オールスター2025の会見後に渡邊雄太が現在の八村塁のJBAへの発言のことで、自身の言葉で現在の状況と個人としての心境を15分間にわたり発言した。
これまでも問題があれば、渡邊雄太はXを通じて発言し日本代表を引っ張ってきた。今回も、日本代表の選手としてきたリーダーは、この会見が始まる前にマスコミへもお願いとして、今から僕が言うことに対して、渡邊雄太 対 八村塁みたいな構図を作るのだけはもう絶対にやめてもらいたいというのが1つあります。その上で話させてもらうと、いかなる事があっても渡邉vs八村の構図にならないように、そしてこの会見がこの件で最後になるように、他の選手たちへ質問をしないで欲しいと語った。
“きっかけは、ワールドカップ終わった後の記者会見で、トムが発した発言について変な切り取られ方をした記事が出てしまって”
「塁が前回ですかね、NBAの試合後の発言を色々して、それ自体はいいとして、それが変な方向に行ってしまってるなというか、憶測が憶測を呼んで、事実と異なることが色々報道されてしまってたり、ちょっと個人が攻撃されるようなことがあったりしてるなと感じたんで、僕はNBAでやってた身として、今またこうやってBリーグに帰ってきた身として、日本代表で長年やってきた者として、客観的に見た事実を多少、述べさせてもらって、その後に自分の思ってること感情みたいなものを言わさせてもらえればと思います。
まずなんですけど、ここまで来たらもう、もう隠しようもないというか、八村塁選手とホーバスヘッドコーチの関係性が良くなかったと、それはずっとあったことで、それは事実として実際あります。そのきっかけが、じゃあどこだったのかを話をまずさせてもらいたいです。
きっかけは、ワールドカップ終わった後の記者会見で、トムが発した発言について変な切り取られ方をした記事が出てしまって、それを塁が目にして、それに対してすごく怒ったところが、そもそもの始まりで、その後僕もすぐ塁に連絡も取りました。あの時、塁を敵にするような発言ではなかったっていう話を塁にしたんですけど、塁からしたら、”仮にそうだとしても世間からそうやって思われてしまってる時点で、あの発言はまずかったんじゃないか”っていうことを彼は言っていました。
記者から、ワールドカップ終わった直後、塁がオリンピックに必要かどうかっていうことを聞かれて、トムは彼から代表に参加しないなら彼から連絡をしてきてほしいと。もちろん八村選手にはいてほしいけど、もしいないんだったら今のチームで勝ちます。みたいな発言をしたと思うんですけど。
詳しく僕から説明させてもらうと、
まず、 僕も塁も同じワッサーマンというエージェンシーを使わせてもらってるんですけど、トムと塁の関係性が悪くなる全然前からの話で、基本的にワッサーマンは塁に対して、NBAのシーズンに集中してほしいという事で、 ウィザーズ時代、コーチと選手の関係であったゲインズアシスタントコーチも含めて、 ワッサーマンがまず塁との連絡は完全に遮断してました。
トムは塁に対して連絡を取る手段がもう一切なかった状態で、それはアシスタントコーチも含めてそういう状態だったんで、まずトムから連絡してきてほしいっていうのは、トムからしたら自分から連絡する手段はないんで、もし連絡をしようと思ったらまずは協会、その後ワッサーマン、その後チームなのか、ワッサーマンから塁へ常に2人以上間に人が入っている状態で。とてもじゃないけどそんな状態でいいコミュニケーションが取れるわけはないんです。
トムからしたら、塁に対して連絡が取れないから、塁から連絡してきてもらいたいというような趣旨の発言でしたと。で、塁がいなくても勝てるチームを作れます、自信がありますっていうのは、もうこれはわかってくれると思うんですけど、 まず沖縄でワールドカップを戦ってくれた僕たちに対するリスペクトだったり敬意の表れで、あの場面でもしトムがいや、オリンピックは塁がいないと勝てないです。という発言をしたら、さすがに僕達もいやいや、その発言はおかしいでしょっ。ていう風にそれはなってた可能性は全然あるんで。
