第19回アジア競技大会(9/26-10/6)に向けて直前合宿と公開練習が行われた。来年の2月にパリオリンピック最終予選(OQT)までここで日本代表の力を上げていくのに大事な大会になる。今年の7月にアジアカップ決勝で中国に僅差で敗れた日本は、リベンジを果たす事も選手たちは強い思いで臨む。
公開練習でも、インテンシティ高いディフェンス、カオスからの得点へとアジアカップからの課題を突き進めて進化させて今大会に挑む。
練習後に恩塚HC、高田真希、林咲さキャプテン、オコエ桃仁花、宮崎早織、平下愛佳、朝比奈あずさに聞く事が出来た。
恩塚亨HC
「今大会はOQTを見据えて強化のポイントにしたい。質の高い試合を経験して、ギリギリのタフな試合で見えてくる課題があるのでしっかりそれを掴んでOQTに臨みたいです。
ポジショニング力、システム、カオスを制する、これはアジアカップではある程度発揮出来たが、中国インテンシティの高い試合でそれを失っていったのでこれをテーマにしてます。」
J:表と裏の凌ぎ合う所を教えて下さい
「例えばスクリーンプレーでピック&プレーからコンテインという守り方だったらそれに対するオフェンスで最善の選択を瞬時にスイッチに対して取れる。ボールマンとスクリナーの2対2の関係だけではなくて他の3人も含めて打ち手が取れるのが一つの意味になるし、その2対2でダメだった時に、3対3なのか5対5に組み直すかという中でも、停滞感なく次の打ち手を取れるようにトレーニングしてます。
J:それが今順調にきてる感じでしょうか
「そうですね。かなり選手の読みは上がっていてディフェンスに対してアンテナ立てて、”こう来たからこう判断しました”という所が非常に増えてます。特に高田選手と林選手はその読みが素晴らしくて、ディフェンスの裏をかくというか、型を持って型を崩していく事が積極的に出来ていて、それを他の選手も見ていい影響になっていると思います」
高田真希
「今大会はもちろん優勝を目指してやります。アジアカップで中国に負けているのでしっかり勝って自信をつけて2月のパリ五輪OQTに向けて準備していきたいので、まず今大会で優勝したいと思います。
J:個人での活動と代表での活動とずっとされてますが、関わり方や心持ちなど教えて下さい
「1番は自分はアスリートとしてしっかりプレーで表現する事が1番大事だと思ってます。そういった所では当然ですけど手を抜かずにやっていく事、その他にもバスケットの普及はやっていきたいです。それはプレーする事で人を魅了する事ですし、そうでなくても現役でいる間でもできる事は沢山あるかなと思ってますので、バスケットを盛り上げていきたいという気持ちです。
J:高田選手にどんな声が届いてますか
「1番は応援してもらっている事ですね。バスケットをしているだけでは出会えない人が沢山いるので、そういった人達も応援してくれるからこそ、もっと頑張らないといけないなと34歳になっても、もっともっといいプレーをしていきたい気持ちでモチベーション上げていけるので、タイトな日程でもやれていると思います」
林咲希キャプテン
「今大会は優勝しかないと思ってます。決勝で中国と対戦すると予想はしてます。アジアカップで出た課題を合宿でやれているので、しっかりコートでステップアップしたものを出せれば優勝出来ると思ってます」
J:アジアカップ後に”伸び代しかないです”と話されてましたが、その中の1つ教えてもらえますか
「個人的にはスキルアップもやれていて、アジアカップ行く前にここで合宿した時よりも、パスやドライブはより出来るようになりました。チームとしても前回はフォーメーションがあまりないという感じで話しましたが、今はそれを凄い取り入れてやっていて、明確になっていない部分だったり困った所を恩塚さんと共有しながら選手達と話して出来ています。
明確になっていなかった所が今表現出来ていると思うので、早く試合がしたいと思ってます!」
J:髪を黒くされてますが何か意味がありますか
「いや特にないです笑。ずっと明るかったので少し黒くしたいなとおもって、、はい!
