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【Bリーグ】名古屋D 川崎に連勝して5連勝で西地区2位へ🔥/進化から完成へ Jbasketインタビュー🎙️

【Bリーグ】名古屋D 川崎に連勝して5連勝で西地区2位へ🔥/進化から完成へ Jbasketインタビュー🎙️

名古屋D
強度、連動、そして信頼
チームで掴んだ“進化の証”

GAME1
前半から攻守で川崎を突き放した名古屋Dが、一度もリードされずにGAME1を勝利。

第4節 10/18(SAT) 📍とどろきアリーナ
川崎 72–86 名古屋D
1Q 7–24
2Q 22–21
3Q 26–19
4Q 17–22

<名古屋D>
#15 アラン・ウィリアムズ 20得点・8リバウンド
#11 アーロン・ヘンリー 15得点・10リバウンド・5アシスト
#2 齋藤拓実 12得点
#34 カイル・リチャードソン 12得点・8リバウンド
#30 今村佳太 10得点
#4 小澤飛悠 8得点

<川崎>
#25 ロスコ・アレン 28得点・5リバウンド
#14 ドゥシャン・リスティッチ 11得点・7リバウンド
#13 津山尚大 8得点
#55 岡田大河 2得点・4アシスト

<前半>
開始早々、名古屋Dは齋藤、カイル、アランらの連続得点で第1Qから15点差をつけリード。川崎はたまらずタイムアウトを要求し、流れを変える。ディフェンスの強度を上げ、リスティッチやアレンの得点で食らいつく展開に。インサイドに新加入選手が多い名古屋Dはボール展開も良く、リズムの速いバスケットを展開して終始リードを守った前半。

<後半>
追う川崎はアレン、水野、岡田、津山ら日本人選手がハードにディフェンスを仕掛け、徐々に点差を詰め寄る。名古屋Dは今村や小澤らが要所で得点しリードを守り、ディフェンス面の強度を保ったままハードなバスケットを展開。前半の点差を守り切り、名古屋Dがアウェー初戦を勝利した。

試合後コメント🎙️
ショーン・デニスHC(名古屋D)
J:今季インサイドの補強によって選手の起用が広がりました。
デニスHC:
「はい。今日の試合はウィリアムズに助けられました。ヘンリーの加入でフロントコートでも起用がしやすくなり、多くの場面で幅が広がったと思います。もちろんスモールラインナップでも戦うことができますが、これからの長いシーズンでは多くを試せると思っています。」

アラン・ウィリアムズ(名古屋D)
「エサトンがいないことについては、プレッシャーを感じることはありません。自分はプレータイムに関わらず、勝つためにチームに貢献するために与えられた時間を全うするだけです。名古屋は素晴らしい街だし、ファンの方も素晴らしい。Bリーグも大きくなっていて日本でプレーできるのが嬉しいです。そして、素晴らしいドルフィンズファンの皆さまのために一生懸命取り組んでいます。」

 

ネノ・ギンズブルグHC(川崎)
J:前半に流れを止めるためのタイムアウトを要求しました。
ネノHC:
「はい。試合の入りが悪かったので、ディフェンスでリズムを作ることやスイッチングを再確認しました。選手たちにも、やってきたことを出すためにコートでもっと話すように伝えました。結果として少し流れを変えることができたと思います。」

岡田大河(川崎)
J:数試合出場し、現在持てる自分のパフォーマンスは出せていますか。
岡田:
「まだまだ出し切れていないです。勢いや仲間を活かすことがまだできていません。もっとアジャストすべき点は多いと思いますので、積極的にプレーしていこうと思います。さらにコートでのリーダーシップも取るべきだと感じています。決定力ももっと必要だと感じています。その中で勢いを作ることを意識しています。」

敵地・とどろきで示した名古屋Dの強さ。序盤から攻守で主導権を握り、一度もリードを許さなかった。川崎の反撃を真正面から受け止め、最後まで自分たちのバスケットを貫いた姿は圧巻だった。ウィリアムズとヘンリーのインサイド、齋藤のコントロール、今村や小澤の勝負強さで個が噛み合い、チームがひとつに機能した。名古屋は開幕から5勝1敗。このアウェーでの1勝も、名古屋Dにとって“進化の証”。そして、川崎もまたこの敗戦から奮起し、次戦に向けて修正を誓う。

 

GAME2
名古屋D、川崎を圧倒して5連勝/完成度を示したチームバスケット🔥西地区2位をキープ

10/19(SUN)
川崎 73–90 名古屋D
1Q 21–18
2Q 19–29
3Q 16–28
4Q 17–15

<名古屋D>
カイル・リチャードソン 18得点・9リバウンド
アーロン・ヘンリー 14得点・5リバウンド・5アシスト
今村佳太 12得点・5リバウンド・3アシスト
張本天傑 11得点
小澤飛悠 10得点

<川崎>
エマニュエル・テリー 10得点・9リバウンド
津山尚大 14得点
ドゥシャン・リスティッチ 11得点・9リバウンド
ロスコ・アレン 27得点・12リバウンド

名古屋DがアウェーGAME2で川崎を90–73で撃破。序盤はリスティッチ、アレンらの3Pで先行を許すも、張本天傑とアラン・ウィリアムズがリバウンドから得点を重ねて立て直す。第2Qではカイル・リチャードソンの連続バスカン、アーロン・ヘンリーの同点3P、今村佳太の得点で逆転。小澤飛悠の3Pも決まり、チームの流れが一気に加速した。
第3Qは名古屋らしいディフェンスと速いパスワークで主導権を完全に掌握。齋藤拓実のアシストから生まれた小澤、リチャードソンの連続3Pで会場を沸かせた。最終Qも冷静に試合を締め、強度と連動性を兼ね備えた“名古屋Dらしいチームバスケット”で5連勝。完成度の高さを見せ、西地区2位をキープした。

試合後コメント🎙️
ショーン・デニスHC&カイル・リチャードソン(名古屋D)

ショーン・デニスHCは「入りは良くなかったが、第2Q終盤から修正できた。ディフェンスのインテンシティを上げて相手の3Pを抑えられた」と振り返り、ゾーンディフェンスの効果とチームの成長に手応えを語った。
カイル・リチャードソンは「全員が同じ目標を共有し、毎日を大切に過ごしている」と話し、「遠征にも多くのファンが来てくれて本当に支えられている」と感謝を込めた。

津山尚大(川崎)
「今日の前半は昨日とは違って一人ひとりに戦う意識はあったと思うんですが、それが20分しかできませんでした。自分たちのバスケットとフィジカルなバスケットが40分継続できるように練習していきたいと思います。」

 

名古屋Dは強度ある守備と流れるパスワークで、チームとしての完成度を証明。リチャードソン、ヘンリー、今村、小澤らがそれぞれの役割を全うし、“繋がりで勝つ”バスケットを体現した。一方の川崎は後半で名古屋のテンポに押されたが、リスティッチやアレンの得点力、津山・水野ら若手の躍動には確かな希望がある。リバウンドと守備強度の再構築が今後のカギだ。

名古屋が見せたのは、ただの勝利ではない。
「繋がりで勝つ」ことの強さを証明した40分。
遠征でも響いたファンの声が、チームの信頼とともにこの連勝を支えている。
名古屋Dが描く“バスケットの完成形”。その進化は、まだ止まらない。

 

文:小玉慶二郎
📸写真:竹内 遙

 

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