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【女子日本代表】パリ五輪金メダルへ向けて合宿がスタート/林咲希キャプテン、町田瑠唯、高田真希、山本麻衣、宮崎早織コメント

【女子日本代表】パリ五輪金メダルへ向けて合宿がスタート/林咲希キャプテン、町田瑠唯、高田真希、山本麻衣、宮崎早織コメント

パリ五輪に向けて女子日本代表の第1次強化合宿が7日に公開練習とメディア向けの取材が行われた。前日6日から始まった第1次合宿は10日まで行われる予定。馬瓜ステファニーを除く22人が合宿に参加していて、金メダルを目標に掲げる本番までに12人に選考される。今回の目玉は町田瑠唯だ。恩塚HCになった2021年9月から出場がなく恩塚HCの期待も大きい。”走り勝つシューター軍団”を掲げている女子日本代表。恩塚HCはここから厳しい合宿から対外試合を経てどんなチームを作っていくのか注目される。この公開練習後に、林咲希キャプテン、町田瑠唯、高田真希、山本麻衣、宮崎早織にパリ五輪へ向けて聞くことができた。

 

林咲希キャプテン

「今回の代表合宿は集まって2日目で、まだ練習を別れてやってるんですけど、 OQTの時よりもう1段階、更にいろんな段階を上げないといけないと思いましたし、それをスタッフ陣も含めて全員でやっていこうっていう意識は高いと感じています。パリ五輪での対戦相手が決まって、私自身は楽しみな気持ちがありますね。アメリカ戦は、アジャストされてない分、どこまで自分たちのプレーが通用するのか、上回るところと課題も出てくると思いますが、東京五輪の時とまた違うバスケットができるんじゃないかなって思っています。あの時、アメリカは日本と2度と戦いたくないって言ってたので、また思ってもらえるように、それ以上のことをやれたらいいと思っています」。

J:とにかく勝ちを続けてる中に、気持ち的なアップダウンがあまり見てて感じないんですけど、どう気持ちを持って行っているのか教えてください。

「今回のパリ五輪までは、3年しかなかったので、本当にあっという間 という感じがあります。今年のWリーグは、私はもうめちゃめちゃ動いてたから、ENEOSの時よりも運動量上がっていて、正直ファイナルが終わってからめちゃめちゃ疲れていたので、1回気持ちを休もうって思いました。でも今回合宿に来て、またみんなでやれるっていう、何て言うんですかね、、、やっぱりいろんな人と関われるから、富士通だけじゃなくて、代表で2月に来て、今回も来て、いろんな人の技術も学べるって思えるとすごく楽しいなって思っています。多分その気持ちが強いんだと思います。そしてレベルアップができてるなっていうのを感じています」。

J:その技術でどんなところがレベルアップされていますか

「スリーポイントだけじゃなくて、ドライブの質であったり、フィニッシュの質、あと戦術も含めて色んなことを学んでいて、ただ、それが発揮できる自分のフィジカルとかメンタリティがないと多分発揮できないと思っています。リーグではピックのプレーがうまく使えてたので、OQTではあまりできなかったんですけど、それはオリンピックでちょっとは発揮できるようになれたらいいかなって思ってます」。

「今は止まっておくべきか、今は動くべきかというのを瞬時に考えられないとできないバスケットなので、やり込めばやり込むほど、みんなが合ってくると思っているので、みんなと早くもっとやりたいというか、質の高い練習が今回もできるんじゃないかなって、すごく楽しみです。1人1人の力を存分に発揮できるバスケットをしていくと思うので、それをかき消さないようにみんながしっかり動いてやっていきたいと思います」。

 

町田瑠唯

「久しぶりの日本代表で緊張しているのが大きいですけど、まずは怪我をしないようにコンディションをしっかり考えてやっています。この体育館自体が緊張するっていうか(笑顔)、雰囲気だったり、みんなよりはやっぱり出遅れているので、なるべくみんなに早く追いつけるようにと思っています。
(恩塚バスケットについて).難しいなと思います。すごく頭を使うし、ディフェンスの動きによって自分達からアクションするのがメインになってくると思うので、そこの理解がすごく大事なんだなと思っています。みんなが動きを理解して、ディフェンスをしてきた時に、プレイヤーで出てる人がしっかり理解してないと得点に繋がらないので、そこをすり合わせていくのも結構難しいなと感じています。
パリ五輪に出る気持ちは強いですし、まずは怪我をしないことですね。ここ何年も怪我で、代表の試合に出れていなかったので、チャンスすらもう自分で失ってたので、そこをしっかりコンディションを整えて、怪我のないようにやっていけたらいいなと思ってます。

