B1残留へ向けてひとつでも勝ち星を重ねたい茨城は、EASLで激闘を制して、天皇杯で琉球を圧倒し優勝を果たした、強豪千葉Jをホームに迎えての試合になったが千葉が茨城に快勝した。
3/20(水) アダストリアみとアリーナ
茨城 82-98 千葉J
1Q 25-27
2Q 16-26
3Q 23-23
4Q 18-22
<千葉>
#10 ゼイビア・クックス 24得点 8Reb 6AST 2STL 2BLK
#33 ジョン・ムーニー 21得点 13Reb 2STL
#31 原修太 19得点(3P5/9) 2AST
#34 クリストファー・スミス 13得点6Reb
#3 小川麻斗 9得点 3AST
<茨城>
#32 ルーク・メイ 21得点 7Reb 3AST
#1 トーマス・ケネディ 17得点
#17 山口颯斗 16得点 7Reb 4AST
#34 ジョニー・オブライアント 15得点 6Reb
第1Q序盤、千葉Jがムーニー、クックスのインサイドで着実に得点を挙げる。対する茨城も、山口とオブライアントのインサイドで食らいつく。しかし、千葉はクックスのインサイドに加えて、スミスのスリーポイントが立て続けに決まり徐々に点差を広げる。このまま千葉が乗っていくかと思われたが、茨城もインサイドに加えて効果的にタプスコットとケネディのスリーポイントが決まり接戦となる。第1Qは、共にインサイドとアウトサイドから得点が決まり千葉Jがわずか2点リードで終える。
第2Q、序盤こそ点の取り合いで接戦だったが、徐々に千葉Jのペースに。ムーニーのインサイドを茨城が止められず、さらに外から着実に得点するなど、どこからでも点が取れる展開に。このクウォーターは、千葉Jが圧倒して点差を大きく広げ12点差で前半終了。
第3Q、開始早々に茨城が山口のスリーポイントで得点。ここから点数は取って取られての展開となる。千葉Jはクックス、ムーニーのインサイドが機能し続け得点を重ね、茨城もタプスコット、オブライアント、メイと外国籍の3選手がインサイドを攻めて点数を挙げる。第3Qは、(ファウルによるフリースローも含めて)インサイドによる得点が伸び、どちらも譲らず点差が変わらないまま最終クオーターへ。
最終Q、序盤から千葉Jが再び走り出す。原がスリーポイント2本を決めると、クックスがインサイドで得点。千葉Jの内外どちらかも打てる状況に、全く的を絞れずに更に点差が広がっていく展開。茨城も、メイとオブライアントが個人技でインサイドを攻めて点数を重ねて一矢報いるが、最後まで勢いのある千葉を追い上げられず98-82で千葉が快勝となった。
Jbasket nissy’s eye
前節で東地区2位の強豪A東京を相手にオーバータイムの接戦をし、状態が上がっている茨城だったが、EASLと天皇杯を制覇し勢いのある千葉Jに勝つことは容易ではなかった。第1Qこそ2点差の接戦だったが、第2Q以降は千葉Jが実力を出し始め、「どこからでも決まる」強いチームを証明した試合となった。
内外どちらからも確実に決める千葉Jが、茨城にディフェンスの的を絞らせなかった。
この2チームの対戦は、4月にふたたび水戸で2連戦が予定されている。茨城が、今日の敗戦から立て直し強豪相手に1勝をもぎ取るか、千葉Jが再び実力で圧倒するか楽しみである。
ジョン・パトリックHC(千葉)
「久しぶりにリーグ戦やって、EASLと天皇杯の後でモチベーション下がると思ったが、素晴らしい雰囲気の中で良いスタート出来て、金近が(体調不良で)来られなかったが、その代わりに内尾と(小川)麻斗、最後に17歳の(関谷)間も活躍してくれて大切な勝利が出来た。」
グレスマンHC(茨城)
「少しフラストレーションが溜まっている。なぜかというと、私たちはこの試合前までに良いレベルでバスケットボールが出来ていてファイティンフスピリットを見せ続けていた。しかし今日の試合ではそれを出すことが出来なかった。千葉はリーグで一番強いチームのひとつ。千葉はすごくハイレベルなバスケットをしているし(天皇杯で)琉球に大差で勝利した理由がわかる試合だった。」
ルーク・メイ(茨城)
「厳しい敗戦だった。前半は攻めた部分はあるが、後半はズルズルいってしまった。改善しないといけないところはたくさんあり、それは自分自身から始めないといけない。やはりエナジーのところが足りないと思ったところがあって難しいところだった。ただ、ファンの雰囲気はすごく良くてファンの方たちに感謝したい。」
山口颯斗(茨城)
「千葉はEASL、天皇杯と制覇して非常にのっているチーム。その中で自分たちは第1Qと第3Qは戦えていたので、第2Qに点を離されてしまってそこから僕らがカムバックできなかったところが敗因だと思う。特に原選手とムーニー選手、スミス選手に外を決められてクックス選手にインサイドで暴れられ、中も外も止められない非常に厄介な展開になってしまった。どちらかを止められていたら違った展開だった。」