日本代表

【女子日本代表】アジア大会銀メダル 恩塚亨HC、高田真希、林咲希キャプテン帰国 Jbasketインタビュー/パリ五輪2月OQTに向けて

【女子日本代表】アジア大会銀メダル 恩塚亨HC、高田真希、林咲希キャプテン帰国 Jbasketインタビュー/パリ五輪2月OQTに向けて

アジア競技大会で決勝戦で中国と最後の最後まで戦い抜き後一歩及ばずだったが大健闘を見せてくれた。結果2位、銀メダルで大会を終えて日本に帰国した。帰国後すぐに恩塚亨HC、高田真希、林咲希キャプテンがメディア対応に応じてくれた。

パリオリンピックは開催国フランスとワールドカップ2022で優勝しているアメリカの出場が決まっている。OQTではフランスとアメリカも入り16カ国で戦う。4グループに分けられて、フランス・アメリカのグループは上位2ヶ国、それ以外の2グループは上位3ヶ国で合計10ヶ国がパリ五輪の出場を決める。日本は現時点でスペイン、ハンガリー、アメリカ大陸1、日本のグループで戦う。

大会スケジュール
2024年2月8日-11日
中国(西安)
ベルギー(アントワープ)
ブラジル(リオデジャネイロ)
ハンガリー(ショプロン)

 

Jbasketインタビュー

高田真希

「今回は悔しいです。本当に悔しいですけど、今大会も重要でしたけれども自分達は2月OQT(パリ五輪最終予選)が1番重用だと思っているので、そこに向けてはいい収穫材料、課題が見つかりました。ここで下を向く必要はないと思うのでこの結果を受け止めて次に向かっていかないとステップアップできないので、もちろん悔しさはありますけど、それ以上に次しっかりやらないといけないという気持ちの方が今は大きいです」

収穫と課題について

「チームというより個人的になりますが、いつも3ポイントを打ててましたが中国戦ではアジャストされてスイッチディフェンスされたり、中々自分がノーマークになりづらくそこからどうすればいいかで前半上手くリズムを掴めずでしたが、後半は上手くいった部分もあるので、今回は試合の中でアジャストすることが出来ているのでそこは試合でないと得れない経験なのでいい収穫になったと思います」

J:ビッグマンへのディフェンスについて
身体張って良く当てて、角度もよく抑えてましたどんな意識や手応えがありましたか

「いつも自分より大きい相手に対しては自分から常にぶつかる、ボールの位置とかと見ながらですけど、ペイントエリアに入れさせないディフェンスを心掛けています。簡単にボールを持たせない所に拘りを持ちながらやってます」

J:それが凄かったですね

「もう少し出来た所もありますね。今回は相手のビッグマン使って、相手のピック&ロールに対して、カールカットやフレアスクリーンからカットしたりなどのプレーが多かったので、相手が自分より大きいのでそのプレーヤーに集中したくなってしまうんですけど、チームの他の所、プレーにも目を向けていかないといけないので、個人でしっかり守らないといけない所とチームディフェンスにもう少し参加しないといけない部分もあったなと思います」

J:ここからOQTに向けてチーム皆んなで共有している事を教えて下さい

「次に向けて1番大事なのは2月なので、個々で出来る事はリーグが始まりますのでしっかりやりつつ、また集まった時にチームとして0からスタートではなく今まで積み重ねてきたものと、この2.3ヶ月のリーグ戦での間で積み重ねてきたものを合わせて、しっかりそこからスタート出来るようにしていこうと話し合いました」

 

 

林咲希 キャプテン

今大会振り返って
「アクシデントや色んな事がある中でチーム全員で戦い切れたと思います。ただ最後は勝ち切れた試合でもあったので、アジアカップ終わってからの課題とかを修正した練習を試合でも出せた部分もありましたし、まだ課題に残る試合になったのでいい大会になったと思います。

アジアカップの時はシュートも苦しい場面や思うようにプレーも出来なかったですが、今回は皆んな足を止める事なく動き続けて自分達のリズムが、こういう事なんだなと感じる事が出来ました。
中国戦では2ポイントの確立が今回低くて3ポイントは自分達の確率が高かったんですけど、また新しい課題を見つける事が出来ました。
細かい事の徹底、ディフェンスからブレイクの徹底もチーム全員で出来ました。声掛けもして止まる事なく頑張れました」

