【女子日本代表】アジアカップ６連覇へ向けてデンマーク３連戦を前に前日公開練習&コメント／林、ステファニー、桃仁花、星、朝比奈、本橋

6月15日に6月16-18日間で行われる「三井不動産カップ2023高崎大会」デンマーク（FIBAランキング52位）との戦いを前に女子日本代表（9位）メディア向けの前日公開練習が行われた後にコーチと選手達が応えてくれた。

カナダ遠征から帰国後、今大会の最終12名が発表され、渡嘉敷来夢、川井麻衣、野口さくらの3名がアジアカップ日本代表から外れ、朝比奈あずさ(筑波大 19歳）は念願の代表選考として選ばた。
囲み取材では、今回の選考を恩塚HCに聞くことが出来き、選手は、林咲希キャプテン、アメリカ帰りの馬瓜ステファニー、1年ぶりの帰国のオコエ桃仁花、最年少の朝比奈あずさ、初選出の星杏璃、そして日本代表を長きに渡って引っ張る本橋菜子に聞くことが出来た。

恩塚亨HC

「パリで金メダルを取る為に何をするべきか、ワールドカップで出た課題をどうするかをテーマにして合宿してきた。スピードを停滞させる相手に対してどう戦うか。カナダで対戦した時はやはり足を止めにくる戦いをしてきたが、それを乗り越える事が出来た状態で今回迎えることができました。アジアカップに向けて最終調整し、3ゲームあるので色々試した上でアジアカップへ臨みたい。

-チーム最終選考について

「一言で言うと、今最高の選手、また掛け合わせを考えて選考しました。ポイントとして選手達に求めていた事は、機動力、いいポジションを相手より先に取って有利に戦う。横並びの勝負をするバスケットでは私たちは分が悪いので、いいポジションで戦う回数を増やしたいので、シュート、3P、ジャンパー、後は高いエネルギーでゲームの初めから最後までプレーし続ける、それを自分だけではなく周りにも影響を与え続ける事がチームに大事なコンセプトで、その長けた選手がピックアップされています。渡嘉敷がそれがなかったと言う事ではなく、チームの為に常に声を掛けてくれて、高いモチベーションで頑張ってくれていたので感謝してます。その中で今アジアカップを考えた時にコンセプトに1番ハマる選手を選考したという事になります」

林咲希キャプテン

「3日間ファンの方の前でプレーする事は楽しみですし、見られてるので自分たちの出来るプレーしっかり出し切って、3試合を通してチームとして成長してアジアカップへ向けて良いスタートが切れる様にいい雰囲気でやっていけたらと思っています。個人的にはシューターとして思い切って打っていきたいですし、自分はシュートだけでは無いので、走る事だったりリバンウンドだったり、ルーズボールだったり、細かいところも出来ると思っているのでしっかりやって行きたいと思います。」

星杏璃代表初選出

「日本代表で自分のプレーが出来るのが凄く嬉しくて、それと同時に日本代表に入ったプレッシャーや責任も感じています。短い合宿の中で自分のプレーを全部見てもらえたかと言うと、そうでは無いと思うので、シーズンプレーしてきた自分の得意なドライブやディフェンスで足を動かす所だったりを見て評価してくれたと思うので、そこは代表の舞台でも発揮していきたいと思っています。カナダで初めて外国人と対戦して、ディフェンスでプレッシャーをかけたり通用すると思った。オフェンスは得点に絡む事も得意なのでしっかりチャンスを見つけて自分のできる所を精一杯頑張っていきます。

J：代表に選ばれた率直な感想、チームのみんなとは話してますか

「はい。頑張ってきて良かったなと思うし、嬉しい気持ちです。皆んなから“おめでとう”と言っていただけたと同時にチームの活動が出来ないので、申し訳ない気持ちですが、お互い頑張ってね。とチームのみんなと互いLINEで話しています」

J：ファンに見てもらいたいことはなんでしょうか

「得点を取れる方は沢山いるので、それだけでは自分は埋もれちゃうと思うのでディフェンスは自分の足を動かしてプレッシャーをかける事が持ち味だと思うので継続して、オフェンスは積極的にスリーポイントを狙ったりチャンスを見つけて良いシュート選択が出来る様にしたいです」

