地区首位を走る。
第28節
3/27(WED) @船橋アリーナ
千葉ジェッツ 70-93 宇都宮ブレックス
1Q 15-25
2Q 9-28
3Q 28-14
4Q 18-26
<宇都宮>
#25 D.J・ニュービル 21得点
#34 グラント・ジェレット 16得点 10Reb
#13 渡邉裕規 15得点 3AST
#42 アイザック・フォトゥ 11得点
#6 比江島慎 9得点 4Reb
<千葉J>
#2 富樫勇樹 20得点 5AST
#10 ゼイビア・クックス 20得点 7Reb
#33 ジョン・ムーニー 10Reb 8得点
宇都宮のシュートタッチは良く、リーグでも現在3ポイント確率トップの比江島と遠藤がスリーポイントを決めてリードする。千葉は起点となるニュービルに小川がしっかりついていき、富樫がコントロールしてクックスへアリウープでタンクして宇都宮の流れを切っていく。シュートの精度が高い宇都宮がリードして、千葉は中々決まらず一気に引き離されそうな展開を、千葉も動いてペイントにしっかりダイブしてついていく。
アウトサイドからの得点力がある宇都宮は、リズムに乗れきれない千葉に30-15とダブルスコアでゲームのイニシアチブを取る。勢いついて宇都宮ディフェンスの強度は上がり、オフェンスでもリバウンドにしっかり絡み、千葉らしいバスケットを封印させて最大32点のリードをして53-24で折り返す。3Pは、千葉は1/13で70.7%、宇都宮は8/20で40%と好調ぶりが数字からもわかる。
後半に入って9-0のランで千葉が息を吹き返す。富樫もドライブ、スリーポイントと得点してリズムが出て追い上げていき22-6とする。宇都宮はメンバーを変えてリズムを変えるが、千葉のディフェンスが宇都宮の勢いを止めて冨樫が牽引して、内尾もディフェンスで強度の高さを見せる。同じチームで、福岡第一高校で共に戦った小川と内尾のディフェンスは宇都宮のリズムを変える力を見せる。離された千葉は勝負強さを見せて、宇都宮のリズムを変えさせて一気にまくる空気を作って67-52で最終へ。
原のスリーポイントで勢いつかせるが、ここで見せたのは宇都宮のニュービルだ。ニュービルは3本、渡邉とスリーポイント決めてペースを取り戻し、13点差から20点差まで広げる。追い上げる千葉にニュービルが決め切って千葉を寄せ付けない。
最後は田臥から渡邉にパスが渡りスリーポイント決め切って宇都宮ブースターが最高潮に沸いて勝利をおさめ、宇都宮は16連勝で東地区首位決戦を制した。試合後の会見で佐々HCや渡邉の言葉からもこの試合は絶対に負けたくない、天皇杯の借りを返す以外ないということをチームで共有していたことも話したように、宇都宮はチーム全員で凄まじい気迫を見せた。ここからリーグは残り14試合になり、激しい戦いが増していき目を離せない。
佐々宜央 HC(宇都宮)
J:今シーズン打ち切る事をテーマとされてきましたが、シュートを打ち切っていく為にここから佐々HCは何を積み上げて行きますか
比江島慎、渡邉裕規 (宇都宮)
比江島慎選手
J:3ポイントが試合前43.8%リーグトップで、シーズン前に”まだまだ成長します”と言っていましたが、更に自身の可能性を今、どう感じてますか
渡邉裕規選手
J:ベテランと若手といい融合が出来ていると感じます、そして田臥選手のアシストから決め切った感じはどうでしたか
ジョン・パトリックHC(千葉J)
「先日のA東京戦に続いてフィジカルな試合でした。後半クックスを中心にファイトして12点差までカムバック出来ましたが、外国籍選手が1人という状況で疲れも出てしまいました。
その中で聡理がいいディフェンスをみせてくれましたし、後半はポジティブなことも多くありましたが、やはり立ち上がりからもっとエナジーを出して戦うことが必要なので週末に向けて修正していきます。」