あの場面には僕たちもいましたし、そういう状態の中で、トムはまず僕たちに対してリスペクトを表してくれた上で、仮に塁が来ない状態であっても、このチームでしっかりいいチームを作りますっていう発言をしてくれたっていうのが実態です。
なので、 今の話を聞いてもらったらわかると思うんですけど、誰が悪いとか、もうそういう話ではないんです。ワッサーマンはもちろん塁は大事なクライアントなんで、NBAのシーズンに集中して欲しいことで、トムとの連絡を遮断してたのは十分理解を僕もできますし、僕も実際担当は違うんですけども、 シーズン中に代表から連絡があったりした時に、代理人から間に入ろうか?っていうのはいつも僕の代理人もいつも言ってくれてたんで。 でも僕は昔からの関係がトムともあったりとか、アジアカップとかも一緒にやってたんで、自分で連絡取るから大丈夫と、僕は個人的に連絡を取ってたんです。
まずそういう事実があって、トムのああいう発言だったのに、それがやっぱり変な記事になってしまった。そこから塁とトムは、それ以降も当然2人が直接連絡を取れることはなかったわけですから、そこから関係性が修復できずにこういう状態が実際に続いてたのは事実なんで、そこは今後、僕ももちろん含めて、協会もそうですし、 彼ら2人がよりいい関係を築いていけるように、コミュニケーションをもっとこう活発に取っていけるよつな状態に持っていきたいなっていうのは思ってはいます。そこまでが事実です。
あとはもっと本当にいろんな事があったりはするんですけど、 僕はここで僕がいちいち全部を話すつもりはないんで、キッカケはまずそこでしたっていうところです。
だから悪者は1人もいませんよっていうことをまず皆さんにお伝えしておきたかったっていうところです。
こっからは僕の感情を話させてもらいます。これも先に言っときますけど、僕は塁にも連絡を取ってまして、塁に対して僕なりの意見をメディアの前で話さしてもらうっていうことも言ってますし、別に塁との対立だったりをする気はないっていうのを彼に伝えて、彼からもそれはもちろん大丈夫ですとを連絡をもらってます。
今から僕が言うことに対して、渡邊雄太対八村塁みたいな構図を作るのだけはもう絶対にやめてもらいたいというのが1つあります。その上で話させてもらうと、僕はトムが大好きです。 僕はトムは日本代表のヘッドコーチとして誰よりもふさわしいヘッドコーチだと思ってますし、これは僕だけじゃなくて、今代表に関わっている選手だったり、スタッフのほとんどはそう思っているんじゃないかなと思います。
100歩譲って塁がトムのことをよく思わないっていうのは、もうわかるとしてそれを公で言うべきだったかどうかっていう話はまた別として、そこは僕たち選手もトムもおそらく理解してる部分なんじゃないかなっていう。ただ、塁の発言をきっかけにトムがよく思われてない部分もあったりとか、そういう記事が出たりとか、本当にあんな全部が嘘みたいな記事が出てしまって、それはやっぱり見る人はどうしても信じてしまうんで、そこは僕もすごいこう不本意です。
トムとも今回の件で色々連絡は取らさせてもらってるんですけども、トムは今かなりやっぱり正直しんどいと。オリンピック終わった後も日本代表の仕事を受けるかどうかというのはすごく悩んだ中で、今回この仕事をやるって言ってくれたのに、今回こういう形で、トムの今までの功績だったりとか、僕たちのためにコーチとして尽くしてくれてたっていう部分を、否定されていってるような状態なんで。だからトムはもう今、正直すごくしんどいっていうことを言ってます。だからと言ってトムがしんどいって言ってるから、僕は守ってるわけでは全然なくて、単純に僕はトムをリスペクトしていて、本当にトムの下でバスケットをやれてよかったなってずっと思ってる人間だったんです。
だから今回もトムの続投の話っていうのはもうすごい嬉しかったですし..