J:ゲームの大事なポイントを決める所に林選手が必ず出てくる中で、個人としてチームとして感じる事を教えて下さい

「個人として3ポイントは入ったんですけど、2ポイントが上手く入らなかったです。国内では入る所をアウェイの状況で自分も力が入ったりとかしてしまってそこも練習しなきゃなと、3ポイントは無意識で出来ているんですが、2ポイントはもっともっと練習しないとと思いました。
中国も2mという大きい選手がゴール下にいるという練習もしてきたんですけど足りなかったので、OQTでも必ず大きい選手がいるので決められるように自チームに帰って練習しながら2月に発揮できたらと思ってます。
チームとしては運動量は上がりましたし、5分で交代する時も流れが変わらない、安心してしてベンチから声をかける事が出来たので、そこはこれからも続けていきたいと感じました」

OQTに向けて

「3位以内に入らないといけないですし1勝しても得失点もありますし、、自分達が強度の高い練習をしてやり切れれば日本のバスケットを嫌がると思うので楽しみにしてます。

今回はアジアなので海外のような身体能力が高い選手が少なかった分、自分達がどういうプレーが出来るかというのはやってみないとわからないですけど、練習中からアグレッシブにやったり、ただの練習では意味が無いので勝てないと感じるので練習中から引っ張っていきたいです」

 

 

恩塚亨 HC

「自分たちのバスケットをどう表現するかという事について、先手を取って出来たチャンスを取り逃さずにチームで連動して攻めていくという事をベースに戦うという事をやってきました。アジアカップでシステムに頼ってしまって一手一手のパンチ力が弱まったという事で時間を浪費してしまったのが課題で、今回の中国戦で1Qでその課題が残りましたが、それ以降ゲームの中で気づきを選手がアジャスト出来た事が良かったと思ってます。
星選手が元々出ていたが、東藤選手が埋めてくれました。林選手と平下選手が一緒に出るラインナップはあまり練習してなかったけど、チームとしてのシステムをそれぞれが役割りを果たしてくれました。誰が出ても自分の仕事ができるようになってきました。

課題はズレが出てからのシュートが強度が高い時に決めきれない、何をやるかにフォーカスしてしまう。これは女子バスケ界全体に言える課題です。常に自分を妨害してくるディフェンスにアンテナ立てて、ディフェンスが次のプレーを教えてくれるという感覚でのバスケットを目指していきます」

J:相手オフェンスのズレに対してのディフェンスはどう感じていて今後どう強化していきますか

「2つあって、1つはボールのプレッシャー、ボールの出所に対するディナイ、このインテンシティが高いという事が、ディフェンスでポジティブな結果をもたらすカギになる事を選手は確実にわかっていると思います。
そこにフォーカスしすぎて、それだけやる意識になるとスクリナーになった時に、今度違う人をヘルプしないといけない、そこにアンテナが立たなくなってしまうのでバランスを取っていくという事なんです。
高いインテンシティでディナイしながらも出所を読む、受け手ではなくスクリナーになった時に、今度はスクリーンのディフェンスをする。瞬間瞬間の勝負を取っていく事が課題になっていくと思います。高いプレッシャーの中でカバーもプレッシャーも出来るようになるとレベルが上がります。
もう1つは、相手の特徴に応じて相手のカバレッジを1プレー毎に変えられる事を目指していきたいと思います」

J:高さに対しては今後の考えと対策を教えて下さい

「2つあって、1つはスペシャルな事に走りがちなんですけど、リバウンドを取られたシーンを見直してみるとヒットが弱いんですね。準備もしてるけどまだ出来る、余白があると評価しているので理解してもらって、相手が大きいから取られているのではなく、やる事をやれてないからやられている事を自覚してトレーニングしていきたいです。
尚且つ、中国戦タフでしたよね、タフになった時にそれが抜けてしまうんです。そこは私のトレーニング不足だったです。その中でもしっかりやり切る事が課題だと思ってます。
もう1つは、2人でトラップみたいにやっていたんですけど、それでも上に上がられてしまうとシュート打たれてしまうので、3人目が降りてきてシュートブロックを狙うのをチャレンジしていきたいと思ってます」

