日本がオーストラリアに惜敗
渡邊雄太不在の中、色んなパターンを試したが4Qに逆転を許す。Game2へ。
来月に迫ったパリ五輪に向けて貴重な強化試合が行われた。FIBA世界ランク26位の日本22日に北海きたえーるで5位のオーストラリアと戦い89-90で悔しい敗戦を喫した。パリ五輪の代表メンバー選考にも関わる大事な戦いで、富永啓生や富樫勇樹がチームを牽引したが、オーストラリアが粘りあるプレーを見せた。ホーキンソン、渡邉飛勇、A代表デビュー山之内勇登がオーストラリアの高さに対応していたが後半苦戦した。セカンドチャンスポイントをかなり取られて流れがオーストラリアにいったことも大きかった。
パリ五輪の代表出場は12人になる。北海道遠征前に4人がカットされ、16人が残った。その中で、トム・ホーバスHCが用意した新たなコールプレーは10個あったという。相手も今までの日本のスタイルは研究してくる上で、新たなオフェンスとディフェンスのポイントを作っている。そして、今月末には八村塁、渡邊雄太が合流するということになれば、コンビネーションも加わり、これでの日本代表とのケミストリーが楽しみになる。パリ五輪でのバスケットボールは7月27日から開幕し、日本はワールドカップ優勝のドイツと五輪開催国のフランスと同じB組で戦う。ラトビアで開催されるOQT(世界最終予選)で勝利した国が同じ組みに入ることになる。
日本生命カップ2024 (北海道大会)
6/22 (SAT) Game1
日本🇯🇵 89-90 🇦🇺オーストラリア
1Q 27-15
2Q 20-23
3Q 14-20
4Q 28-32
<日本>
#30 富永啓生 18得点(3P3/6)
#2 富樫勇樹 16得点 4AST
#24 ジョシュ・ホーキンソン 15得点4AST
#18 馬場雄大 11得点 8Reb 3STL
#91 吉井裕鷹 10得点
試合は前半富永や富樫がチームを引っ張りリードして折り返すが、後半に入ってリズムはオーストラリアに傾いていき、4Qでは一進一退の攻防が続き、残り1分32秒で80-86と6点差をつけられてしまう。日本は、ここから馬場雄大が得点とフリースロー2本を決め2点差にして、さらに残り27秒、富永啓生のフリースローで86-86の同点に追いつくが、オーストラリアがリードして残り4秒で86-90とリードされた日本、残り1秒で富樫勇樹の3ポイントで1点差に迫るも惜敗した。
富樫勇樹キャプテン
J:勝つこととチームのコンビネーション上げるのは本当に難しいとこだと思うんですけども、どこが大事なポイントになりますか。
「どんな試合であれ、やっぱり勝ち切らないといけないと思います。特にオーストラリアのこのメンバーに対して、チームとして初戦とか関係なく勝たないといけない。その中で勝った上でいろんなミスってを修正していけたら良いと思います」。
富永選手に関しては
「一緒にプレーして、常に彼を見るようにはしてますし、彼がオープンにするためにお互い、スクリーンだったり、掛け合いながらやってるので、彼の良さを最大限に引き出せるように一緒にプレイできる時は心がけています。これから1ヶ月あるので、しっかりチームとして、成長していけるように頑張ります」。
「前回の東京オリンピック、ワールドカップ含め、常に代表活動が最後だと思ってやっています。もちろんこの大会前にカットされる可能性もあれば、この大会後に他の選手が今後選ばれる可能性もあると思っているので、常に代表活動はその気持ちでやっています」。
富永啓生
「まずシュートが最初の方に入ったのが良かったかなと思いますけど、最終的に勝てなかったという所、試合の終わり方は、まだまだ改善点があります。
スタッツを見ても分かる通り、相手の3ポイントとフリースローの成功率が大きくて、ホームゲームであれだけフリースローを決められたらよくないと思います。ファールのコントロールなのですが、まだ合宿も始めて間もないので、チームのテストはまだまだと思います」。
河村勇輝
J:リーグが終えてから時間が開いたので試合勘や準備してきたものをどう出せたのか教えて下さい
「試合勘のところはもちろん、練習中のスクリイメージとこの実践的な感覚は全く異なります。本当に時間がないので、早く試合勘のところは取り戻さないといけないと思います。それが今日の試合でうまくいかなかったっていう言い訳にもできないと思うので、また明日に向けていい準備はしたいなっていう風に思います。
パリまで1日1日、1試合1試合、特に国内での4試合で、もっとチームとしてもレベルアップしていかないといけないと思いますし、またワールドカップと同じようなコールプレーだと相手も対策してくるので、その中でトムさんの考えられた新しいコールプレーを使ったり、チームの練習の中だと、お互いコールプレーを分かってる状況の中での練習と、分かってない状況だったり、相手がどういうディフェンスしてくるのか、僕たちがどういうディフェンスをしてくるのか分からない状態でゴールした時に、 そのプレーがうまくいくのか、いかないのかのところ、また相手のディフェンスからそうされた時に、そのプレーの中でどうアジャストしていくか、そういったオーストラリア戦や韓国戦でやるべきことだと思っています。
今日うまくいかないこともありましたけど、パリに向けて1ついい収穫になったんじゃないかなと思っています」。
山ノ内 勇登
(C / 207cm / ネバダ大学) A代表デビュー
J:代表での普段のプレーをどれくらい出せましたか
「今日初の代表戦はいい経験でした。自分の持っているものを見せられなかったけど、ここからもっと勉強していいプレーをできるようにしていきたいです。ファウルは多くなってしまったけど、リバウンドは上手くできた。でもシュートがあんまり上手くできなった。さらに緊張もしてしまった。でも最初のリバウンド取ったら大丈夫になりました」。
J:バッシュにはなんと書いているんですか
「クリスチャンだから”ジーザスクライスト”です。キリスト教の神様がいつもプレーしている時に一緒にいてくれているという意味と、自分でリマインドするということ、ジーザスが必ず助けてくれるということを表している言葉なのです。全部のグッズに書いています」。
J:ずっと山ノ内選手を見てきた人から初めての人までにメッセージをお願いします
「いつも応援してくれてありがとうございます。みんなのコメントをいつも見ているので凄く嬉しいです。僕のプレーを楽しみにしていて下さい。ありがとうございます」。
トム・ホーバスHCから山ノ内選手へのコメント
「勇登のポジションは4番5番です。シュート、リバウンド、パスの判断といいバスケットをやっている。今日は初めてA代表で緊張があったと思う。今日はいつも勇登じゃなかった。本当にいい選手になると思います」と高評価のコメントをだした。
#2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 千葉J)
#5 河村 勇輝 (PG / 172cm / 横浜BC)
#6 比江島 慎 (SG / 191cm / 宇都宮)
#7 テーブス 海 (PG / 188cm / A東京)
#13 金近 廉 (SF / 196cm / 千葉J)
#18 馬場 雄大 (SF / 195cm / 長崎)
#24 ジョシュ・ホーキンソン (C・PF / 208cm / SR渋谷)
#27 山ノ内 勇登 (C / 207cm / ネバダ大学)
#30 富永 啓生 (SG / 188cm / – )
#34 渡邉 飛勇 (C / 207cm / 琉球)
#88 張本 天傑 (PF / 198cm / 名古屋D)
#91 吉井 裕鷹 (SF / 196cm / A東京)
6/23(SUN) Game2
日本 vs オーストラリア
北海きたえーる
日本テレビ系列にて生放送
バスケットLIVE/TVerにて生配信