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【Bリーグ】仙台がCSに向けて逆転勝利/渡辺翔太「総戦力でステップアップして最大限の力を発揮していく」得点1位カルバー27得点

【Bリーグ】仙台がCSに向けて逆転勝利/渡辺翔太「総戦力でステップアップして最大限の力を発揮していく」得点1位カルバー27得点

一面雪化粧の越谷総合には多くのファンが駆け付けたGAME2。
前日の試合は死闘の末にホームで勝利した越谷だが、CSに向けて連敗を阻止したい仙台が逆転勝利した。

第22節 2/8(SUN)GAME2
越谷市立総合体育館 3,488人

越谷 67-76 仙台
1Q 20-13
2Q 24-22
3Q 11-17
4Q 12-24

<仙台>
#8 ジャレット・カルバー 27得点 9リバウンド 4アシスト
#45 ネイサン・ブース 16得点 9リバウンド
#15 渡辺翔太 9得点 6リバウンド

<越谷>
#11 カイ・ソット 14得点 6リバウンド
#5 アンソニー・クレモンズ 14得点 4アシスト
#7 松山駿 12得点 4リバウンド 3アシスト
#9 デイボン・リード 10得点 7リバウンド

<前半>
越谷はソットを起点としたインサイド攻撃に加え、松山の連続得点で主導権を握る。さらに途中出場の池田、鎌田が立て続けに3ポイントを沈め、仙台はたまらずタイムアウトを要求。
追う展開となった仙台はカルバーのドライブで得点を重ね、渡辺や井上もアウトサイドから応戦する。しかし、越谷の強度の高いディフェンスの前にリズムをつかめないまま、前半を終えた。

<後半>
後半は仙台の荒谷が果敢なドライブで得点し、続くネイサン・ブースや渡辺も要所でシュートを沈め、追い上げムードが一気に高まる。越谷もクレモンズ、松山の得点で応戦し、拮抗した展開が続いた。
4Qに入ると、カルバーのバスケットカウントで勢いに乗った仙台が、杉浦の3ポイントで逆転に成功。残り5分から一気に畳みかけた仙台がそのまま逃げ切り、今節を1勝1敗で終えた。

 

試合後コメント

ダン・タシュニーHC(仙台)
「本当に自分たちの選手を誇りに思います。風邪が流行っているというのもあり、何人か来ていない選手やスタッフもいましたが、その中でもしっかりと最後まで戦い続けた選手たちを本当に嬉しく思います。その中でも、やはりコミュニケーションを取るということ、特にディフェンスのところで、今日のディフェンスはシーズンを見ていく中でもベストであり、特に後半のディフェンスは本当に良かったと思います。そこを最後まで諦めずにやり続けていたことが、大きな勝利につながったと思います。」

J:3Q終了時点では負けていましたが、4Q前にはどの様な事を話されてたか教えて下さい。

タシュニーHC
「自分としてその場面で選手たちに伝えたことは、『一体感を持って、しっかりまとまって戦い続けてください』ということでした。やはりコミュニケーションというのは本当に大切で、あの大変な場面でもどれだけコミュニケーションを取れるかによって、勝敗が大きく分かれてくると思います。なので、選手たちがしっかりとコミュニケーションを取って、いいオフェンスを持って、お互いにサポートして助け合いながら、その心を忘れないように4Qに向かってほしいというのを伝えました。」

 

渡辺翔太(仙台)

J:昨日の試合の終わりから今日の入りというところでも、選手間では話されたこととして、「ファイトする」という部分はありましたか。

渡辺
「そうですね。越谷さんの方がルーズボールだったり、フィフティフィフティのボールに関して、いわゆるドッグファイトの部分をしっかりやっていたので、自分たちはそれを表現できていませんでした。例えば、リバウンドからのルーズボールでエンドワンを与えてしまった前半の終わりの場面だったり、そういったところで自分たちが流れを渡してしまっているというのを、その点差のところで大きいと感じていました。なので、後半はそこでは絶対に負けてはいけないという意識で、その部分を表現できたと思います。」

J:4Q入る前の時間帯で、どんなところをコミュニケーションされましたか。

渡辺
「自分たちにフォーカスすること、笛だったり自分たちではコントロールできない部分でフラストレーションを溜めないということを、まずコートでもベンチでも話し合いました。そこで自分たちの流れを自分たちで引き出せたことが、すごく大きな勝因の一つだったと思います。」