(この3年間) 正直、東京オリンピック終わった後は、パリ五輪のことは考えてなかったです。でも、アメリカに挑戦をして、アメリカの選手と対戦したり、同じチームメイトに自分が代表行かなかった期間に、「なんで日本代表行かないの?」とか、「また対戦しようよ」って言葉をもらえて、その時にまた違う感覚で戦えるのかなとか、やっぱり挑戦してパリで戦いたいなっていう気持ちが芽生えてきて、パリ五輪にもう1度出たいっていう気持ちになりました。
恩塚さんがHCになってから、 バスケットをやれてない、やりたい、 早く入ってやりたかったけど、結局怪我で出来なかったというのがあったので、焦りの方が大きかったです。女子日本代表が、今回北海道で試合があることはとても嬉しいです。代表として北海道で試合やることが初めてなので楽しみです。北海道にいる方々も、ファンの方々も、代表が北海道で試合することがないので、すごい楽しみにしてると思うので、楽しみにしてます(笑顔)。はい」。

 

 

高田真希

「今までの恩塚さんの体制になってからの積み重ねがあるので、そこをしっかりもう1回思い出しつつ、前回のOQTでの経験から自分たちが改善するところ、課題もたくさんありました。始まる最初のミーティングで、その課題を明確にしていただいたので、徐々に今取り組んでる段階です。パリ五輪までに強化試合がいくつかあると思うんですけど、最初の北海道での数少ない国際ゲームはすごく大事な機会ですし、数少ない中で自分たちが積み重ねてきたものがどれだけ通用して、自信を得れるか、その自信を少しずつ積み重ねていくことが本番での自信になると思っています。
まずは今できることは、課題が明確になった部分をしっかりみんなで磨いていきながら、オーストラリアとの試合でその課題がどれだけできるのか。また新たな課題も出てくると思うので、そういった機会にしたいなと思います。

(ワールドカップからOQTまで変わってきたこと) 個人個人が自分の役割っていうのが少しずつ理解し始めていったのかなっていうのがあります。そこが1番大きいかなと思います。大きく戦術が変わったとか、やること変わったことは正直あまりなくて、ただ選手の理解度が上がっていった結果、良くなって総合力としてチームが良くなっていったと思っています。なのでオフェンスもスムーズになっていき、チームディエンスの部分も理解度が高まっていると思います。

(インサイドでの自身のプレーについて) 個人でできるとこはしっかりやるんですけど、 個人ではどうしようもないところが沢山あるので、もう少しチームディフエンスでの練習も必要ですし、選手の理解度が必要になってくるので、コミュニケーション取って、守り方のバリエーションも含めて課題になってくると思います。リバウンドに関しては単純なことで、しっかりボックスアウトすること、中に入らせないことがすごく大事になってくると思うので、基礎的な部分ですけど、頑張るしかないと思います。

自分はプレーで引っ張ってきたと思ってるので、 何かを言ってみんなを導くっていうよりは、自分が体を張ってプレーをし続けることによって、みんなが自分の役割を果たしてくれてきたと思っているので、変わらずに自分の役割をしっかり果たしていきたいと思っています。自分のプレーを見て感じてほしいなっていう部分はすごく大きいです」。

 

山本麻衣

「日本代表の試合では、ガードで自分が2番で出ることが多いと思うんですけど、 ぺイントアタックをするときにしっかり状況判断をして、レイアップシュートに行くのか、その後のプレーに入るのかっていうのをしっかり状況判断できたらいいなって思ってます。Wリーグで出た課題で、マークが厳しくなってきた時の自分の判断だったり、シュートセレクトが今後の課題だと思うので、海外行ってもOQTでのプレーを見て自分のシュートを警戒してくると思うので、同じような課題になると思うので、しっかりいい状況判断をしていきたいと思います。

