
B1の島根スサノオマジックは24日、松江市のカミアリーナで西地区首位の長崎ヴェルカと対戦し、101―93で勝利した。2連勝で通算15勝11敗とし、西地区5位は変わらないものの、上位撃破で存在感を示した。
島根はニック・ケイがキャリアハイタイとなる34得点を挙げて攻撃をけん引。岡田侑大も3点シュート6本を含む26得点と続いた。コティ・クラーク、中村太地、納見悠仁が2桁得点を記録し、上田隼輔は移籍後初得点をマークした。白濱僚祐、ジェームズ・マイケル・マカドゥ、飯尾文哉を欠く苦しい編成の中でも、チーム一丸で戦い抜いた。
試合は序盤から島根が主導権を握った。第1クオーターは納見の連続3点シュートを含め、外角が好調で流れをつかむ。1点リードで迎えた第3クオーターには、ケイや中村を中心に相手の主力シューターを徹底マーク。素早いパス回しから得点を重ね、リードを7点に広げた。
第4クオーターは、コティがファウルアウト、その後も長崎エースとマッチアップしてい介川アンソニーがファウルアウトしたが、長崎の爆発的なオフェンスを抑えた。特にスリーポイントが脅威のイ・ヒョンジュンを抑えられた事は収穫になったはずだ。インサイドでも競り合った長崎のジョンソンに内外から得点を許したが、ケイや上田がフリースローを確実に沈め、最後まで主導権を渡さなかった。3点シュート成功率は島根が50.0%、長崎が29.7%。複数の大型選手を擁する長崎に対し、外角からの高精度な攻撃が勝因となった。
試合後、ペータル・ボジッチヘッドコーチは「厳しい状況の中でも、選手たちが序盤から団結し、集中力高く戦ってくれた。この勝利はチームがもう一段階上へ行くための大きなきっかけになる」と手応えを語った。





中村太地(島根)へJbasket インタビュー
J:今日は特にディフェンスが機能していた印象でした。相手に対して、どんなポイントを意識して守ろうとチーム内で共有していましたか。また、ご自身として意識したことはありますか。
中村「相手はスリーポイントが非常に強烈なチームで、40%を超える確率で決めてくる選手が何人もいるので、とにかく全員が足を動かすこと、前からプレッシャーをかけることを徹底しました。実際にコティやアンソニーがファールトラブルになるくらい、激しくプレッシャーをかけることができたと思いますし、その結果、相手のスリーポイントの効率をかなり下げられたのは大きかったと思います。そこはすごくうまくいったという印象です」
J:怪我人が多い中で、中村選手ご自身は、今のチームにおいてどのような役割を担っていると感じていますか。
「まずはディフェンスからですね。自分のフレームやスマートさを生かして、相手のキープレイヤーに対峙し、簡単にやらせないこと。それに加えて、ディフェンスでのコミュニケーションなど、エナジーをもたらす役割をコーチからも求めらていると感じています。チームとしてもそういう存在が必要だと思いますし、毎試合『まずはディフェンスから』という意識でプレーしています」。
島根は27、28の両日、同じくカミアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。
©︎Bleague