J:4Qの入りは、カルバー選手らの得点でじわじわと追い上げていきました。昨日の反省を活かし、4Q残り5分からの集中力が高く、逃げ切りました。

渡辺
「そうですね。ディフェンスが機能し始めたというところが一つ大きかったですし、どこのチームもJCに対してはダブルチームやプレッシャーを強めてくる中で、いいフロアバランスの中、特に後半はネイサンのピックを生かしてポップさせ、いい形で佑成さんだったり他のメンバーがスコアできました。最後はJCが3ポイントを決めて、自分たちの勝ちパターンのオフェンスも出せたというのは、すごく良かったと思います。」

J:後半戦が始まっている中で、1つの勝利がすごい鍵を握ると思います。勝ち切るチーム組織になるために、渡辺選手が発信しているものはありますか。

渡辺
「セルジオや誠也さんがいない状況の中で、先週はコンディション面の影響で練習もできない時がありました。その中での今日の一戦は、本当に全員がステップアップしなければいけない状況で、それを体現できたのは良かったと思います。
今後、セルジオや誠也さんが戻ってきた時に、プラスアルファの力を発揮できることがチームのステップアップにつながり、CSで戦う上でも必要になると思います。まずはバイウィーク前に強敵の名古屋Dさんとの試合があるので、総戦力でステップアップし、彼らが戻ってきた時に最大限の力を発揮できるよう、バイウィーク前の2戦を大切にしていきたいと思います。」

 

安齋HC(越谷)
「前半は遂行力にムラがあり、後半は仙台のアグレッシブさに対してオフェンスの停滞からディフェンスが崩れ、相手の強みを出させてしまったと振り返った。
40分間やりきれるかどうかが勝敗を分けるとし、残るホーム2試合でその姿勢を作り上げ、バイウィークに入りたいと語った。」

J:4Qの始まりで、安齋HCが池田選手のアタックを見て1本外したところで仰け反ったような場面がありました。あそこで打ち切った判断を評価しているのか、それとも決めきれなかった点なのか、どのように捉えていますか。

安齋HC
「オープンなので、仙台さんが開けてきたという状況ですし、そこは打ち切っていいと思います。ただ、そこに至るまでのオフェンスの流れやチョイスが、僕はあまり納得できないところがありました。
そこからまたディフェンス、3Qもそうだったんですけど、ディフェンスを頑張ってリバウンドも昨日よりは向上しているのに、そこから走らない。仙台さんがマッチアップを変えてきて、ジャレットに日本人選手がついてきた時に、狙うタイミングをもっと早く作って収縮させて、そこがダメだったら展開する、ということをやっていけばいいのに、そこで頑張らないから、結局相手とがっつりやり合うような状況になってしまって、全然流れが作れない。
そういう部分も含めてですが、仙台さんが狙っているところに、わざわざ自分たちがオフェンスで仕掛けていったり、時間をかけて仕掛けていってもいいオフェンスにならず、結局ディフェンスに引きずられてしまう状況だったと思います。」

 

カイ・ソット(越谷)

J:カイ・ソット選手の存在というのは、チームの柱になっていて、この後の試合はとても大事な局面を迎えてくると思います。その中でカイ・ソット選手の役割を改めて教えてください。

カイ・ソット
「オフェンスでもディフェンスでも僕の存在はチームにとってプラスだと思います。越谷で2年目になり、竜三さんのバスケスタイルも分かっていますし、去年からいるチームメイトとも、どういうふうにプレーすればいいか分かっています。
ただ怪我明けで、求められるのは去年以上のプレーだと思うので、そこをどれだけやっていけるかが今後につながると思います。」

 

後半にディフェンスの強度とコミュニケーションを高め、試合をひっくり返した仙台。「ファイトするか、しないか」を選び、4Qの勝負どころでそれをコート上で体現したこの一勝は、CS出場を目指すシーズン終盤に向けて、仙台が何を武器に戦っていくのかを明確に示した。逆境を言い訳にせず、一体感と遂行力で勝ち切る。
熱を帯びた戦いを続ける仙台の今後は、リーグ内外からさらに注目を集めていきそうだ。

文・写真:小玉慶二郎

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