能登半島地震からの復興に向けて石川県内灘町総合公園のバスケットボールコートをリニューアルして、26日に寄贈式が行われた。地元企業の寄付やクラウドファンディングなどで一般社団法人ピックアッププレイグラウンドが費用を集めた。税金を使わない自主財源でリニューアルする 「HOKURIKU PLAYGROUND Renovation Project」が寄贈式を行った。
寄贈式には、内灘町⻑の川口克則氏、石川県七尾市出身で女子日本代表の赤穂ひまわり(デンソーアイリス)、姉の赤穂さくら(デンソーアイリス)、兄の赤穂雷太(秋田ノーザンハピネッツ)が駆けつけた。
赤穂さくら
「体育館は予約するのが大変だったりすると思うんですが、いつ来てもバスケができるこのような環境が整ったことがシンプルにうれしいです。ここでクリニックを開催して、地元の小中学生と一緒にプレーできたら最高ですね。開放感のある素敵なこのコートをたくさんの人に使ってもらってバスケットボールをとにかく楽しんでほしいなと思います」。
赤穂雷太
「第一印象、本当に綺麗なコートだと感じました。ストリートコートはやはり代々木というイメージがあるのですが、ここが新たな聖地になればいいなと思いますし、たくさんの人に知ってもらいたいですね。素晴らしい環境が用意されたので、地元の子供達にたくさん練習してもらって、未来のBリーガー、Wリーガーがここから誕生することを願っています」。
赤穂ひまわり
「身近な場所にとても映えるコートができたのでたくさん使ってもらえたらと思います。いまバスケットボールがとても注目されているので、こんなコートがたくさん増えて、さらに広がっていってほしいと思います。私自身は、バスケはとにかく楽しむことが大切だと思っていて、この場所でプレーを楽しんでもらいたいですし、私も楽しむ姿を見せていきたいですね」。
漫画「SLAM DUNK」作者
井上雄彦氏
「”HOKURIKU PLAYGROUND Renovation Project”により、内灘町のバスケットボールコートが美しく完成したことをとても嬉しく思います。このコートに集うプレイヤー1人1人の力で、日本バスケの景色をさらに豊か にしていきましょう」。
スポーツ庁⻑官
室伏広治氏
「昨年のワールドカップでは、日本代表が見事な戦いを繰り広げ、私たちに感動と希望を与えてくれました。その影響もあり、バスケットボールへの関心が一層高まっていることを感じています。
このバスケットボールコートは、⻘少年が健全に成⻑する場であり、地域住⺠がコミュニティの絆を深める場です。日々の練習や試合を通じて、子供たちがチームワークや努力の大切さを学び、大人たちも健康維持やストレス解消の場として活用されることを願っています」。
一般社団法人ピックアッププレイグラウンド
全国の公園に屋外バスケットボールコートを増やしていく「47都道府県プレイグラウンドプロジェクト」を発足。能登半島地震復興支援の一環として自主改修した石川県内灘町のコートを第一号に、これからもピックアッププレイグラウンドコートを作りたい自治体を募集。コート建設のアドバイスやコートデザイン、また竣工後のコミュニティ作りをサポートすることによって、プレイグラウンドがコミュニティによって自治・運営され、バスケットボールの文化が日本中に根づく未来を描いている。