自分で鏡を見るのが少ないので、一回一回驚くんですけどまだ見慣れていないです笑」
オコエ桃仁花
「若い選手が多くなってきたので今までとは違う日本代表になってくるのかなと思います。でもコミュニケーションは取れていると思います。チームの目標は優勝で、個人では前回アジアカップで負けた開催国の中国に勝つことですね」
J:ここからどのようなスケジュールで動か予定ですか
「アジア大会が終わったら日本に帰ってきてすぐオーストラリアに飛んで11月からのリーグに参戦します」
J:日本代表でのOQTに向けて、今大会はどのように臨みますか
「OQTはオリンピックがかかっているので、男子が先に決めたので、その勢いというか女子も男女共に行けるように頑張っていかなきゃいけないなという思いと、個々で、日本にいる子たちは日本のリーグで、ステファニーと私は海外のリーグで頑張っていきたいと思います」
宮崎早織
「アジアカップでの悔しさもありますし、やってやるって思ってます。中国に負けたのでアジア大会では借りを返そうと思ってます!」
J:フィジカル高い遂行力が求められている中で自身が意識する役割はどうですか
「フィジカルは少ししんどいんですけど、でもユーロリーグ、ユーロカップ見る限り凄い手を使ってファウルも鳴っていないシーンがたくさんあったので、そういうチームと世界で戦っていかないといけないので練習からやっていかないといけないのはあります。
ファウル吹かれたらそこはアジャストしていって、ウエイトも上げるのもそうですし、それとは違う体力だったり、フィジカルが必要になってくるので本橋さんだったり、星だったり凄くやってくれるので、私も負けじとやってます!」
J:大会前の気持ちは今からどうですか
「結構いつも神経質で緊張しやすいんですけど、今の所はここはサウナとかもあるので、気持ち楽に過ごしていますけど、中国に行ったら多分心臓バクバクで夜も寝れなくなるんじゃないかなとおもってます笑」
平下愛佳
J:若手からチームの核としてコートに立つ事になると思いますが今、プレー面と気持ち面を教えて下さい
「自分の得意はプレーは3ポイントだと思ってます。今まではコーナーステイしてるとディナイ、フェイスtoフェイスされてしまうので、動きながらのフレア使って、スタック使ってのシュートを練習しています。動きながのシュートの確率を上げる練習してます。
気持ち的には、今まではここでも1番年下でやってきましたが、後輩が入ってきて、しっかりしなきゃではなく、自分のプレーをしっかりコントスタントに出来るようにとメンタル下げずに取り返すという強い気持ちを持つ事を意識してます」
J:平下選手への期待が大きくなっていますがファンへメッセージお願いします
「とにかく自分のいい所は3ポイントと走る事だと思っているので、”平下は元気に走ってるな”と元気を与えられる選手になれればいいなとずっと思っているので、そういう選手になれるように頑張りたいと思ってます(笑顔)」
朝比奈あずさ
J:今大会チームでの重要な役割があると思われますが、自身はどう感じて臨んでいますか
「練習の中でも目標としているリツさんと一緒にやる事が出来て、学べる事が大きくてどんどんステップアップできてると思うので、それをアジア大会で世界の選手相手に試すチャンスなので、自分のやるべき事、役割を果たしていきたいと思ってます」
J:インサイドとアウトサイドでの意識や目指しているプレーを教えて下さい
「自分のディフェンスの対応がどうなっているのかをしっかり把握して、それに対して自分のベストを選んでプレーする事を強化してやってます。出来る所と出来ていない所の判断が遅かったり、他の選手と被ってしまったりする所もあるので精度を上げていきたいです」
J:代表は慣れまし方
「大分慣れたんですけど、来る時はやっぱり緊張したり、周りの先輩方も自分がしっかり出来るようにサポートしてくれているので、若いので運動量とかやるべき事はやって先輩達のいいものを吸収していきたいと思ってます」
試合日程
TV放送・配信
地上波 TBS系列
BS/CS 未定
ネット U-NEXT
#4 川井麻衣 (SG/171/27歳/トヨタ自動車)
#8 高田真希 (C/185cm/34歳/デンソー)
#11 薮未奈海(SF/178/18歳/デンソー アイリス)
#12 朝比奈あずさ (C/185/19歳/筑波大2年)
#15 本橋菜子 (PG/164/29歳/東京羽田)
#27 林咲希 (SG/173/28歳/富士通)
#31 平下愛佳 (SG/177/21歳/トヨタ自動車)
#32 宮崎早織 (PG/167/28歳/ENEOS)
#59 星杏璃 (SG/170/23歳/ENEOS)
#75 東藤なな子 (SF/175/22歳/トヨタ紡織)
#88 赤穂ひまわり (SF/184/25歳/デンソー)
#99 オコエ桃仁花 (PF/182/24歳/UC Capitals)