そうだ、さっき言い忘れたんですけど、続投の話で、 塁が僕には連絡がなかったっていうところもさっきと話と一緒で、トムからしたら塁に連絡する手段はやっぱりなかったんです。だからその間がどうなってたのかっていうのは僕はわからないですけど、実際に僕はトムから直接連絡はもらいましたし、これに関しても別にトムに非はないというか、トムは塁に連絡は取れない状態なんで、 本当にしょうがない部分だったのかなと僕は思ってます。
話の続きですけど、今回の件でトムもよくあの状態でモンゴル戦だったりとか、グアム戦を日本代表を導いて勝利に導いてくれたなって感じてるんですけど、僕だったらもう、投げ出してもおかしくない状態なんじゃないかなっていうか、精神的に相当しんどいと思います。今まで応援してくれてると思ってた一部の人たちが、手のひら返したかのように悪者の状態になってしまってるんで。だからもし今回の件でトムが辞めさせられるだったり、自分から精神的にしんどくなって辞めてしまうようなは状態ないとは思いますけど、万が一そんなことがあった時には、やっぱそれは僕は正直 許せないっていうか。
さっきも言ったように、塁に対して許せないっていうわけではなくて、こういう雰囲気を作った状態、ああいう記事だったりとか、世間を含めて、僕からしたら許せないなっていう状態にはなってくるのかなと思ってるんです。
さっきも言ったように、今の代表のメンバーはトムのことを慕って、代表でやりたいって思ってくれるメンバーがほとんどだと思うんで、 この件でもしトムが辞めるようなことがあれば、おそらく今の日本代表は崩壊していくと僕は感じています。
とりあえずこれまでの話が、トムと塁のきっかけと、僕が個人的な意見です。僕ももちろん今まで協会に対して、もっとこういうとこや、こうしてほしいだったりとか、 色々と意見させてもらうことはあったんですけども、それはあくまですごい水面下でやっていて、別に公にするようなことではないと思ってますし、今回の件に関しても、 僕は最初は表に出てくるつもりは一切なくて、別に水面下でやってりゃいい話だと思ってたんです。ただ、あまりにもことが大きくなって、これ以上大きくなってトムに負担がかかるのが嫌だったんで、こういう形で 出させてもらうっていう形を取らせていただいたんです。
本当に塁は塁でも、やっぱ今はNBAのシーズンに集中してほしいと思っていて、僕も引き続きこれからJBA含めて、トムや塁とコミュニケーション取りながら、 これからの日本代表を良くしていくためにやっていこうと思っています。
僕からの1つお願いとして、
もう、この件は自分たちでしっかりとその中でやる問題だと思ってるんで。わざわざ公にして、 いちいちこういう事がありました、こういう解決をしましたみたいなことはしなくていいと個人的には思ってます。もちろん気になる話題だとは思うんですけども、可能ならこの話はとりあえずもうここで一旦決着とはいかないかもしれないですけど、あとはもう僕たち中の人間が責任持って問題解決と向き合って今までもずっとやってることなんで。その結果トムにすごい負担が かかっていますし、塁自身にも発言をしたことによって変な見られ方してる部分もあったり、もちろんよく言ってくれたっていう声もあったり、色んな声があるとは思うんですけども、僕はNBAの大変さを知ってるからこそ、集中してもらいたいなって思ってます。彼はもっともっとNBAで長く、僕がやった6年なんかよりも全然長い年数をこれからやっていってくれると思うんで、しっかりとその辺は僕ら中の人間がちゃんと問題と向き合って、これからさらに強い日本代表、いい日本代表を皆さんにコート上で見せていけたらなと思ってるんで、これ以上この件で、選手の誰かにこの質問をして、選手にコメントを求めるだったり、塁に対しても、これ僕の予想ですけど、塁が自らこんな発言するとはあんまり僕思えないんで、おそらく聞かれたから言ったんじゃないかなっていうのが僕の推測なんで。だから塁に対しても、ちゃんとリスペクトをしてもらってNBAでの話はもちろん、日本代表の話は極力したくないはずなんで。シーズン中はそれは僕もそうでした。
だから僕からの1つ皆さんにお願いかなっていう風に思います。
はい。なんで、今後ちゃんと僕も代表の一員として責任持ってこの問題にはしっかりとこれからも向き合っていくんで、ちゃんとそれをこうコート上で、結果として皆さんの前で いい日本代表になったっていうのを見せていければなという風に思ってるんで、今後とも引き続き応援のほどよろしくお願いします。ありがとうございました」。