9月21日に河村勇輝は、NBA挑戦のため日本を飛び立った。メディアにいつも笑顔をみせてくれ、日本にいるファンブースターにもメッセージを残した。
今回の渡米はNBAメンフィス・グリズリーズと契約を締結し、10月1日から開催されるNBAトレーニングキャンプに参加するためである。出国前にいくつかの質問に答えてくれた。
河村勇輝への代表質問を紹介。
「八村塁選手、富永啓生選手とマッチアップしたい」
Q:改めてキャンプでアピールしたいこと、例えばGリーグでは個人の得点を優先するようなプレーが多かったりと聞きますが、その戦いの中で自分をどうアピールしていきますか。
河村勇輝
「グリズリーズからは、アンセルフィッシュや、プレーメイキングとパスのところをすごく評価していただいているので、評価していただいている部分も、よりレベルを高くアピールすることができれば、そのチームの構想に入っていけると思っています。そこはぶらさずにやっていければいいなと思います。
本当に僕自身は今年、一年間はGリーグでもいろんな経験を積みながら、アメリカの文化だったり、いろんなことに慣れて、成長する一年間にしたいなと思っているので、Gリーグの環境は、昔と今がどれだけ変わっているかもわかりませんし、それは本当に行ってみてのお楽しみというか、はい、その環境になってからまた考えていければいいなと思っています」。
Q:初の海外での長期の生活で、これだけは持っていこうと思ったアイテムはありますか?
河村勇輝
「寝具の西川さんの寝具や枕だったり、寝具はやっぱり自分のコンディションを常にサポートしてくれるので、そこは必ず持って行こうと思います。あとは“バスケットボール”、自分のバスケットボールは持っていきたいなと思っていて、、空港に持ってきたボールですが、あの…空気を抜くのを忘れていて持っていけなくて、チェックインの時に持っていけないということになったので、一旦ちょっとボールはお預けになっちゃうんですけど(笑顔)、現地でボール調達して、部屋に自分のボールを置きたいです。日本とはボールも違いますし、重さも感覚も違うので、練習の時だけではなくて、自分の生活の中でも触りながら常にこう感覚を研ぎ澄ましていければいいなと思います」。
Q:挑戦が今目の前に来て、保安検査場を通ったら本当にスタートの一歩だと思うんですけど、子供の頃の夢をこのスタートに立つ今、改めて目標を教えてください。
河村勇輝
「そうですね。本当にそんなに早くというか、まさか僕のバスケットボール人生でNBAの挑戦する日々が来るなんて、正直、本当に思ってもいませんでした。こういったチャンスをいただけることも夢にも思ってなかったので。本当に今はこのチャンスをいただいて、気持ちの整理もある程度ついて、現実的にはなってきています。あの場に立って、NBAの選手たちとキャンプに入ったら、また大変なこともあると思いますし、自分の中で“来てしまったんだな”と思う部分も絶対あるとは思うんですけど、これまで日本でずっとプレーしてきて、日本で培ったものっていうのは、必ず世界でも通用するって証明したいなって思います。
将来の子どもたちが、いろんな選択肢を持って日本にいてもNBAも目指せるんだとか、また逆に海外へ早く行った方がいいんだとか。いろんな選択肢が増えるような結果で終われればいいなと思います。そのためには僕はNBAのコートに立つことが絶対必要だと思いますし、本当にファンの皆さんも、やっぱり僕がNBAのコートに立つことを夢に見ていると思うので、そういった皆さんの夢も叶えられるように、時間はもしかしたらかかるかもしれませんが、しっかりと夢を追いながら自分と向き合って、成長して成長して、必ずNBAのコートに立ちたいなと思います」。
Q:改めてオリンピックも経て、自信のほどはどうですか。
河村勇輝
「自信はもちろんありますし、その自信をよりプレーに活かしていければいいなって思います。徐々にNBAのコートに立つイメージはついてきてはいるので、キャンプに行きながら、英語の能力だったり、生活面とかも大変なことあると思いますが頑張ります」。
その後、河村勇輝は笑顔で出発口からアメリカへと旅立っていった。ここからの河村勇輝にさらに注目していきたい。