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【ウインターカップ|DAY2】女子注目カード 桜花学園が柴田学園を撃破/金澤杏コートに復帰・竹内みや「ようやく全員揃って臨める」

【ウインターカップ|DAY2】女子注目カード 桜花学園が柴田学園を撃破/金澤杏コートに復帰・竹内みや「ようやく全員揃って臨める」

2回戦|12/24(WED)
桜花学園 96–56 柴田学園

ウインターカップの舞台に、桜花学園が帰ってきた。2回戦で柴田学園と対戦した桜花は、96–56で快勝。スコア以上に印象的だったのは、チームに漂う一体感と、コートに戻ってきた存在の大きさだった。
世代エース・金澤杏が前十字靭帯断裂から復帰。そしてポイントガード・竹内みやを中心に、ようやく「全員揃って」挑むウインターカップが幕を開けた。

竹内みや(桜花学園・2年)勝利後Jbasketインタビュー🎙️

⁡桜花を牽引するポイントガード。ウインターカップ1回戦から、コートいっぱいに笑顔あふれるプレーを見せてくれた。

J:(写真を見せて)最高の笑顔が、試合中たくさん見られました

竹内みや
「やばい!やばい!!(笑)」

J:プレッシャーがかかる中でも、あんなに楽しそうにプレーできるコツは

竹内みや
「楽しくするコツって、実はあんまりないんですけど(笑)。
でも本当に、今年のチームは全員が盛り上がるというか、すごく楽しいメンバーなんです。

誰かがシュートを1本決めるだけで、私も勝手にテンションが上がりますし、
イシボさんとかもシュートを決めたら吠えるので(笑)、それに便乗していたら、いつの間にかチームとしても、個人としても、すごく楽しんで試合ができているなって感じます。」

J:ゲームキャプテンが最後にコートに立って涙する場面もあり、そこから一気に桜花が盛り上がりましたよね

竹内みや
「はい。今はようやくチーム全員が揃ってウインターカップに挑めているので、
チームとしても、かなり完成してきている感覚があります。
本当に楽しみです。ようやく始まりました。この数日間、頑張ります。」

笑顔が生まれるのは、
信頼できる仲間がいるから。
コートに戻ってきた先輩たちの存在を、竹内みやはいつも心強く感じている。
その安心感を背に、桜花学園は一体感を深めながら、ウインターカップを戦い抜く。

 

世代エース・金澤杏(桜花学園)が前十字靭帯断裂からコートに復帰💫
1分41秒コートでプレー/試合後Jbasketインタビュー🎙️

J:コートへの復帰、お帰りなさい。短い時間のプレーでしたが、どう感じましたか

金澤杏
「もう本当に、まず一番は楽しかったです(泣)。
みんなと久々にコートに立てたので、本当に自分のプレーの前に、この3年間頑張ってきた仲間と一緒にコートに立てたのが、本当に一番嬉しい気持ちでいっぱいですね。」

J:怪我をしてから、出たい気持ちとそれを抑える気持ちもあったと思います。どんな時間でしたか

金澤杏
「下級生の頃から主力として試合に出させてもらっていた分、試合に出られなかった時間は、自分に対してやっぱり“ムカついちゃう”っていうか、自分でもできるって思ってしまうんですけど、怪我しているから出られないので、
本当にチームに対してというより、試合を見ている中でも、練習を見ている中でも、そういう気持ちが多かったです。

まだ完治はしていないんですけど、こうやって今回のメンバー15人に入れさせてもらって、コートに立たせてもらった分、今年はゲームキャプテンとして、コートに立つ・立たない以前の問題で、チームを引っ張っていかないといけないと思ってやってきました。
そこが、試合に出ない期間が長かったこの1年で意識してきた部分でした。

でも誰よりもチームの先頭に立って、これまでの2年間の経験をしっかり、コートのみんなにもそうですし、チーム全員に対して声をかけることでチーム力っていうのが上がっていくと思ったので、
そこは自分のことよりも、チームが日本一を獲ることが何よりも大事だと思って、この数か月間しっかり頑張ってこれたかなと思います。

前までは考えてプレーしないといけない部分が多かったんですけど、怪我をしてからは、自分がコートに立てば、チーム全体もそうですし、見ている人が『帰ってきてから、どんなプレーをするんだろう』って楽しみにしてもらえるように、
コートの外でも誰よりも声を出して盛り上げることもそうですし、コートの中に立ったら、まずは自分のシュートを狙いながら、ゲームキャプテンとしてチームを引っ張って、思いっきりプレーできたらいいなと思います。」

J:待ちに待っていたバスケットファンへの気持ちは

金澤杏
「ここまで、この期間でも応援してくださるファンの方たちがいて、それが自分のエネルギー源になっていた部分もあったので、
本当に長い間待たせてしまったのは申し訳ないんですけど、ずっと応援してくださってありがとうございます、という気持ちです。
このウインターカップまであと28日あるので、チームのみんなで優勝してトロフィーを掲げることが最後の目標だと思っています。
そこまで自分自身も頑張りますし、チーム全体でも頑張るので、まだウインターカップは続きます。ぜひ応援してほしいなと思います。」

前十字靭帯断裂という大きな怪我を乗り越え、再びコートに立った金澤杏。
その1分41秒は、数字以上の意味を持つ復帰の時間だった。
仲間と積み重ねてきた時間、支え続けてくれたファンへの想い、そして日本一への強い覚悟。すべてを背負って踏み出した一歩だった。

桜花学園の挑戦は、まだ続く。
金澤杏のウインターカップは、ここからが本当のスタートだ。
勝利の中で交わされた笑顔と涙。
復帰を果たした金澤杏の1分41秒、そして竹内みやが感じた「全員揃った」実感は、桜花学園が再び前に進むための確かな合図だった。
ウインターカップは、まだ始まったばかり。
仲間を信じ、積み重ねてきた時間を力に変えながら、桜花学園は次の一戦へ向かう。
その先にあるのは、日本一、ただひとつだ。

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Jbasket

Jbasketライター

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