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【Bリーグ】大倉颯太が地元・石川で紡ぐもうひとつの挑戦 KOAバスケットボールクリニックの想い未来を信じて、今を伝える

大倉颯太が地元・石川で紡ぐもうひとつの挑戦 KOAバスケットボールクリニックの想い未来を信じて、今を伝える

大倉颯太、地元・石川で紡ぐ、もうひとつの挑戦KOAバスケットボールクリニックに込めた想い。未来を信じて、今を伝える。

7月23・24日に大倉颯太が地元・石川県で白山郷体育館にて、U12・U15世代を対象にした「KOAバスケットボールクリニック」を2日間、開催した。
  大倉颯太スペシャルクリニック  DAY1 

大倉颯太(アルバルク東京)は石川県出身。学生時代には全国中学校バスケットボール大会で優勝。北陸学院高校では1年時からレギュラーとして活躍し、2年時にはエースとしてインターハイベスト8・国体準優勝・ウインターカップ3位、チームの中心として活躍し数々の勝利に貢献してきた。その後、進学した東海大学ではキャプテンを務め、インカレ3連覇という偉業を成し遂げる。在学中には千葉ジェッツの特別指定選手としてBリーグデビューを果たし、まさに“無双”ともいえる日々を駆け抜けた。大学卒業後も千葉ジェッツに加入し、天皇杯優勝、Bリーグチャンピオンと、これまでの軌跡を振り返れば、順風満帆そう見えるかもしれない。

だが、その裏には、語られることの少ない苦しみがある。大学4年、4連覇を目指す中で左膝前十字靭帯断裂(ACL)という重傷を負う。リハビリを乗り越えて、河村勇輝も同チームで優勝目前までいく。そして、卒業後は千葉ジェッツにてプロデビューを果たした。完全に治るまで数年の時間を要すると言われる怪我を乗り換えた最中に二度目の右膝前十字靭帯断裂。誰もが目を伏せたくなるような現実が続けて大倉を襲った。

だがそれでも、大倉は屈しなかった。静かに、誠実に、苦しいリハビリを乗り越え、できることを積み重ね、再びコートへ戻ってきた。悔しさを受け入れ、不安と向き合いながら過ごしたその時間こそが、大倉の“強さ”をつくったのだろう。そして昨シーズン、アルバルク東京に移籍。プレイタイムの制限もなくなり、在籍2年目となる今季は、再び優勝を目指し力強く歩んでいる。

自身の経験を重ねながら、諦めない姿勢と乗り越えてきた時間は、確実に残る。大倉のバスケットボールを通して届くその想いは、未来に小さな芽となって子供たちの道を照らすだろう。

大倉颯太の積み重ねてきた
経験と挑戦の先にある未来

地元・石川に息づく想い
そんな大倉颯太が地元・石川県で立ち上げたのが、U12・U15世代を対象にした KOAバスケットボールクリニック 

この白山郷体育館は「実際に、僕が学生の頃に試合をして、このコートで戦ってきた場所でもありとても感慨深いです」と思い出のコートだ。

大倉は「自分が小さいころにこういう場所があったら、もっとバスケが好きになっていたと思うんです。今、バスケットが盛り上がってきて、これから子供たちがプロ選手や海外への挑戦だったり、そんなきっかけになったらと思う」と、このクリニックの意義を語る。

この想いから始まったクリニックは、今年で3回目。2日間、子どもたち一人ひとりの姿を見ながら、時に厳しく、時に笑顔で、細やかに言葉をかけている。Bリーグのシーズン中ではあまり見せない柔らかい表情が印象的だ。

2日目のトレーニングは更に細かく1人ひとり気がついたら声をかける姿も

一緒にコーチとして指導しているのは、大倉颯太の兄で実業団でプレイする大倉龍之介、そして中高同級生でもあり、現在は中央大学でも指導している清水宏記。大倉颯太は2日目のキャンプを終えると参加した子供たちへ感想と課題で締めた。

「今回のスキルトレーニングは、Bリーグでやっている練習がメインで、僕もスキルトレーニングをする時にドリブルと一緒にやったり、2対2、3対3、4対4も、今日のコンセプトでそれをいかに精度を高めていけるかっていうところをやっています。今みんな、少しの練習ですごく良くなったので、日々意識して練習をやってほしいなって思います。オープンショットは、どんどん打って、やっぱり入らないと意味ないから、外のオープンショット決めれるように、たくさんシューティングの練習してください」

想い未来を信じて、今を伝える
KOAクリニックの意義と参加した選手たちの未来の架橋となる。

大倉颯太の石川県のおススメのスポット、魅力、そして親友の河村勇輝への想いも語ってくれた動画は Jbasket AND1Jbasket AND1 にて順次公開

大倉颯太キャリア

野々市市立布水中学校 (2014年 全国中学校体育大会優勝)
北陸学院高校(JX-ENEOS WINTERCUP 2016 第3位)
東海大学(2018年,2020年 全日本大学バスケットボール選手権大会優勝)

2021- 千葉ジェッツ
2024- アルバルク東京

指導歴
2023- KOA BASKETBALL ACADEMY ディレクター

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