常に世代を代表する選手として最前線を走り続けてきた大倉颯太。早い判断力と身体能力の高さを持ち合わせている。その大倉は、2021年2月、2022年11月と2度にわたって靱帯断裂という全治12ヶ月と診断される大怪我を負ってしまう。東海大学時代と千葉Jでの大事な時期に2度の大怪我は、なかなか立ち上がるのが難しいと思われていたが、大倉の強さで、この大怪我を克服していく。今シーズンは、活動の場を新たに千葉ジェッツからアルバルク東京へ変えて、どんなプレーを見せてくれるのか。アルバム東京は今シーズンは中地区となりリーグ制覇を狙う。
その大倉に今シーズン入る前にJbasketインタビューで、想いを聞いた際、穏やかな優しい雰囲気で今シーズンへの想いを話してくれた。「ここ数年優勝していないA東京の優勝に必ず貢献していく」と強く語った。インタビュー中、大倉から語られる言葉の端々からも優勝をしたい想いが伝わってくる。
足の状態はもう大丈夫だというが、プレシーズンゲーム、リーグ戦でもプレータイムにまだ制限がある。アドマイティスHCのバスケットシステムは、ディフェンスとオフェンスに確固たるルールもあり早々にフィットしていけるか、そこは大倉のバスケットIQの高さでアジャストしている。大怪我から復帰して、移籍して思うことは”優勝“そしてチームやファンに返していきたいとも語っていた。
Bリーグが開幕戦の2試合は、越谷に2連勝していいスタートを切ったA東京。その中で大倉もプレータイムが制限する中で、随所での得点や持ち前のディフェンス、プレイメイクでチームに貢献した。
そして開幕戦での大倉のスタッツ
10/5.6 A東京 vs 越谷
Game1 13分13秒出場 5得点 2アシスト
Game2 13分29秒出場 5得点 1アシスト
アドマイティスHCにチームの状況と大倉颯太に求めるものを開幕2試合終わって聞けた。
J:天皇杯やシーズン入る前と実際開幕2試合終わって理想としている形にどれくらいできたと感じれたのかを教えてください
「まだ2試合しかしていませんので、本当に序盤という形で、昨日今日開幕戦が終わったところなんですね。マラソンで言うと、スタート切ったばかりというイメージですので、まだそんなには感触はありませんけれども、今まではやはりプレシーズンからずっとスクリーンイメージで練習をしていましたけど、ここからは実践というか、ゲームで しっかりいかに対応できるかのことが1つのポイントになります。
特に新加入の大倉壮太と菊池翔平。この2名の選手は、システム的には初めてのチームシステムの下でプレーしますので、そういった部分も踏まえてですけども、狙いどころをしっかりと定めて、特に大倉颯太選手はポイントですので、いかにチームをコントロールすること、 これは彼の役割ですので、昨日も何点か反省点が本人はあったと思いますけれども、今日は非常にいい仕事をしてくれたと思いますし、個人的にもチーム全体でも向上心を持って、常に常に前へ前へ進んで、最終目標にたどり着きたいと感じております」。
J:大倉颯太選手は、テーブス選手と変わってコントロールしますけど、得点面含めて求めていることを教えてください
「そうですね。点数がありますが、彼の長所であるディフェンスです。ディフェンスメインで、まずいいディフェンスから彼の力を発揮できると思いますので、もっともっと激しいディフェンスを求めています。
それと同時にプレータイムの制限がもちろんありますので、福澤選手が1番、2番のコンボで使いながら、 もちろんこれからプレータイムも増えていくと思いますけれども、1番要求してるものは、やはりいかに5人の選手をポイントガードとしてコントロールするか。その中で自分のシュート、オフェンス面でのチャンスがあれば、どんどん点数を狙っていってほしいと思っています。
あと、チームのシステムの中ではやはり理解度が非常に高いです。お互いのために信頼し合ってプレーしたら、必ずどのポジションでも点数が生まれる、チャンスがあるというシステムです。そういったところに関しては、ポイントガードのディフェンス、そのあとチームコントロールする、その中で自分のシュート力もちろんありますので、点数も狙ってってほしいと思っています」。
アドマイティスHCは最後に笑顔を見せてくれて、大倉への期待を伺える。
大倉颯太はアドマイティスHCから高い評価をもらっている。多くあるA東京のルールの中で、元々持っているリーダーシップや、チームを勝たせるコントロール力、ここぞという場面で得点する決定力がここから見れると思われる。
A東京には、日本代表の速さと巧さ、ペイントアタックしてこじ開ける力を持つテーブス海と、コートに立てば相手が本当に嫌がる、気持ちが入ったディフェンスとスリーポイントを決める福澤がいる中で、大倉らしさが加わればA東京は今シーズンかなり強豪チームになっていく。
そして、プレータイムの制限がなくなり本来の大倉颯太を見れる日が近づいている。
また越谷戦Game2が終わって、チームを牽引するエースの小酒部にも大倉とのチームプレー、コンビネーションにもついてきいたところ、まだミスも見られるが、ここからもっといいものができると思うとコメントした。
PG・SG/ 185cm/ 石川県出身/ 1999年05月28日生まれ
北陸学院高校
東海大学
2019-20 千葉ジェッツ特別指定選手
2020-21 千葉ジェッツ練習生・ 特別指定選手
2021-24 千葉ジェッツ
2024- アルバルク東京
日本代表🇯🇵
2018年度U22日本代表