(予選でのアメリカ戦について)五輪は強豪ばかりですけど、楽しみではあります。やっぱり自分たちがどこまでできるのかだったり、自分もアメリカに対してどこまで自分のプレーができるのかというのがすごく楽しみです。予選で戦えることは、すごくいいことだと思うので、しっかり予選を勝ち上がりたいです。予選で強豪と戦ってしっかり勝ち上がれば、絶対逆の山(トーナメント)に行くので、 アメリカは強豪ですけど、自分たちのモチベーションは金メダルにあるので、逆算したらすごくいいことだと思っています。

(ポジションについて)日本代表はポイントガードがすごくいい選手が本当にたくさんいて、いろんなスタイルの方がいるので、そこは任せて、自分は2番で今回も徹底してやりたいと思っています。
2番でプレーすると、ボールを持ちすぎなくできるので、ペイントアタックだったり、攻めるタイミングもよく、 ボール持たない状況でしっかり判断ができてクリエイトができるので、切り込んでいく力だったり、シュート力が生かされていると思います」。

 

宮崎早織
「代表選考は相当熾烈ですけど、いつも通り楽しく笑ってやれたらいいかなって思っています。今回町田選手も入ってきますし、新しく都野選手もいますし、木村選手は前回の合宿からいます。若い選手から年齢が高い選手までいるので、私自身はすごく楽しみです。危機感を感じていますけど、3年前のオリンピックの選考以上の怖いものはないと思ってるので、リラックスしてできているんじゃないかなって思っています。今はワークアウトやっていますし、体をどんどん作り上げていくところですけど、若い子たちと一緒にワークアウトができる楽しさは、 やっぱり今日やってみてすごく楽しいなって思いました。みんな上手だなって思うので、負けられないなって思っています。
恩塚さんとずっと一緒にやらせていただいて、恩塚さんがやりたいことを他の選手よりはわかってるんじゃないかなって思っています。恩塚さんも他の選手に比べたら少しは信頼を持ってくれてるんじゃないかなと思います。あとはエブリンと盛り上げてチームの雰囲気をよくしていきたくて、OQTよりもいいチームを作っていきたいなと思ってます。
(ここから修正したいところ)リバンドのところと、ディフェンスハイギャップのところは恩塚さんに言われてましたけど、そこは選手たちがプレッシャーをかけなきゃいけない分、1人に任せきりになっちゃった部分はあったので、みんなでもっと守れる連鎖をしていきたいよねって話しています。
(シュートについて)自分が打ちすぎても良くないと思ってるので、スペースができても自分がアタックしてディフェンスを引きつけてシューター陣にパスができるようなスキルもしっかり上げていきたいなと思っています」。

 

パリ五輪 日本代表候補選手23名

吉田 亜沙美(PG / 165cm / アイシン ウィングス)
髙田 真希(C / 185cm / デンソー アイリス)
町田 瑠唯(PG / 162cm / 富士通レッドウェーブ)
宮澤 夕貴(PF / 183cm / 富士通レッドウェーブ)
本橋 菜子(PG / 164cm / 東京羽田ヴィッキーズ)
林 咲希(SF / 173cm / 富士通レッドウェーブ)
馬瓜 エブリン(PF / 180cm / デンソー アイリス)
宮崎 早織(PG / 167cm / ENEOSサンフラワーズ)
川井 麻衣(SG / 171cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
内尾 聡菜(SF / 177cm / 富士通レッドウェーブ)
赤穂 ひまわり(PF / 184cm / デンソー アイリス)
馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / MOVISTAR ESTUDIANTES)
オコエ 桃仁花(PF / 182cm / UC Capitals)
木村 亜美(PG / 165cm / デンソー アイリス)
山本 麻衣(PG / 163cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
梅木 千夏(SG / 168cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
東藤 なな子(SF / 175cm / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
野口 さくら(PF / 182cm / アイシン ウィングス)
平下 愛佳(SG / 177cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
林 真帆(SF / 174cm / 富士通レッドウェーブ)
朝比奈 あずさ(C / 185cm / 筑波大学3年)
都野 七海(PG / 158cm / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
絈野 夏海(SG / 172cm / 東京医療保健大学1年)

 

 

 

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