岸本隆一が千葉ジェッツ戦で個人通算900回3P成功を達成し、歴代2位の達成となった。12月1日バイウィーク明け第9節、ららアリーナ東京ベイで注目カードとなった千葉ジェッツ戦Game2で歴代2位の900回の3ポイントを達成した。
13年目を迎えたミスターキングスの岸本の今シーズンは、16試合で16試合スターターで出場して、1試合平均11.1得点、3.9アシスト、1.1リバウンドとチームを牽引している。岸本は2022-23シーズンで千葉ジェッツを破って悲願のBリーグ初制覇を成し遂げている。その時の会見で琉球一筋でやってきたからこそ、岸本の想いや人柄が出たコメントが印象に残っている。
J:去年負けて、最後逆境を乗り越えられなかった、長い人生で必ず思い出すシーズンになっていくと話してました
岸本:「キングスの歩んできた道を振り返ってみても、何度も何度も壁に当たって、それを乗り越えて今日という日を迎えたと思うので、、ただ自分達の信じる道を、信じ続けた結果、今日の結果を勝ち取れるという事を証明出来たと思います。恐らくまた時間が経って、自分達にとってまた何か違う壁など出てくると思うんですけど、それを乗り越えて、これからも価値のあるプレーを表現していきたいです。何よりも観ている人にバスケットボール以上のものを感じてもらえるように、まだまだ頑張っていきます。この日までに色んな人が力尽くして戦ってきたので感謝の気持ちもありますし、自分達、沖縄にとって意味のある優勝になったと思います。でも1ヶ月くらいバスケット忘れて喜んでいられたらいいかなと思います笑」
「やっとここまでたどり着いてうれしい気持ちでいっぱいです。今日という日に至るまでに、いろんな人が力を尽くして戦ってきたと思うので、感謝の気持ちもありますし、自分たちにとっても、沖縄にとっても、意義のある優勝になったんじゃないかと思います」。この会見の表情は安堵と達成感に満ちていた。
岸本は沖縄県出身選手としての誇りを持ち、キングスのカルチャーを体現し、常に努力を続け、チームの勝利に貪欲に成長を遂げてきた。岸本の大事な場面で放つ3ポイントやシュートを打ち抜く気持ちの強さ、そしてゲームメイクしてチームメイトの良さを引き出し鼓舞する魅力の選手だ。チームの勝利と琉球ファンブースターを大事にして共に成長してきた岸本。
シーズン前に公開練習があり、存分に汗を流した岸本がコートに戻ってきてくれ、特別に今シーズン始めにあるEASLやBリーグについてJbasketインタビューで聞けた。
J:地元、沖縄でずっとこのチームを牽引してきてファンブースターを盛り上げていまますが、みんなと今大会をさらにどう楽しんで盛り上がっていきますか
岸本:「いろんな人がバスケットを見に来てくれて、何かいつもとは違う気持ちになってくれたらいいなと思います。沖縄にいて、他の国、他のチームに興味がある選手とか、子ども達にとって、すごくいい機会だと思うので。
沖縄にとってもそうですけど、これからを担う子たちにとってすごく可能性が広がる、EASLはそんな大会になり得ると思うので、僕自身も少しでもその要素になれたらいいなっていう思いです。僕のキャリアの初めの頃に比べると、いまは全然違ってますし、バスケットが違うって事もそうですけど、取り巻く環境もすごく変わったと思います。僕自身の感覚としては、すごくいろんな方が尽力して、いろんな環境を整えてくれ、その荒波に揉まれながらも、なんとか今、自分はいるんじゃないかっていう感覚です。そのおかげで成長できた部分もたくさんありますし、何回も言うようですけど、“子供たちにとってすごく夢のあるリーグになりつつある”と思うので、そこが1番変わったことが 僕にとってすごく嬉しいことです。自分が子供の時にこんなリーグがあったら、よりもっと違った視点で、違ったアプローチで バスケットに取り組んでたのかなと思うと、なんて言うんですかね、悔しさみたいなものもあるので。はい。すごくいい環境にいられてることにすごく感謝します」。
3ポイントはバスケットの試合で盛り上がる一つとなっている。Bリーグでもこの3ポイントを積み重ねてきた選手たちが新たな記録を達成しようとしている。ここからの3ポイントを見るのに楽しみになってくる。
<現在歴代1位 1,000回>
富樫勇樹(千葉J)
1100回3P成功達成まであと5回(現在1,095)
達成すればB1史上初となる。
<歴代2位900回>
岸本 隆一(琉球)
史上2人目B1 3P900回達成
<歴代3位 900回まで>
安藤誓哉(島根)
900回3P成功達成まであと3回(現在897)
辻直人(群馬)
900回3P成功達成まであと7回(現在893)
<歴代5位 800回まで>
金丸晃輔(佐賀)
800回3P成功達成まであと4回(現在796)
<まもなく600回 通算13人達成>
石井講祐(三河)
600回3P成功達成まであと9回(現在591)
比江島 慎選手(宇都宮)
600回3P成功達成まであと22回(現在578)
今村佳太(名古屋D)
600回3P成功達成まであと28回(現在572)
須田侑太郎(三河)
600回3P成功達成まであと30回(現在570)
1990年5月17日生まれ/ 34歳
PG・SG/ 176cm/ 沖縄県出身
沖縄県立北中城高校
大東文化大学
2013- 琉球ゴールデンキングス
2022-23 初のBリーグ優勝
日本代表🇯🇵
2016年 ウィリアムジョーンズカップ出場、男子日本代表候補重点強化選手
2021年 ワールドカップ2023window1 男子日本代表選手
2022年 男子日本代表強化試合