「一つ下の湧川颯斗と対戦するのが楽しみ」「大怪我を乗り越えて」/特別指定選手として滋賀に加入、期限付移籍へ
岩下准平(筑波大学4年)の2025-26シーズン特別指定選手としての滋賀レイクス加入が決定した。
岩下は長崎ヴェルカから「B.LEAGUE DRAFT 2026」1巡目4位で選出され、選手契約を締結。その後、「育成契約選手制度」に基づき、2026-27シーズンは滋賀レイクスへ期限付移籍することとなる。
また滋賀レイクスは、「B.LEAGUE DRAFT 2026」で交渉権を獲得した田中流嘉州(大東文化大学4年)と2026-27シーズンからの選手契約を締結。契約期間は3年で、「育成契約選手制度」に基づき、2026-27シーズンより長崎ヴェルカへ期限付移籍する。なお、田中については契約期間中に滋賀レイクスが希望した場合、期限付移籍を終了できる。
岩下はすでに選手登録が完了しており、2月7日の「りそなグループ B.LEAGUE B1リーグ戦 第22節島根スサノオマジック vs 滋賀レイクス」よりチームに帯同する。

「辞めなくてよかった」
2度の大怪我を越えて、今思うこと
※怪我について
岩下は高校2年生の時に左膝の前十字靭帯断裂、大学2年生の時にも同じく左膝の前十字靭帯断裂を経験している。
J:2回の大怪我を経験して、今の状況をどう感じていますか?
岩下
「2回目の大怪我もありましたが、そこをしっかり乗り越えて、以前よりも自信を持ってプレーできるようになったと感じています。
4年生の最後は、チームとして思うような結果は残せませんでしたが、自分がやってきたことに後悔はありません。やりきった4年間だったと思います。
キャプテンとしてチームを引っ張る立場を任されたことも、自分にとっては大きな経験でした。責任は重かったですが、その分、成長できた部分も多かったです。
2度の怪我をした時は、正直『もうバスケットを辞めたい』と思ったこともありました。それでも、両親の支えや言葉があって、『もう一度頑張ろう』と思うことができました」
J:どんな言葉だったのですか?
岩下
『「あなたはここで終わるような選手じゃない。これから先があるんだから、まずは好きなことを続けなさい。辞めないで、頑張りなさい」
そう言ってもらえたことが、もう一度前を向くきっかけになりました。
今振り返ると、本当に辞めなくてよかったと思います。大好きなバスケットを続けてきたからこそ、こうしてドラフトの舞台で指名していただけた。感謝の気持ちでいっぱいです。』
J:高校・大学に多くの先輩後輩がいますが、対戦したい選手は?
岩下
「一つ年下の湧川颯斗ですね。
もちろん、多くの先輩後輩と戦ってみたいです」
2021年ウインターカップ優勝
福岡大学附属大濠 28年ぶり優勝
大会ベスト5
川島悠翔 (福大大濠#8)
岩下准平 (福大大濠#13)
湧川颯斗 (福大大濠#14)

また、アンダーカテゴリーの代表から共にプレーしてきた山崎一渉について、次のように語った。
「今回1位指名されましたが、彼も膝の大怪我を経験しています。怪我をしていた期間もずっと連絡を取り合っていましたし、彼が指名された瞬間は、自分のことのように嬉しかったです。
自分も負けないように頑張りたい。そして、ドラフト1期生として、この世代からBリーグを盛り上げていけるような選手になりたいと思っています」
「ヴェルカで始めてよかった」
ドラフト直後の想い
※本コメントは長崎ヴェルカからのドラフト指名直後に行われたもの。
「(長崎ヴェルカは)リーグの中でも、ちょっと“熱い”チームだと思っています。
そこに自分が行って、チームをいい意味で変えられるような、体現できるようなガードになりたいと思いました」
ドラフト制度について初めて聞いた時の心境には、正直な戸惑いもあったという。
「『そういう制度ができる』と聞いた時は、『まあ、やるのか』『大丈夫なの?』という気持ちもありました。でも、決まってからは“なるようになる”と思っていました」
