現在「FIBAアジアカップ2025予選Window2」に向けて新生トム・ホーバスJapanは、Bリーグを中心の若手選手たちが多く集まり、11月21日にはモンゴル(宇都宮)、11月24日にはグアム(アウェー)と対戦する。その中に、昨シーズンBリーグチャンピオンに導いた山崎稜と中村拓人がいる。
2024年5月昨シーズンのBリーグファイナルを制して広島を初のチャンピオンに導いた2人、それが山崎稜と中村拓人だ。トムHCは就任会見で、パリ五輪前のキャンプに「広島の中村、山崎を呼びたかったが広島のスケジュール的に叶わなかった」と述べた。その2人が遂に男子日本代表のアジアカップwindow2の代表候補合宿に参加している。しっかり結果と実力を持っているので代表での活躍に期待がかかる。山崎といえば3ポイントの大事な場面での決定力、そして激しいディフェンスとコートのスペースを広げることができるシュートを持っている。
中村はフィジカル強くコンタクトができるディフェンスからコントロールして、自らドライブしてフィニッシュまでいける力を兼ね備えている。今回代表の練習コートにその2人がシューティングしているのはファンブースターにはたまらないシーンになる。今回の2人から想いを聞く事ができた。
J:今回初めて代表に呼ばれトムさんのバスケットを体感した感想を教えてください
「率直に感じたのは、僕自身すごいアジャストしやすいのかなって思います。入り込みやすい スタイルのバスケットだなと思いました。やっぱり速い展開というか、トムさんから“打てるタイミングであれば どんどん積極的に打っていって欲しい”という事も言っていただいたので、そういったところは自分のタイミングで打てるシュートをしっかり狙っていきたいと思っていますし、そういった中で、いかにシュートを打って決めきれるかが結果に繋がってくると思うので、しっかりと頑張っていきたいと思います」。
J:シーズン始まる前に朝山HCのシューティングメニューがすごく激しいと聞いてましたが、トムさんの練習量もハードだと思いますが、合宿が始まったばかりですがどうですか
「シーズンも始まって、コンディション自体も非常にいい中でやっているので、練習にはとりあえずついてはいけてます! あとは2部練習っていうとこもあるので、普段やってる練習に比べたら2部練習のキツさはあったりしますけど、練習自体は自チームの普段の練習でもしっかり高い強度の中で取り組んでいるので、あまり差がなく、面食らうこともなく出来ていると思います」。
J: 今まで通りの山崎選手をさらに強化していくという感じで取り組んでいるという事でしょうか
「そうですね。僕がこの代表合宿に呼ばれたからには、本当にしっかりと自分ができることを最大限に発揮して結果に繋げたいと思っています。そこにどのぐらい自分をアピールしていけるかというのが大事になってくると思います」。
J:広島のファンブースターの皆さまへメッセージをお願いします。そして“ノコノコ”持ってきていますか
「ノコノコ、一応スーツケースに入ってます(笑顔)」。
J:ノコノコも試合に連れていくぞって事ですね
「はい!そうですね(笑顔)。
広島のファンの方々へは、今バイウィーク期間中で少しバスケットが見れなかったり、僕らは今シーズンの序盤は苦しい展開で、怪我人がたくさんいたり、なかなか全員が揃わない中で、それでもみんながやっぱり勝つために、1つでもという気持ちで戦って来たのですが、バイウィーク明けには、またみんなが揃うはずなので、今度は勝っていく姿をしっかり届けたいと思いますので、引き続き応援をお願いしたいと思います」。
山崎稜の「ノコノコ」とは
「スーパーマリオブラザーズ」亀のキャラクター「ノコノコ」のこと。昨シーズンBリーグが公式Xにチャンピオンシップ出場の全8クラブの選手の画像を投稿。千葉J富樫や琉球の岸本ら8チームの中で、広島からは山崎が選出。ファンがSNSに「マリオの新作を買ったら表紙がノコノコだった時くらいのガッカリ感」と出る。山崎は「それはごめん。まさか俺も自分だなんて思ってなかった(笑)」と返した。それからファンが山崎に謝罪。その謝罪に対して山崎は「最後まで応援よろしくお願いします」と対応し話題となり「ノコノコ」といえば山崎稜ということになった件。その「ノコノコ」も人気になり山崎稜は今でも身につけている。それからファンブースターも持ち合わせている。
キャリア
SG/ 183cm/ 32歳/ 埼玉県出身
昌平高等学校
サウスケント・スクール
タコマ・コミュニティ大学
高校卒業後、井上雄彦氏創設スラムダンク奨学金 第4期奨学生としてアメリカ・サウスケントスクールに留学
2013-2014 埼玉ブロンコス
2014-2015 バンビシャス奈良
2015-2017 富山グラウジーズ
2017-2020 栃木ブレックス
2020-2023 群馬クレインサンダーズ
2023- 広島ドラゴンフライズ
