パリ五輪

【男子日本代表パリ五輪】初戦王者ドイツが追い上げる日本を引き離し勝利/八村塁がダンクを叩き込み世界に魅せる”日本の誇り”

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【男子日本代表パリ五輪】初戦王者ドイツが追い上げる日本を引き離し勝利/八村塁がダンクを叩き込み世界に魅せる”日本の誇り”

初戦ワールドカップチャンピオンのドイツに相手に課題のリバウンドでは勝りスリーポイント40%と前半8得点ビハインドで折り返し果敢に攻めていったがドイツの強度は変わらず4Qに引き離され悔しい敗戦/八村塁、渡邊雄太、ホーキンソン、吉井裕鷹が30分以上出場

日本予選ラウンド
Game1 7月27日(土)
ドイツ(3位) 🇩🇪 97-77 🇯🇵日本 (26位)
1Q 28-21
2Q 24-23
3Q 22-17
4Q 23-16

<日本>
#8 八村塁 20.得点 10Reb
#12 渡邊雄太 16得点
#24 ジョシュ・ホーキンソン 13得点 11Reb
#5 河村勇輝 11得点 7AST
#91 吉井裕鷹 10得点 6Reb

ドイツはフランツ・ワグナー22得点、シュルーダーは13得点 12ASTダブルダブル

日本のスターターは 河村勇輝、渡邊雄太、八村塁、吉井裕鷹、ジョシュ・ホーキンソン。試合入りはドイツがシュルーダーやフランツ・ワグナー中心に組み立てる。日本は河村がゲームメイクして、八村を起点にしながら、自らシュートやペイントアタックでボールを動かしていく。
河村、八村、渡邊雄太とスリーポイントを果敢に打っていく。河村のドライブから八村に渡り、得意のジャンパーを決めて、続けて河村からコーナーの渡邊雄太に渡りスリーポイントを決めるなど、日本の積極的なプレーで展開する。渡邊雄太が怪我あけで間に合えばという所だった日本代表だがドイツ相手にワールドカップ、国際強化試合と過去2回の対戦とは全く違う入りをする日本のいいバスケットが見れる。

1対1でスピードのミスマッチからスリーポイントを決め切り河村もフィジカル強いドイツに食らいついて日本を引っ張る。河村のペイントアタックに対応してくるドイツは、フランツが個人で打開してリードを広げる。ドイツは長年共にプレーしているきているので、スクリーンからコースを開けてフリーを作りノーマークでアウトサイドからスリーポイントを決め切る世界の強さを見せてくる。その中でも、日本は吉井が気持ちが入ったプレーを見せて得点していく。

八村のマークはキツくなる分、渡邊雄太が得点して日本をエナジーを吹き込む。大事なポイントとなるディフェンスだが、どこからでも攻めるオフェンス力があるので、ボールにしっかりプレッシャーをどれだけかけられるか、インサイドでワグナー兄弟、ボンガとスクリーン使ってどんどんペイントから得点。更にワイドオープンからスリーポイントと中々止められない。それでも河村はドイツのガード陣に簡単にはプレーを許さない強度高いディフェンスを見せる。

河村から代わるキャプテン富樫は厳しい展開から個人で打開し得点するとドイツに喰らいつく粘り強さをみせ、ホーキンソンはディフェンスにリバウンド、特にオフェンスリバウンドからファウルをもらってフリースローを決めるところは日本になくてはならない存在だ。

前半ドイツにしっかり喰らいついていけるのが日本の成長をしっかり示した。ワールドカップでは前半終わって22点差の悔しさから、ドイツに対して前半に44点取った事、16点差から8点差で折り返すまでになった。

後半に入ってシュルーダーに得点されても、河村がボールを動かし渡邊雄太がスリーポイントを決めるなど日本のリズムで始まった。ドイツは、シュルーダーとフランツを中心にペースを変わらず攻め続けて徐々にリードをしていく。八村は連続でスリーポイントを決めて引き離すドイツに食らいついていく日本の強い展開になる。

八村、渡邊雄太、ホーキンソン、吉井と30分以上タフな時間が続いた。河村と八村の新しいホットラインは日本の大きなポイントになる。最後まで粘る日本だが、得点が入らない時間帯にドイツは決め切っていき、4Qに入ると徐々に得点がひらき、77-97でドイツが日本に勝利した。

 

主なスタッツ比較
リバウンド
ドイツ38 日本39

アシスト
ドイツ24 日本16

ターンオーバー
ドイツ4 日本13

ターンオーバーからの得点
ドイツ13 日本4

ファストブレイク
ドイツ4 日本14

ペイントエリア得点
ドイツ46 日本20

ベンチポイント
ドイツ38 日本7

box score
https://www.fiba.basketball/en/events/mens-olympic-basketball-tournament-paris-2024/games/117649-GER-JPN#boxscore

 

ワールドカップからインサイドアウトサイドと八村塁が加わる事で圧倒的な強さがま増した。改めて八村の存在感、凄さがわかる試合となった。インサイドワークでの強さ、リバウンド、強度高いディフェンス。そしてスリーポイントで最も求められていたところを八村がいることで、渡邊雄太、ホーキンソンのプレーにも幅が出てくる。さらに、アウトサイドからのオフェンスではスペースを大きく使う事ができることで日本のしつこい、粘り強いバスケットが出来る。あとは大事な場面でのシュート決定力が後半に必要になってくるので、ここからもう1段階上の日本の力が勝利に必要になる。そして、チーム全員でそれぞれの役割を果たしてコートでの躍動に期待したい。
多くのファンブースターは日本はいける、勝てるかもしれないと思ったと思われる。 それこそが日本の進化になっている。1つ1つ、次はフランス戦だ。

 

男子日本代表予定/放送・配信

予選ラウンド
Game2
7月31日(火)日本時間 0:05 NHK
日本🇯🇵 vs 🇫🇷フランス(9位)

Game3
8月2日 (金)日本時間17:45 フジテレビ系列/Tver
日本🇯🇵 vs 🇧🇷ブラジル(12位)

 

日本代表12名ロスター

#2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)
#4 ジェイコブス 晶 (SF / 203cm / ハワイ大学)
#5 河村 勇輝 (PG / 172cm / 横浜ビー・コルセアーズ)
#6 比江島 慎 (SG / 191cm / 宇都宮ブレックス)
#7 テーブス 海 (PG / 188cm / アルバルク東京)
#8 八村 塁 (PF / 203cm / ロサンゼルス レイカーズ)
#12 渡邊 雄太 (SF / 206cm / – )
#18 馬場 雄大 (SF / 195cm / – )
#24 ジョシュ・ホーキンソン (C・PF / 208cm / サンロッカーズ渋谷)
#30 富永 啓生 (SG / 188cm / – )
#34 渡邉 飛勇 (C / 207cm / 信州ブレイブウォリアーズ)
#91 吉井 裕鷹 (SF / 196cm / 三遠ネオフェニックス)

平均:193.7cm、26.4歳

 

パリ五輪日本代表
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