J:高さの練習は難しいですよね

「そうですね。なのでビッグマンの練習パートナーとか考えながら、5月にはテミトペ選手、ウチェ選手に来てもらいましたけど、そういう事も含めてあらゆる手を使ってやっていきたいと思ってます」

OQTについて

「目標はパリオリンピックで金メダルを取る事なので凄くいいチャレンジになると思います。スペインはヨーロッパでの強豪です。それを乗り越えていく、自分達の目標行動が高まると思います。いい準備ができると思ってます」

 

女子日本代表試合結果

ファイナル
10/6(木)
中国🇨🇳 74-72 🇯🇵日本
1Q 26-16
2Q 19-24
3Q 12-11
4Q 17-21
<日本>
#27 林咲希 17得点(3P5/8)
#8 高田真希 13得点 8Reb
#88 赤穂ひまわり 8得点 8Reb
#4 川井麻衣 8AST 8得点
#75 東藤なな子 9得点

セミファイナル
10/3(火)
日本🇯🇵 81-58 🇰🇷韓国
1Q 20-15
2Q 20-18
3Q 16-11
4Q 25-14
<日本>
#8 高田真希 15得点(3P3/6)
#32 宮崎早織 14得点 7AST
#88 赤穂ひまわり 14得点 11Reb
#31 平下愛佳 12得点(3P4/7)
#4 川井麻衣 6AST 3得点

クォーターファイナル
10/2(火)
インドネシア🇮🇩 47-89 🇯🇵日本
1Q 15-25
2Q 12-20
3Q 9-22
4Q 11-22
<日本>
#4 川井麻衣 15得点 5AST
#31 平下愛佳 13得点(3P3/9)
#59 星杏璃 12得点
#27 林咲希 11得点(3P3/5)
#88 赤穂ひまわり 11得点
#12 朝比奈あずさ 8得点 9Reb

Game3
10/1(日)
日本🇯🇵 96-59 🇵🇭フィリピン
1Q 35-14
2Q 15-12
3Q 16-13
4Q 30-20
<日本>
#31 平下愛佳 26得点(3P4/12) 21分出場
#27 林咲希 17得点(3P4/8)
#88 赤穂ひまわり 12得点 9Reb
#59 星杏璃 10得点
#32 宮崎早織 8AST 5得点

Game2
9/29(金)中国・杭州
カザフスタン🇰🇿30-92 🇯🇵日本
1Q 12-25
2Q 9-26
3Q 3-25
4Q 6-16
<日本>
#31 平下愛佳 19得点 (3P5/10)
#8 高田真希 18得点(3P3/4)
#88 赤穂ひまわり 17得点
#27 林咲希 12得点(3P4/6)
#32 宮崎早織 8AST 6得点 5STL
#15 本橋菜子 7AST

Game1
9/26 (火) 中国・杭州
日本🇯🇵 118-46 🇭🇰香港
1Q 32-12
2Q 39-12
3Q 29-8
4Q 18-10
<日本>
#8 高田真希 22得点 12Reb
#12 朝比奈あずさ 17得点 8Reb
#59 星杏璃 16得点(3P4/4) 4AST
#31 平下愛佳 14得点
#75 東藤なな子 13得点

 

日本代表12名

#4 川井麻衣 (SG/171/27歳/トヨタ自動車)
#8 高田真希 (C/185cm/34歳/デンソー)
#11 薮未奈海(SF/178/18歳/デンソー アイリス)
#12 朝比奈あずさ (C/185/19歳/筑波大2年)
#15 本橋菜子 (PG/164/29歳/東京羽田)
#27 林咲希 (SG/173/28歳/富士通)
#31 平下愛佳 (SG/177/21歳/トヨタ自動車)
#32 宮崎早織 (PG/167/28歳/ENEOS)
#59 星杏璃 (SG/170/23歳/ENEOS)
#75 東藤なな子 (SF/175/22歳/トヨタ紡織)
#88 赤穂ひまわり (SF/184/25歳/デンソー)
#99 オコエ桃仁花 (PF/182/24歳/UC Capitals)

 

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