馬瓜ステファニー

「レベルの高いメンバーの中に残してもらえた事は光栄ですし、自分の出来る事をしっかりやっていきたい。戦術に関してもお互い話し合ってみんながしっかりコミニケーション出来ているので高め合って成長できていると思います。オフェンスでは停滞せず、次に繋げて行って助けたり相手を出し抜く事が大事だと思うけど、日本の重要な事はDFの部分だと思うのでどれだけフィジカルの強い選手だとか高さに負けずにそこを頑張る事だと思います。

自分自身ではドライブや外からの攻撃もですが、相手のビックマンについたりリバンウンドをしっかり取ったり、オフェンスで相手を疲れさせる様な事などを頑張ります」

J ：アメリカの経験から帰国してチームに伝えたり、シェアした事はどんな事ですか

「なあなあになってしまったり、なんとなくやってるけど明確じゃない事を放置するとアメリカだと凄く怒られるんですね。分からないなら聞けと。一つ一つのプレーの中で違った事を話し合う事、日本の選手は得意だと思うので、しっかりお互いが話し合ってその中で最善を見つける事が大事だと思うので自分から聞く事にしています」

J：4番の差はありましたか

「大分違いました。スクリーンかける側ともらう側なので、ガードの気持ちもわかったと思うのでディフェンス面でもオフェンス面でも頑張りたいと思います」

朝比奈あずさ最年少19歳

J：目標にしていた代表選考に残った事について

「代表での正式な国際大会は初めてなのでそこに選ばれた事は本当に凄く嬉しいです。選ばれたからにはしっかりと自分の役割を果たしてチームの優勝に貢献出来るように頑張りたいです」

J：合宿から1ヶ月間で3P、ジャンパーの強化を教えて下さい

「3Pは思い切って打つ事が出来る様になって、カナダとの試合でも決めることが出来きました。今まで練習してしてきた事を発揮する事出来たかなと思います。それだけでは相手もアジャストして止めてくるので、シュートなのかドライブに行くのかの判断をもっと磨いていきたいと思ってます」

J：リバウンドについても教えて下さい

「とにかくコンタクトをしっかりすること。1回リバウンド取れても次があるわけで、継続して毎回毎回のシュートに対して強いコントタクトで当たる事が大事になっていくので、疲れてきた時にコンタクトをサボると流れを持っていかれたりするので、リバウンドは継続してやる事を意識してやってます」

J：リバウンドからブレイクを求められると思いますが

「はい。最年少なのでフレッシュに元気にプレーしてチームに勢いをつけられるように、短い時間の中でも自分の役割を100%果たしてやりきりたいです」

J：大学から代表に選出された事にどんな思いがありますか

「大学から代表への道が厳しいとは思ってなくて、大学に行きながらでも代表で活躍すると言う事は出来ると思っているので、中々前例がないですけど、自分の活躍してる姿をみて他の選手達が目標や道がある事を見せれるようにもっと頑張っていきたいです」

本橋菜子

J：今回の代表でのどんなプレーを展開されていきますか
「チームから求められているシュート力はあると思ってます。私自身もタッチが良くシュート力が上がってきてるので積極的に狙っていきたいです。チームでは上の年代なので、若い選手達を引っ張ってまとまっていける様な役割も果たしていきたいと思ってます」

J：足の怪我は今どの様な感じですか
「特に大きな問題はなくやれてはいます。ただコンディションによっては痛みも出たりしてますがそこは上手く付き合いながらやれていると思います」

J：恩塚HCのバスケットの中でどうフィットしてチームを引っ張っていってますか

「まずは理解することから始めてきて頭では理解できていて、一人一人みんなが同じ方向、同じ思い、同じ考えでフィット出来たら日本は本当に強いチームになると思ってます。まだそこにいく過程の段階なので、アジアカップ、その先を見据えてチーム作りをしていきたいです」

