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【Bリーグ】SR渋谷がCS出場に向けて三遠に連勝 次節川崎戦が決戦に/ルカHC ベンドラメ礼生「全てを出して戦うしかない」

【Bリーグ】SR渋谷がCS出場に向けて三遠に連勝 次節川崎戦が決戦に/ルカ・パヴィチェヴィッチHC ベンドラメ礼生「全てを出して戦うしかない」

今シーズンの渋谷はマカドゥの怪我から始まり、急遽ギブスが加入して開幕から2勝9敗でスタートして新たなチームで厳しいスタートを切ったがシーズン途中から連勝も重ねて、ベンドラメを起点にクレモンズ、田中、津屋がチームに貢献した。現在32勝24敗とCS出場に向かっている。順位争いとワイルドカード争いでは、三河、千葉、広島、島根、渋谷、川崎がしのぎを削っている。全く予想はつかず、今週末の試合結果が大きく影響することになる。負けられない状況下で中地区チャンピオンの三遠に前節に2連勝してCS出場に繋いでいる。遂に決戦が今週末川崎ホームで試合が行われる。川崎戦に挑む、ルカ・パヴィチェヴィッチHCとベンドラメ礼生に三遠戦後に聞くことができた。

 

「1勝が命を取るゲームになってくる、全てを出して戦うしかない」

ルカ・パヴィチェヴィッチHC

J:ディフェンスの事ですが、お互いに40分間色んな仕掛けをしていく中で、大事なポイントとなったところはどこですか

「1番のポイントっていうのは、三遠のダジンスキー選手が前半に、ピック&ポップ、ピック&ロール、スリップ、と多様なオフェンスをしてくる中で、僕たちのスイッチがうまくいかなくて、彼にどんどん得点を決められていたと。これをですね、後半しっかり止められたこと、これが1番大きなポイントだと思います。ここをうまく守れ始めてから、このゲームっていうのが大きなポイントとして変わっていきました。

三遠さんは、クラーク選手いなくてもパワーレスではなく、力がもともと変わらないと思ってます。 その逆にですね、クラーク選手がいない代わりに、金丸選手、 細川選手、大浦選手、佐々木選手、沢山の速いガード陣がいて、そこについていけるっていうのがダジンスキー選手でした。今回はクラーク選手というよりもダジンスキー選手がこの速いガード陣と一緒になって、スピードあるバスケット仕掛けてくる。その中で2点あります。

1つ目は、ファーストブレイクをさせない
彼らというのは、スティールからのファーストブレイクもあります。リバウンドを取った後のファーストブレイクもあります。シュートを僕たちが決めてもファストブレークがきます。更に、フリースローを決めてもファストブレークがきます。昨日もそうで、すべてこういう速い展開のバスケットは絶対止めよう、というのがそれがまず1つ。

2つ目は、1番大きいのがリバウンド
やはりリバウンドからの得点チャンスっていうのは、三遠のビッグマン1人に3.4回やられてます。シュートも早く打ってきてるので、やはりセカンドチャンスを取られてしまうと、また更にシュートの本数が増えて、気持ちよくフリーにバスケットができてしまう。これをやらしてしまっていたので、僕たちのバスケットを構築できなかった。

この2点というのは昨日から変わらない重要な2点として抑えていたんですけども、今日の試合は、先ほど言ったダジンスキー選手へのピックアンドロールの守り方が1つ大きな鍵となりました」。

 

次の川崎戦はビッグゲームになりますが、どう戦うのか

「川崎さんのホームコートでアドバンテージが向こうにあります。川崎さんは長い間、チームを作ってきていて、文化も作ってきてます。僕たちはまだ新しいチームです。今シーズンでいくつかのシチュエーションで、僕たちは後悔があります。 ほんとだったらあと2勝ぐらい彼らよりも上にいてもよかった。そんな後悔なゲームがいくつかあります。でも、同時にですね、 あれだけ川崎さんや三河さんさんに最初に9試合差、三河さんには11試合の差をつけられていた。そこからあと4試合のところまできて、ここでやっと僕たちは追いつきことができた。正直川崎さんの方がアドバンテージがあると思っています。でも、前回の川崎戦からしっかり学び、全力で戦う、それだけだと思います。もう直接対決になりますので、もうここで中地区の2位をどこのチームが決まるのかここで決まります。ワイルドカードも狙えます。それが川崎戦です」。

 

ベンドラメ礼生

J:今シーズン最初は厳しい状況から追いつくとこまで上がってきて
次節決戦の川崎戦についてどういう思いがありますか

「もう1試合1試合が最後の試合だと思って、全てをかけるつもりでやってるので、正直メンタル的なストレスっていうのはチーム全体でも凄くあると思います。でもこうやって勝ち切って、2連勝できたっていうのは、次の試合に向けてすごく大きいことだと思います。
次の川崎戦は相手ホームなので、そのホームの空気感にのまれないないように、しっかり自分たちのバスケットをやっていきたいなってのは思ってます」。

J:今のチーム状況でリーダーとしてどんなことをチームメイトと話していますか

「どうなんですかね(笑顔)、うちのチームは圧倒的リーダーが1人いるので、ヘッドコーチっていう。 なので、彼の熱量にしっかり置いていかれないように、自分たちも気持ちが強くなりますし、 自分たちでどんな声かけをしてたかって言うと、もう正直あんまり覚えてないですね。もうとりあえずタフに戦うことはチーム全員でしっかり意識はあるので、その気持ちを強く持つということですね。
言わずとも全員が今認識して戦ってるので、そこは1つ粘り強さが出る要因なんじゃないかなと思います」。

J:プレーでチームを牽引していってますね

「ディエンスの部分では僕の貢献できる1つポイントだと思っています。ボールマンに対してのプレッシャーのかけ方だったり、 そこを見てチームの士気も上がるっていう意識はあるので、僕が意識してるところといえば、そのディエンスのところでしっかり流れを作っていけたらいいなっていうのは常に意識しています」。

NBAでのプレーを今シーズン限りにした渡邊雄太選手について、一緒にプレーしてきたベンドラメ選手だから感じることに応えてくれた。

「彼がNBAで残してきたこの成績というのは、今後の日本の子供たちにすごい夢を与えたと思います。 彼がBリーグでプレーすることを決断して、それを彼の口から聞けたってのはすごく良かったと思いますし、彼が日本に来ることによって、またBリーグも盛り上がるし、メディアでもたくさんと 扱ってもらって、Bリーグ自体も盛り上がっていくと思うので、すごく楽しみです」。

 

Check Point
川崎戦ではディフェンスがカギになる。スイッチしてからのアタがいの攻防がポイントになる。いいポジションでボールを持たせない、フィジカルで対応したり、好きにプレーをさせないことが終盤に大きく影響してくると思われる。
4月27,28日川崎vs SR渋谷の一戦は目を離せない。

 

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