昨シーズンの広島ではCSにワイルドカード枠で進出して勝ち上がり、チームを初優勝に導き、チャンピオンシップでは全8試合出場し大事な場面での勝負強さを発揮してBリーグチャンピオンシップMVPに選出される。
J:ことごとく勝ち取ってきたチャンスにどんな想いで今合宿に臨んでいるか教えてください
「本当に自分の目標にしていた部分でもあるので、そこに出るかどうかは自分のアピール次第だと思っていますし、よりいかにトムさんから信頼を得てもらえるかっていうことが大事になってくると思うので、 とにかくこの練習の期間でアピールしながら、早く戦術を理解して、その中でこう自分の持ち味をアピールできたらなと思います」。
自身のプレーについて
「よく独特なステップはあるねっていうのは言われたりするので、そこはあんまり自分では分かってないんですけど、やっていく中で自分の感覚としては、ゲームの中でよりディフェンスを見てやっていけたらなと思っています」
(比江島選手の)ステップワークとか緩急の使い方は、本当に一緒にやってて真似したいなっていうところは思いましたし、盗めるところは盗みたいなっていうのは思いました」。
代表について
「代表の場というのは本当に何回も何回も呼んでもらえる場ではないと思っていますし、その少ないチャンスをどれだけ自分のものにできるか、自分自身でもあると思う。この短い期間でもあるんですけど、よりトムさんがやりたいバスケットボールを早く理解して、その中でより周りとコミュニケーション取れるかが大事になってくると思います。このいただいたチャンスをしっかりと自分で掴んで、目指してる場所に立ちたいなと思います」。
「緊張をするタイプではないので、今までやってきたことや自分が強みだと思ってる部分を発揮するだけだと思っているので、とにかくこの練習期間が本当に短いと思いますが、その中でより準備をしていくことで、本番でプレーするとなった時には準備したものが出ると思っています。なので練習期間でしっかり準備しながら、なおかつそこで自分のアピールもしなくちゃいけないと思っていて、そこはバランス良くやっていきたいです」。
キャリア
PG/ 184cm/ 23歳 / 大東文化大学/ 愛知県出身
中部大学第一高等学校
大東文化大学
2021 レバンガ北海道 (特別指定選手)
2021-2022 広島ドラゴンフライズ(特別指定選手)
2022- 広島ドラゴンフライズ
日本代表🇯🇵
U16日本代表選出
U18日本代表選出
U22日本代表選出
今シーズンの広島は怪我人が多く厳しいスタートをきったが、ここからチームのまとめて勝ち上がっていくだろう。Bリーグチャンピオンを掴み、その後も海外試合の経験を積み、現在もEASLでハードスケジュールのなか、その大舞台でも緊張しない2人、新生トム・ホーバスJapanの起爆剤となる事を期待したい。
比江島 慎 (SG / 191cm / 34歳 / 宇都宮)
アレックス・カーク(C / 211cm / 32歳 / 琉球)
山崎 稜 (SG / 183cm / 32歳 / 広島)
富樫 勇樹 (PG / 167cm / 31歳 / 千葉J)
ジョシュ・ホーキンソン (C・PF / 208cm / 29歳 / SR渋谷)
馬場 雄大 (SF / 196cm / 29歳 / 長崎)
佐々木 隆成 (PG / 180cm / 28歳 / 三遠)
牧 隼利 (SG / 188cm / 26歳 / 大阪)
大浦 颯太 (PG / 182cm / 26歳 / 三遠)
吉井 裕鷹 (SF / 196cm / 26歳 / 三遠)
川真田 紘也 (C / 204cm / 26歳 / 長崎)
山口 颯斗 (SF / 195cm / 26歳 / 長崎
渡邉 飛勇 (C / 207cm / 25歳 / 信州)
西田 優大 (SG / 190cm / 25歳 / 三河)
井上 宗一郎 (PF / 201cm / 25歳 / 越谷)
角田 太輝 (SG / 182cm / 25歳 / 佐賀)
中村 拓人 (PG / 184cm / 23歳 / 広島)
市川 真人 (C / 206cm / 23歳 / 広島)
脇 真大 (SG / 193cm / 22歳 / 琉球)
渡邉 伶音 (C / 204cm / 18歳 / 福大大濠高校)
⚫︎Window2ホームゲーム
2024年11月21日 (木) 19:00 tipoff
@日環アリーナ栃木
男子日本代表 (21位) vs 男子モンゴル代表 (108位)
放送
2024年11月21日 (木)
19:00~ 日本テレビ系にて生放送
配信
2024年11月21日 (木) DAZNおよびTVerにて生配信
◉Window2 アウェーゲーム
2024年11月24日(日) 14:00 tipoff
@ University of Guam Calvo Field House(グアム)
男子日本代表 (21位) vs 男子グアム代表 (80位)
放送
2024年11月24日 (日) 13:55〜 BS 朝日にて生放送
配信
2024年11月24日 (日) DAZN および ABEMA にて生配信