J：ファンへのメッセージをお願いします

「みんなスペシャリストなので、その中でも自分の強みを精一杯出せていけたらいいなと思っています。東京羽田にいても若い子達が本当にたくましくなってきて、みんなで作り上げてますが、ここにいる中で自分をどう出していくか、3Pや自分の得意な事を思い切り出していきたいと思ってます」

オコエ桃仁花

「代表で年齢の意味では徐々に真ん中くらいになって、若手では私やひまわりがずっと日本代表で歴が長いので経験してきたことを下の19歳や若い選手に、経験があるからこそどう支えたらいいのかっていう部分で、コミュニケーションを大切にしていきたい」

-アジアカップについて
「とにかくこのアジアカップは負けたらオリンピック出場がないので、死にものぐるいで戦いに行くのと、アジアのチームが日本を潰しに来ると思うので、そこのところの対策、フィリピンだったり同じリーグに足元すくわれないように、出だしからスタートダッシュを切れるようにこのデンマーク戦を大切にして、いいところと悪いところデンマーク戦でちゃんと見出していきたい。」

-海外でフィジカルはどう鍛えたんすか

「そうですね細い人がまずそんなにいないので、それもやってれば自然と自分の体がどう使っていけばいいのかっていうか、めっちゃ頑張ったとこじゃなくもまれて、体の使い方も上手くなった感じです。日本のリーグだと自分は結構強い方なので、簡単にいく部分もあっちでは全然通用しないのでそういう部分を今鍛えてます」

J：帰ってきて先月合流して約1ヶ月日本での暮らしぶりどうですか？

「久しぶりに日本に帰ってきたのですごい楽しいですし1年ぶりに会った選手とかもいて、久しぶりな感じとやっぱ自分はやっぱWリーグに今いないんだなっていうのを実感しました」

J：自身のプレーについて

「日本チームは特に速さがあって本当に強みだと思います。この恵まれた体があるので、速さと、日本らしさ、日本人らしさと、フィジカルの部分で世界とやっていける自信があるので、そういった部分では、これからも挑戦して鍛えていきたい。日本では鍛えられない所を鍛えていきたいと思います」

J：新しい恩塚ジャパンの中でリーダーとしての気持ちを

「どうフィットさせていくかみんなと会話して個人の特徴を生かし、ルールもある難しいバスケットだと思うんですけども、周りの子たちを引っ張っていかなきゃいけない。自分としてもその恩塚さんに何を期待されてるのかっていうのを今もう探り探りやってるというか、前に比べて3ポイントのアテンプトが減ってるので自分の役割がこのチームだと3ポイントではありますが、ドライブも求められているのでHCに合わせるのも選手として必要なことなので自分の成長をはかりたい。自分も17歳から代表に入ったので、その時のぎこちなさが分かるので寄り添ってやっていきたいと思っています」

日本代表🇯🇵メンバー12名発表

#3 馬瓜ステファニー (PF / 182cm /公益財団法人日本バスケットボール協会 )
#8 髙田真希 (C /185cm /デンソーアイリス)
#12 朝比奈あずさ (C /185cm /筑波大学2年)
#15 本橋菜子 (PG /164cm /東京羽田ヴィッキーズ)
#23 山本麻衣 (PG /163cm /トヨタ自動車アンテロープス)
#27 林咲希 (SG /173cm /富士通レッドウェーブ)
#31 平下愛佳 (SG /177cm /トヨタ自動車アンテロープス)
#32 宮崎早織 (PG /167cm /ＥＮＥＯＳサンフラワーズ)
#59 星杏璃 (SG /170cm /ＥＮＥＯＳサンフラワーズ)
#75 東藤なな子 (SF /175cm /トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#88 赤穂ひまわり (SF /184cm /デンソーアイリス)
#99 オコエ桃仁花 (PF /182cm /GEELONG SUPERCATS)

三井不動産カップ2023

アジアカップに向けて国際強化試合
@高崎アリーナ

第1戦 6/16(金)18時
日本(9) 🇯🇵vs 🇩🇰デンマーク(52)

第2戦 6/17(土)15時日本vs デンマーク
第3戦 6/18(日)15時日本vs デンマーク

放送
第2戦6/17(土)14:55 NHK BS1
配信
全日程「バスケットLIVE」