大学4年生の時点でドラフト開催が決まり、進路が定まったことで、1年間は迷いなくバスケットボールに集中できたと振り返る。
「就職活動をせずにドラフトに臨むことへの不安はなかったです。初めての制度で、何人選ばれるのか、どういう形になるのかは分かりませんでしたけど、それでも『プロでやりたい』という気持ちは変わりませんでした」
プロを強く意識し始めたのは、高校2年生から3年生の頃。当時はまだドラフト制度はなく、自らの中で描いていたのは「プロになるための道筋」だった。
「ドラフト前だったら、自分でチームを選べた部分もあったと思います。でも制度ができたことで、そうはいかなくなった。ただ、選んでいただいたチームには本当に“ご縁”があると思っています。
長崎でキャリアをスタートできることはすごく嬉しいですし、引退する時に『ヴェルカで始めてよかった』と思えるようなキャリアを歩みたいです」
高校3年時にはウインターカップ優勝も経験したが、そこで何かが劇的に変わったという感覚はなかったという。
「景色が変わったというより、純粋に『プロを目指したい』という思いが、その頃に一番強くなりました」
自身の強みについては、はっきりとこう語った。
「ポイントガードとして、『得点を取るポイントガード』であること。
3ポイントを積極的に狙って、強気のプレーで得点を量産する。それが自分の持ち味です」
ドラフト制度が決まったからといって、特別にプレーや準備を変えたわけではない。
「今までやってきたことを、ただやり続けただけでした。
もともと『このチームに行きたい』という強い希望はなくて、『プロになりたい』という思いが一番でした」
そして最後に、ドラフト1期生としての覚悟を口にした。
「誰も経験したことのない制度の1期生として、これからはリーグを代表する選手、そして日本代表として活躍できるような選手になりたいです。
筑波大の後輩たちにも、一人でも多く『Bリーグに行きたい』と思ってもらえるような、憧れられる存在になりたいですね」
キャリア
岩下 准平
ポジション:PG
身長/体重:180cm/78kg
生年月日:2003年4月2日
出身地:福岡県
福岡市立西福岡中学校
福岡大学附属大濠高校
筑波大学
全日本中学校バスケットボール大会
2017年(中学2年)優勝
2018年(中学3年)準優勝/大会優秀選手
SoftBank ウインターカップ 全国高等学校バスケットボール選手権大会
2019年(高校1年)準優勝
2021年(高校3年)優勝/大会ベスト5
全日本大学バスケットボール選手権
2022年(大学1年)ベスト16
2024年(大学3年)ベスト16
2025年〜
滋賀レイクス(B1)特別指定選手
代表歴 🇯🇵
U16日本代表(クリスタル・ボヘミアカップ優勝/大会MVP、ベスト5)
U19日本代表(FIBA U19ワールドカップ2021・16位)
岩下准平滋賀での特別指定選手が正式に決まって🎙️
「この度、滋賀レイクスに加入することになりました岩下准平です。幼い頃からの夢であったプロバスケットボール選手になることができ、さらにキャリアのスタートを滋賀レイクスという歴史ある素晴らしいチームで迎えられることを、大変嬉しく思います。
自分の持ち味である3Pシュートとディフェンスで、チームの勝利に貢献できるよう全力で頑張ります。滋賀レイクスを応援してくださっている皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。」
2度の大怪我を乗り越え、ドラフト1期生としてプロキャリアの第一歩を踏み出した岩下准平。滋賀レイクスでの特別指定選手としての日々、そして長崎ヴェルカへと続く未来は、まだ始まったばかりだ。
「辞めなくてよかった」その言葉の重みを、コートで体現していく時間が、いま動き出している。
次にどんな景色を見せてくれるのか。岩下准平の挑戦から、目が離せない。
福大大濠
筑波大学
B.LEAGUE DRAFT 2026